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イラストレーターの仕事の今昔

「ナメ君の英語日記」145枚目

<「漢字道12/レイアウト用紙」パズル雑誌 (株)イード/刊>

カット

上は、パズル雑誌「漢字道」の依頼で送られてきたレイアウト用紙。
空欄のイラストスペースに絵を、という事です。

これは、まぁイラストと言えばイラストなのですが、昔風に言えば「カット」という類い*に入ります。
まぁ、ちょっとサイズはカットとしては大きいのですが(笑)

何を描いてもよく、特に編集部から難しいことも言われません。
これはとても気楽でストレスのかからない有難い仕事と言えます。

で、僕が描いて送ったのが下の昭和チックなイラスト。
駄洒落ですね(笑)

<「いろんな百」 イラスト©︎2023 もりおゆう 禁無断転載>

ナメ君にもちょっと登場してもらいました。
このところ、noteで出番が少ないので、ちょっとナメ君のご機嫌伺い!
という訳です(笑)

今昔

今はメール添付で上のようなレイアウト用紙が担当の編集者から送られて来て、出来上がったイラストもメールで送ります。編集者と会うことも声を聞くこともありません。いつの頃からか、こんな風になりました。

けれど、昔は編集者が最寄りの駅前の喫茶店までレイアウト用紙を持って来てくれて、打ち合わせらしき(?)世間話を頻繁にしたものです。

打ち合わせをしなければいけないような仕事も沢山ありましたが、とにかくよく人と会った時代でした。どちらかと言えば、こういった仕事は打ち合わせをする必要などほとんどない訳ですが(笑)

それでも、人と会う訳です。
よく人と会いました。

まぁ、何となくいい時代でした。

今時の若者は、電話を取るのも嫌という人がいるようですから、そういう人にとっては今風の方が楽で良いということなのでしょうね(笑)

何年も仕事を一緒にしているのに、顔を知らない担当者がおり、そのまま退社されることも多々あります。ちなみに、このパズルの仕事の担当者ともメールのやり取りは数年続いているのですが、顔どころか声を聞いたこともありません(笑)

それを嘆きはしないが、いやはやご時世かな・・・!(笑)

<漢字道 2023年12月号>


急に寒くなって体調がおかしくなる方も多いとか、、、
皆さん、お体に気をつけてお過ごしくださいませ!


*イラストという方がカッコいいからなのでしょうか?、カットという言葉は使われなくなりました。同じく「カツーン(KAT-TUN)」という言葉も日本では死語となりました。カツーンというのは、ナメ君にも時折登場する風刺画のことです。基本的には新聞というメディア自体の衰退ということが背景にあるかと思います。

<©2023もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2023 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)

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