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ネットワーク構築をデザインするとき気をつける3つの最重要ポイント

外資系の場合、ネットワーク構築は基本はグローバルの意向に沿った形でデザインを進めます。本社側に専門のネットワークエンジニア及び部署があるのですから、できたら一から全部そちらで完結してほしいのですが残念ながらそうはいきません。これは現地における要件、様々なステークホルダーの管理、ベンダーとの折衝など多岐にわたる課題があるためです。

その中でデザインについて最優先度気を付けるべき3つの重要ポイントがあります。

ネットワークの基本設計についてはローカル側でリードをする。

本社側ではテンプレートがあるために、何もしないとお仕着せのソリューションとなり、実際に使いだしてみると大きな問題が出ます。冗談抜きで、提供された設計をそのまま業者に出したら、オフィスの1階と2階がつながっていなかったというケースもありました。

基本設計では以下のことに注意します。

・テンプレートを本社側から取得する
・その国での法的規制や一般常識的なことを組み込む
・物理的に場所が分かれている場合には、そこの接続要件をローカルベンダーと決める
・ローカルで管理する場合でも最終的に本社側の管理ができるように設計する

本社側ネットワークチームとの議論を恐れない

本社から”それっぽい"ドキュメントが出てくると、それをドグマのように取り扱って、盲目的に従ってしまう傾向があります。ケチをつける必要はありませんし、長いものに巻かれることは避けられません。しかし疑問点や、改善点については建設的な議論を進めることはできます。

・時期や地域により利用できる機器は異なります
・ユーザーが特別な要件を持っている場合には、ビジネスケースとして組み込みます
・Firewallなどのセキュリティついてはあまり突っ込まないほうが無難です

最終構成図についてはすべてのステークホルダーから同意をとっておく

デザインがそれっぽく完了したら重要なことは、"すべての"関係者から同意をとることです。この関係者には本社ネットワークチーム、ローカルのビジネスチーム、セキュリティチーム、法務、ファイナンスなど多岐にわたります。

・構成が本社で構想されている長期的戦略と一致している
・本社側管理への組み込みが容易である
・拡張性がある(例えば別の階層への展開など)
・ローカルで購買できる機器
・費用が想定されている予算に収まっている

権限は低いけどやれることはたくさんあります

初期のデザインは権限等はあまり関係ありません。よりたくさんの情報を提供すれば、より良いネットワークがデザインできます。その反面コミュニケーションが中途半端ですと、ほんとにありえないようなミスが起きます。上記の3つのポイントを押さえておけば、デザインについてはみんなが満足いく形で完了できます。

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