皆愛されたかったんだよな

私には4つ年下の弟が居るのだが、随分と連絡を取ってないから生きてるのかどうかも分からないしもしかしたらもう結婚して子供がいるかもしれない。大人になってこそ気付くが幼少の頃から祖母に虐待を受けなぜばぁちゃんにこんなに嫌われてるのだろうと思っていた。嫌みを言われたりとにかく勝気で意地悪で人の悪口ばかり言う人だった。思い返せば弟という跡取りが生まれてからだったように思う。両親は共働きで母も仕事に家事に、子育てという子育ては祖父母任せだった。祖父は勝気なばぁちゃんに負け、悪口を言い始めるといつも合わせて一緒に攻撃してくる。父も家では良い人、外に出ると目立ちたがり屋。

今でこそ思うが、皆キチガイだったように思う。極度ではないが自閉症やアスペのような脳神経回路的な病だったのだと思う。とうぜん私が祖母にいじめられてるなんて気付きもせず外から見たらなんの変哲もない幸せな家庭の縮図でしかなかったかもしれない。第一、両親が仕事から帰ると祖母の性格がガラリと変わる。直前まで私を叩いたり睨んだり無視したりしてたのに、母が玄関に入ると柔和な"おばあちゃん"がそこには居た。私も幼いながらに祖母の機嫌が"治った"ことが嬉しくて良い子供を演じる。いたって普通に。何事もなかったように。リアル家族ごっこ。弟が生まれてから高校に入るころまで毎年毎年3か月おきくらいに一切口をきいてくれないシカト期間があった。

憶測だが祖母は霊感が強かったから隔世遺伝で影響を一番強く受けたのは私なのかもしれない。そういう期間に入るのは、霊的な作用もあったかもしれない。学校でも祖母のように振る舞い虚言症になり虐めにあったのは言うまでもない。地元でも「あぁ~」と有名になるほどの悪になったのは周りはあくまでも本人が見られるのでありその背後に何があったのか、どれほど苦しんだかなんてまでは見れないだろう。学校も、家庭に問題があるんじゃないなんて言えないしね。

二十歳の時に母親と祖母が家に来た時に、今までの事を洗いざらい話した。土下座してる二人の頭上で祖母に今までずっと虐められてたもんねと言った時、母の前なんだからこれ以上話すなみたいな顔をしていた。そこには演技で固められた過去の祖母孫の関係はなかった。いや、そこで初めて出来たのか?ばぁちゃんだって幼少期こうだったんだ!!と最後の抵抗をされたが、だから何だと孫にも同じことするのかそれとこれとは話が違うと言ったら冷静になりすみませんでしたと一言。母も何のこと?って言われたから母親のくせに今まで何を見てきたと近所迷惑になるくらい叫び怒鳴り散らかした。その日の夜、母からは何も気づかなくてごめんなさいとメールが来ていた。

結局母も恵まれた結婚ではなかったんだろう。というかお見合いだし、縁あって愛し合ってという感じではなかったのはよく分かる。それに、母の実家には莫大な借金があり親戚に相談しに来たのが確か私が小学生の時だった。その時、父方の例の祖父母から金を出したのだが祖母から見ても可愛い嫁、って感じじゃなくて無能な女が嫁に来たけど跡取り産んでお役目ご苦労さんって感じだったんだと思う。虐めても、性格悪くても金は出してる、金繋がりの家庭だったかな。はぁ。辛いな。ってか惨めだね。

二十代半ば頃の数年、絶縁してもこっそりとお盆には寺に墓参りに行ってた。祖母の実家の墓石に名前が刻まれてた時は当然聞かされてなかったから頭が真っ白になった。確か、祖父の実家の墓に入りたくないとかで自分の墓建てて入るとか言って近所の寺抑えてたんだけど、実家の墓に入るとは心境も理解できなくない。ばぁちゃんと一緒に眠りたくないべっていう最後のばぁちゃんなりの気遣いがあったのかなーとかね。まぁ今どき墓に入るの絶対じゃないから私は樹木葬か共同墓地に入るつもりなんだけど。それはいいけどその日の夜は何故か泣いたなー。でも後悔って感じじゃなくて死にやがってみたいな感じ。複雑な感情でうまく言葉にはできない。

多分うちの家系というかそういう血筋が脈々と受け継がれてきたんだろうよ。私が家を飛び出すことによってその流れを断ち切ったと霊能者に言われたことあったけどほんとかどうか分からんがなんか腑に落ちたからそういうことにしておく。その方が気持ち楽だしね-----。

父はそれ以上にキチガイだったから気持ちが落ち着いて時に書く時が来るかもしれない。

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