常識の鎖が解かれる瞬間
今日、韓国人の友人クローイと農場のカフェで朝ごはんを食べた。
緑豊かなトンネルをくぐった先に、のんびりと歩き回る羊たちがいた。
その光景に「ふわあ〜」と癒された後、私たちはカフェでホットコーヒーを注文し、アボカドトーストとカップケーキをはんぶんこした。
トーストの上に乗っかっていたポーチドエッグをフォークでつつくと、オレンジ色の黄身がとろ〜んと顔を出した。
朝食を食べながら、またもやクローイに興味深い話を聞いた。
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クローイは最近同僚のイギリス人ジェフから「インフルエンザになったからシフトを変わってほしい」とお願いされたらしい。
クローイはジェフと一緒に働いた夜にそのメッセージを受け取ったらしく、
あれ、今日すごく元気そうだったけどな…
と思ったらしい。
週に一度しか出勤しないクローイはシフトが増えてラッキーと思い、快く引き受けることにした。
その後
クローイは再びジェフから連絡をもらった。
やっぱり今週のシフト全部変わってほしいんだとお願いされたらしく
心配になって「大丈夫?調子どう?」と尋ねると
いい感じ!!でもまだ100%じゃないから休むことにするよ〜(^-^)♪
という返事が返ってきて、おったまげたそうな。
クローイの出身国韓国では
と考える人が大半らしい。
さすがお隣の国である。
ええ、ええ、よく分かりますとも。
アジアあるあるに共感し合う私たち。
てか100%てなんやねん!私は4%しか完治してなくても行かないとって思っちゃう…!!ぐすん。
とクローイ。
その言葉には
くやしさとうらやましさが混じっている気がして
分かる、分かるよクローイと思った。
私ももし職場でインフルエンザにかかったら、シフトを代わってくれる人に申し訳なく感じて、早く戻らねばと思ってしまうんだろうなぁ…と。
そういえば、東京にティムと住んでいた頃
ティムが発熱して上司に連絡したとき
みたいな返信をもらって
大きなカルチャーショックを受けて、オコだったのを覚えている。
俺は何も悪いことしてないのに、なんで悪いことをしたみたいに詰められないといけないんじゃーー!!
体調不良って言ってるのにいつ頃戻ってこれるってなに!!
完全回復するまでゆっくり休ませてよ!!
って言ってて
たしかに何も悪いことしてないよなぁ…と思った。
日本や韓国の『休む』に対する考え方と
オーストラリアやアメリカやイギリスの『休む』に対する考え方は、あまりにも違う。
ジェフやティムから
そんなことを教えてもらった瞬間だった。
そんな感じで
海外に住んだり
自分とは違う国の人と接すると
当たり前が当たり前じゃなくなる瞬間がある。
これまでの常識がパリン…と静かに割れて
えーーーーーー!!!
ってなる瞬間が、私はたまらなく好きだ。
こういうものだと捉えていたものが
パリンパリンと次々に壊れていき
どうやらそうでもないらしいとなる。
そんな感じで
自分の中の「こういうものだ」が粉々になるたび
鎖から解放されたような爽快さを感じるのだ。
何かに対して
こういうものだと思いながら生きるのと
そうじゃない世界線もあると知って生きるのでは
生きやすさがまるで違う。
クローイと私は
休み方の違いにカルチャーショックを受けた。
こういうショックは大歓迎(^ω^)
The journey will be continued….
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