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モロッコ旅②マラケシュ:絵のような光景…ローズピンクの街並みとアラベスクの宮殿
2024年2月15~24日のモロッコ一人旅の記録です。東京からトータル1日半かかった大移動を終え、今日からいよいよ観光スタート! マラケシュ編(2月17日)をお送りします。
▼ ドタバタの初日(2月15~16日)の模様はこちらから
大移動の翌朝は部屋でパワーチャージ
17日の朝はさすがに遅く起き、食堂に入ったのは朝食時間の終わり頃。モロッコの宿の朝食は、パンとバター、ジャム、チーズ、オリーブ、コーヒーあたりが定番のようだったが、このホテル(Hotel Marrakech Le Semiramis)はメニュー豊富だった。ハムやチーズ、パンは何種類かそろい、サラダ、お粥、ジュースやスムージー、シェフがその場で作ってくれる卵料理もあった。セモリナ粉のお粥は素朴で優しい味。グリーンスムージーがとてもフレッシュだったのでお代わりする。
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ホテル内ではWi-Fiが使えるので、午前中は部屋でゆっくりしつつ、マラケシュの見どころをチェックしたり、翌日からの砂漠ツアーを予約したり。出発前にいくつかネット上のモロッコ旅行記を読んだ中で、その名も「Sabaku Tours」というツアー会社を利用したと書いている人が何人かいた。検索してみると、Sabaku Toursには日本語ページもあり、マラケシュから2泊3日でサハラ砂漠まで行けて、帰りはフェズまで送ってくれる希望通りのツアーを発見。出発時はホテルまでピックアップに来てくれるので安心だ(回し者ではございません!)。
「ザ・モロッコ」な旧市街へ
Hotel Marrakech Le Semiramisは新市街にあり、観光名所の集まる旧市街まではタクシーで15分ほど。私はアラビア語は全く分からず、固有名詞類のリアルな発音がつかめないままだったが、マラケシュの旧市街の中心「ジャマ・エル・フナ広場」は「ビッグ・スクエア」でどこでも通じる。旧市街全体がエキゾチックで「ザ・モロッコ」なムードなのだが、ジャマ・エル・フナ広場は中でも「ザ・マラケシュ」的存在。特に夕方から夜にかけての賑わいがすごいらしい。
マラケシュはピンクシティと聞いていたが、タクシーから見る街は本当にローズピンク(土そのものの色らしい)だった。青い空と咲き乱れるブーゲンビリアの花との取り合わせも美しく、開放的な雰囲気にあふれていて、一気に気分が上がる。
ジャマ・エル・フナ広場付近は車の洪水で、広場横に駐車するには遠回りすることにでもなるのか、少し手前で降りることになった。年配の運転手さんは「この大通りの向こうが広場だから。車がたくさん来るから、よーく見て渡りなさい」と噛んで含めるように教えてくれる。フランス語だったが、状況と身振り手振りで十分伝わってきた。
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ジャマ・エル・フナ広場付近に待機している
ジャマ・エル・フナ広場は想像以上に広く、昼間は特別お祭りムードはない。とはいえ、「ニーハオ、ニーハオ」と呼び掛けてきたり、無理やりガイドをしてくれようとする人は旧市街中にいるので、ある程度の観光プランを立ててから街に出てきて正解だった。まあ、方向音痴の私はそれでも、あちこちで地図を開いてはキョロキョロするのだけれど……。
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モロッコのオレンジジュースは本当においしくて、写真を撮る前にだいぶ飲んでしまった
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記憶の中の絵に導かれて
「バヒア宮殿は今は入れないよ。次の受付は4時だから」と、アグノウ門あたりを通る観光客にガイドしまくっているお兄ちゃん(彼は本当にただ好きでやっているようだった)に言われていたのだが、行ってみたらなぜかすんなり入れてしまった。
スペインのアルハンブラ宮殿でも見た、繊細なアラベスク模様の彫刻やタイル&中庭の南国ムードあふれる植物という取り合わせが私は好きで、うっとりする。とにかく豪奢な印象が強いヨーロッパの宮殿に比べて、イスラムの宮殿はもちろん豪奢でもあるのだけれど、優美さの方が前面に出ている感じ。何とも言えない多幸感があるのだ。
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バヒア宮殿から次はベン・ユーセフ・マドラサに向かいたいと思いつつ、例によって「ここはどこ」状態に……。もはや開き直って適当に歩いていたら、奇跡的に目の前にマドラサ(神学校)が現れた。
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そろそろ賑わい始めたジャマ・エル・フナ広場まで戻って、名物の生絞りジュースを飲み、マラケシュ観光は終了。たった半日だったけれど、旧市街中にこれまで見たことのない風物と色彩があふれていて、「やっぱりモロッコまで来てよかった!」と思える時間だった。
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案の定、代金を要求され、「ありがとう! さようなら!」で逃げ切った
亡くなった祖父の趣味が油絵で、あちこち旅行しては撮ってきた写真をもとに風景画を描いていた。私がモロッコに憧れるようになったきっかけも、絵を見せながら語ってくれた祖父の旅行話のような気がする。そこら中が「おじいちゃまの絵みたい」なマラケシュは、私にとっても目を喜ばせてくれる街だった。
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▼ 翌18日からは旅のハイライト、砂漠ツアーがスタートします!
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