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タライと洗濯板と石鹸の語る昭和物語

 「僕の昭和スケッチ」57枚目

57タライ

<画/もりおゆう 原画/水彩 サイズF5>

電気洗濯機が登場する前までは上の絵のようなものが洗濯道具でした。

石鹸は大振りの固形石鹸で、戦後の劣悪なヤミ石鹸の時代を経て、本格的に廉価な石鹸が普及したのは1950年代中盤頃からと言われています。その一翼を担ったのが、かの「花王石鹸」でした。今のような粉石鹸に代わるのはその後、電気洗濯機の普及と共にです。

洗濯板やタライ…これももう使っている人は殆どいないでしょうね。ドリフターズのコントで金だらいはよく天井から落ちて来ましたね。ちなみに上の絵のような木のタライは結構な重量がありますからもちろん天井からは落とせません(笑)。そういえば、ドリフターズもすでに昭和の昔なのですね。

昨日の記事でも触れましたが、女性達は冬の寒い朝にも屋外で洗濯をしていました。庭や路上でです。冷たい水に震えながらこの硬い石鹸を握りしめて洗濯をしていた彼女達の辛さとは、いかばかりのものだったでしょう。
過酷と言っても尚言葉は足らぬでしょう。

*最後はちょっと暖かい写真で括りましょう。
下は1957年の花王石鹸の入浴石鹸の新聞広告。
いい写真ですね。王道を行くようなコピーも冴えています。
「うぶ湯のときから…花王石鹸」 
素晴しい!

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もちろん僕は花王石鹸の回し者ではありません😊!
(写真は花王石鹸の歩みより転載)


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