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ヤムーの大冒険 第1章 第30話 いざっビッグストーンタウンへ〜31日目〜

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「ヤムー、絶対に無理はしないでくださいね。
情報を待っています。では気をつけて!good luck!」

ヤムーとマット、ラリーはビッグストーンタウンに向かい、息を潜めながら静かに足を進めた。

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「ビッグストーンタウンのあの石の塔はかなり大きいね。ヤムーも初めてなの?」
「はい、私も初めて見ましたしちょっと圧倒されてます。」
「ヤムーさん、ちょっと安心しました。私も圧倒されて、胸のドキドキがとまりませんでした。」
ラリーは少し歯に噛んだ。

石の塔のたもとが見えてきた時
「ちょっと待った、なんか光があるねっ」マットが二人を静止した。

「門番が2人いる、、
ありゃ猫だなぁ。」

「あんなでかい石の塔だが、意外にも入り口は小さいんだね。」マットは言った。

「あの門番の猫はガブライズじゃないよなぁ?」
「多分違いますね」ヤムーは言った。

3人は草の影から入り口の様子を監視することにした。
「でもビッグストーンタウンって名ばかりですよねっ?だってあれじゃただの穴ぐらですよねっ」ラリーは珍しく吐き捨てるように言った。
「確かに!私たちが頭の中で描いていた、とてつもない大きな賑やかな街とはかけ離れているね、、、」ヤムーも少し困惑した表情で言った。

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「ギャーッ!」
ヤムーが何者かに襲われたっ、、

突き飛ばされたヤムーがその相手を確認すると
「あんたっ!ミッケかぁ」
「テメー、あの時のクソヤモリでやんす!あの時はよくもオレを棒で突き刺してくれたでやんす。今ここでぶっ殺してやるでやんす!」

その1秒後、マットの剣先はミッケの眉間にあった。
ミッケはマットのあまりの早い剣さばきに声も出なくなっていた。

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「イタチのにいさんよぉ〜頼む、剣を引いてくれ。その代わりと言っちゃなんだが何か俺に出来ることはさせてもらうでやんすっ、
頼むでやんすっ、明日までにガブライズ様に食べ物を奉納しないと殺されちゃうでやんす」

「馬鹿ネコめっ、偉そうな口をきくなっ、お前が俺に指図する権利は1ミリもねぇ。1秒でお前を殺すことができる。ただクソみたいなお前でも少し役に立つこともありそうだ。俺の手下になって
従順に働くのなら、命だけは保証してやる!このまま死ぬか、俺の手下になるかふたつにひとつだ。」

「イタチの旦那、参りやしたっ!どんなことでも協力させてもらいやす。だからそのおっかねぇ剣をひいてくれでやんす。」

マットはゆっくりと剣を納めた。
するとっまた、ミッケは高く跳びながらマットに鋭い爪を向けたがっ、今度はヤムー剣がミッケの耳を切り落としたっ。

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「いてぇ〜いてぇよ〜ミッケが声を上げた瞬間にラリーが剣で口をつぐんだ。」
「この裏切り野郎めっ!今度大きな声を出したら、間違いなく喉を切り落としてやるよっ」
ヤムーは渇いた声で言った。

「すっすいませんっ!もうっもうっ絶対に裏切ったりしませんでやんすっ」

ヤムーは鬼の形相でミッケを睨みつけた。ミッケはちぎられた耳から血を流し、プルプルと体は震えていた。

「ヤムー、とりあえずミッケを連れて穴ぐらに戻ろう。そしてガブライズ族の情報をこいつから聞き出せるだけ聞き出すんだっ!」

ヤムー達はミッケを連れて、足音を立てないように静かにビッグストーンタウンをあとにした。


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