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医療関連のメーカーで社内SEをしています。

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最近の記事

ネットワーク構築をデザインするとき気をつける3つの最重要ポイント

外資系の場合、ネットワーク構築は基本はグローバルの意向に沿った形でデザインを進めます。本社側に専門のネットワークエンジニア及び部署があるのですから、できたら一から全部そちらで完結してほしいのですが残念ながらそうはいきません。これは現地における要件、様々なステークホルダーの管理、ベンダーとの折衝など多岐にわたる課題があるためです。 その中でデザインについて最優先度気を付けるべき3つの重要ポイントがあります。 ネットワークの基本設計についてはローカル側でリードをする。本社側で

    • オフィス移転プロジェクトの仕切り直し

      最近かかわっているプロジェクトから。オフィスの移転プロジェクトについてプロジェクト管理の側面からサポートをしている。 本来、自分の業務とは関連性はあまりないのだが、日本法人における3つの問題からなし崩し的に足を踏み込むことになった。 1. 引越し業務については本来総務もしくはファシリティの部署が音頭を取るべきである。しかしアサインされた本来のプロジェクトリーダーが移転の経験がないこと、一般的なプロジェクト管理の手法を理解していない。 2. 能力が足りないのであれば外から

      • 5分でわかる抜けがなくなるオフィス移転の工事区分

        オフィス移転の工事区分はしっかりと理解していないとプロジェクトが進んでいったある段階で大きな抜けが出る。 引越しを慣れている会社ならば総務がいるのでITが心配することではない。しかし外資では総務部はあまり移転に慣れていないことがおおく。工事区分の段階から業者に丸投げというケースも多い。そうなるととばっちりを受けるのはITである。 オフィス移転におけるITの仕事は本来であれば、ラック、LANのケーブリング等が完了して機器の搬入からになるはずだ。しかし業者に丸投げであり自社か

        • 逆転の発想-USB接続はまだまだ現役です

          筆者がこの業界で仕事を始めたときにはInternetの黎明期であり、会社ではLANは特別な部署のみあり、デスクトップコンピュータが2人に一人という時代であった。今では一人一台のラップトップ、すべてはネットワークしかもWiFiでつながり、便利な世の中になった。 そうなるとありがちなのは、揺り戻し。つながりすぎると困るからセキュリティを改善してくださいというユーザーや監査からの要求である。要求側もよく勉強していてネットワークのおおよその構造(インターネット、LAN、ゲートウェイ

        ネットワーク構築をデザインするとき気をつける3つの最重要ポイント

        • オフィス移転プロジェクトの仕切り直し

        • 5分でわかる抜けがなくなるオフィス移転の工事区分

        • 逆転の発想-USB接続はまだまだ現役です

          これだけ読めば安心!専門家でないSEが実践しているネットワーク障害対応の第一歩

          ネットワーク障害が難しい理由社内ITをスコープ別に大きく分けると、アプリ、インフラ、運用となる。そのうちネットワーク障害は鬼門であり、担当が難しい。理由としては3つある。 * 発生頻度が少なく知見がたまっていない。 * リモートであるためにわかりにくい * 物理的な要因とソフトウェア的な要因、パフォーマンス要因について切り分けが難しい。 例えばアプリケーション障害は、そのアプリを担当している開発者もしくはベンダーがいるためにブラックボックスとは言えない。また開発~これまで

          これだけ読めば安心!専門家でないSEが実践しているネットワーク障害対応の第一歩

          ラップトップの廃棄は思ったより作業が大変です

          ラップトップの購入管理は会社によって異なる。例えばお金は経費で落とすから自分で勝手に買ってねという自由主義から、会社で一括購入しておいて、管理台帳から空いているラップトップを引き渡すという厳格主義まで、会社の管理手法によってさまざまである。 ラップトップを一括購入する場合はラップトップの入れ替えプロジェクト連動することが多い。ラップトップ購入→ビルド→引き渡しが主たるタスクだ。しかし忘れていけないのは、古いラップトップの引き取りである。 ラップトップを引き取るという作業は

