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ガリ版印刷と卒業文集

 「僕の昭和スケッチ」63枚目

63ガリ版
<「ガリバン印刷機」2021 画/©もりおゆう  原画/水彩 サイズF5>


ガリ版印刷って覚えていますか?

覚えているあなたは、きっと昭和生まれですね。
小学校の時に文集の担当を仰せつかると、必ずこれを使ったものです。
僕は卒業文集の担当でした。

正式名は謄写版。和紙にパラフィンを塗ったロウ原紙という原紙をヤスリ板の上に乗せ鉄筆で文字や簡単な絵をガリガリと書くのですが、線がかすれてしまったりして中々上手くいきませんでしたよね。それでも、グループでワイワイ言いながらやるのも楽しかったものです。コツを覚えると上手くいき始めるのですが、そんな頃には文集も最後の方でした。
書き終えたロウ原紙を謄写版に置いて、いざローラーで印刷する時はワクワクもので、インクに手が染まるのも厭わず皆でやっていました。

出来上がった文集をクラスの皆に配ると、卒業式も目の前。
そうして、みんな新しい中学生活に入っていたのを覚えています。


*コピー機の普及につれ何時の頃からか使われなくなりました。
調べてみると、ガリ版印刷は何と日本人の発明!
滋賀県の堀井新治郎さんと言う方が親子で開発. 1894年(明治27年).



<©2021もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2023 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)

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