アメリカンスタイルの水炊き/僕の料理note
「イラストレシピ」8品目
<イラストレシピ/もりおゆう© >
新シリーズ8回目「アメリカンスタイルの水炊き」
水炊きと言えば鍋料理の王様ですね。
ところが、以前テレビの旅紀行のような番組でちょっとビックリするような料理を出しているアメリカのパブを紹介していました。
それが、この水炊きでした。
「アメリカで水炊き?」と思わず僕は目を丸くしました。
ところが、これが評判とのことで、お店の客は皆こぞってこれを注文していました。僕が一番驚いたのは、すいとんが入っている事と、そのすいとんを作る時にバターを練り込んでいる事でした。
本当に美味いのかしら…と半信半疑ながら自分で少し工夫を加えながら作ってみると…これが中々にイケル料理で驚きました。
すいとんにバターを練り混む理由もよく判りました。すいとん自体も美味しいのですが、練り込んであるバターが少しずつスープに溶け出し何とも言えない旨味を演出してくれるのです。
あなたもぜひ作ってみて下さいませ、アメリカンスタイルの水炊き!
作り方はイラストレシピで一目瞭然ですね。
*point1
最初に鶏手羽を煮る時間は沸騰した所に入れて13〜15分です。
後でテーブルの上で加熱しますからここで完全に火を通す必要はありません。それ以上煮ていると旨味がスープに出てしまいます。
灰汁をちゃんとすくいましょう。
*point2
バターは溶かしておかないとすいとんに混じりませんから必ず湯煎して下さい。湯煎のちょっとしたひと手間をはしょると、かえって大変な作業になります。すいとんは、ちょっと粘りが強い位が良いです。出来上がったらスプーンで鍋に入れて頂きましょう(ひとつが餃子くらいの大きさ)。
*point3
テーブルで頂く時は、鶏のもも肉を少しずつ入れて下さい。
お肉は、4分程で火が通りますから煮えたらすぐに召し上がって下さいね。
最初からドンと一度に全部お肉を入れてはいけません。お肉がただ固くなるだけです。マッシュルームもすぐに煮えますから長々と鍋に入れておくのは宜しくありません。美味しい物は美味しく頂きましょう。
最初に入れておいた鶏手羽が、トロッとしてきたらどんどん召し上がって下さい。
*point4
タレ等を使わずにこのまま召し上がって頂く鍋ですので、塩味が足りなければ最後にお好みで調整して下さい。スープが美味しく出来ているはずですので、くれぐれも塩味が強くなりすぎないように気をつけて下さいね。
*point5
パセリは乾燥パセリを買って来ても良いのですが、できればご自宅で微塵切りを作って下さいませ(全然違うのがお判りになるかと思います)。
カジキのレモンパセリソースでもご案内しましたが、パセリは葉の所だけ手で摘んで使います。一袋分を微塵切りにして、ラップをかけずに冷蔵庫に入れておけば数日でドライパセリになります。これは、色々な料理に役立つものですのでぜひ! フードプロセッサーがあれば簡単に出来ます。無ければ、ちょっと頑張って包丁でね。
でも、手を切らないでね😅
*point6
スープは必ずパイタンを使って下さい。
これは、鶏ガラを砕いて何時間もかけて作る本格的な水炊きではありません。むしろ、そんなことをしている時間がない時に市販のパイタンスープを上手く使って美味しく鶏とすいとんを水炊きで頂くお料理です。
では、では、春間近といってもまだ寒い夜もあります。
そんな夜にぜひぜひ作ってみて下さいね😄。
*このレシピの記事とレシピイラストは著作物であり、著作権法で守られています。記事とレシピイラストを許可無く複製/公開する事等はできません。
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