          ラップトップの廃棄は思ったより作業が大変です

          チケットシステムの導入

          ITサービスマネージメントにおけるベストプラクティスをまとめたITILは仕組みとしては本当によくできている。資格自体はITIL Foundationならばおそらく2週間もまじめに勉強すれば取得できるだろう。 しかし実際にITILを導入となると何から手を付けたらよいかわかりにくい。これにはいくつか理由がある。 1. ITILがあらゆるベストプラティスをまとめているうえに、そのコンポーネントが複雑にからみあっている。 2. 資格ではコンポーネントの理解、プロセスの関連性に焦

          チケットシステムの導入

          君、今日からAWSの担当者だからよろしくね。

          こういったケースは少ないような気もするが、最近はなんでもかんでもクラウドである。確かにクラウドはあらゆるサービスがそろっているし、導入費用もほとんど0円。初期投資額をなるべくかけずに、IT部門としてユーザーに対して新しいサービスを提案するネタとしては最適である。 IT部門にすでにクラウドサービスの担当者がいればよいが、そうでなければ誰かに"とりあえずテストして何ができるか確認してね"といった無茶ぶりされる。 そのような大変な目に遭った担当者がとりあえずAWSでEC2, V

          君、今日からAWSの担当者だからよろしくね。

          電話機システム導入、これだけは覚えましょう。

          電話回線の種類は覚えておきましょう社内IT部門だとネットワーク専門のエンジニアはいるかもしれないが、専門のVoice/電話系エンジニアはまれと考える。ネットワーク機器は社内で管理していても電話機システムは独立してベンダーにサポートしてもらっているケースが多い。電話機システム(PABX, Voice Gateway)は単純なビジネス電話機システムでさえ、電話会社とのインターフェース、ボイスメールなど気を使わなければいけない。これがCisco, Avayaなどエンタープライズレベ

          電話機システム導入、これだけは覚えましょう。

          19インチラックを導入すればいいはずなのに、なんでこうなった!?

          ラックで失敗する例引越しをする際にポイントとなるサーバー室の設計、その中でもほぼすべての機器を保管するラックは基本を押させておかなければ後々痛い目にある。ちなみに筆者もこれまでにラックに関しては泣かされることがままあった。 ハーフラックを導入したことによる二重作業 1. 導入時の容量設計ではサーバーを置かない予定だったまハーフラックを導入してしまった。 2. その後機器が増えたが対応できず、42Uラックを導入することになった。 3. しかしサーバー室にはスペースが足りない

          19インチラックを導入すればいいはずなのに、なんでこうなった!?

          IT部門がユーザーに提案するべきヘッドセット

          Web会議システム導入後の問題Web会議システムを導入後に間違いなくユーザーからくる問い合わせは音声関係である。例えば"騒音が入るといわれた", "声が伝わらない"もしくは"相手側の声が聞き取りにくい", "相手の声がエコーしている"である。 ちなみにこの問題は切り分けとしては6つありなかなか難しい。マイク、スピーカー、接続状況といった3種類の可能性が、自分と相手側両方にある。 とりあえず最も効果が高いのがヘッドセットである。事実としてWeb会議システム初心者はヘッドセッ

          IT部門がユーザーに提案するべきヘッドセット

          プリンター機器の導入

          プリンター関連の担当はITもしくは総務プリンター関連の仕事は会社によっては必ずしもITの担当でないことが多い。日本企業でいえば総務部、外資系でいえばファシリティの取り扱いになる。 そうはいってもプリンター機器を導入する際にはITからのサポートが必要であることが多い。 IT部門としてプリンター機器導入する際に気を付けておくべき事柄を考えてみる。 プリンター機器導入でIT部門がサポートすることプリンター関連の仕事が仮に総務の責任範囲であるとしてもIT部門から最低限サポートし

          プリンター機器の導入

          Web会議システムを導入するときには周辺機器にご注意

          Web会議システムの現状リモートワーク主体になると、Web会議システムの導入は必須となる。現在利用されている主な会議システムとしては、Zoom, Skype, Teams, WebEx等がある。J.D. パワー ジャパンの調査によるとZoomは日本では35%、USに至っては45%と驚異的なシェアを占めている。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000042677.html 当初Zoomに関してはZoom爆弾とかその他の

          Web会議システムを導入するときには周辺機器にご注意