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ヤムーの大冒険 第1章 第29話 いざっビッグストーンタウンへ〜30日目〜

ヤムーは地下広場に戻り、みんなと眠りについた。

〜明くる日〜

「起きてください!ヤムーさん」
ヤムーが目を覚ますとチャッピー以外は旅支度を済ませていた。

「ヤムー、頼むぜぇ〜おらぁ夕べから胸が高鳴って眠れなかったぜっ。さっさと用意して出発しようぜぇ!」
ディッチは目を血走らせながら言った。

ヤムーは素早く旅支度を済ませて、みんなを集めた。
「それでは、これからビッグストーンタウンへ出発する。訓練通り陸隊の先頭はマット、続いてディッチ、パギンス、最後尾にリッキーだ。
私とラリー、チャッピーはそれぞれ水隊のボッツ、チャーチル、ケリーの背中に乗る。

水隊の先頭はメリー、エリザベス、チャーチル、ケリー、ボッツだ。

基本、水隊が先で陸隊が後を追う。
皆さん大丈夫ですね。
それではビッグストーンタウンに向けて出発しましょう。
私もまだガブライズを見たことがない、、、
唯一見ているのはチャーチルだが、チャーチルも小さい時にその場にいただけでハッキリとは覚えていない。
気を引き締めて行きましょう。みんな宜しく頼みます。」

「ごちゃごちゃ言ってないで、レッツゴー!わっはっはっ!」ディッチは気合いに満ちていた。

日の出前の空気は少し冷たかった。
桜の花も散り、初夏の緑の臭いが鼻に心地良かった。

「みんなの足取りは軽い、この調子でいけば一週間もかからずたどり着けるなぁ。」
チャーチルは呟いた。

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9時過ぎにはリッキー族の穴ぐらを通過した。
ヤムーはリッキーに寄ることを提案したが、答えはノーだった。
ガブライズ族との戦いに勝利し、タッチの敵を獲るまでは帰れないということだった。
リッキーは心の中で、ナターシャとタッチに別れを告げた。

毎日、日の出と共に出発し、日が暮れる頃に休憩をとった。
チームヤムーは順調に旅を続けた。
とうとう、5日目の夕方にはビッグストーンタウンが視界に入る所までたどり着いた。

ラリーが大木のベンチの下にみんな入れそうな穴ぐらを見つけてくれたので、ここを戦いの基地とする事に決めた。

地獄の訓練の成果もあり、みんなの疲れはなく元気満々だった。
大木の穴ぐらで食事を済ませると、完全に日が沈むのを待ってマット、ヤムー、ラリーの3人でビッグストーンタウンを偵察に行くことが決まった。
もちろんヤムーの留守中のリーダーはリッキーだ。
完全に日が沈み、夜も更けた頃3人はビッグストーンタウンに向かい穴ぐらを後にした。
「リッキーさん、穴ぐらは任せた!では行って来ますっ!」
「ヤムー、絶対に無理はしないでくださいね。
情報を待っています。では気をつけてっ!good luck!」

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