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私がワーホリに求めているのは新しい経験と未知の冒険と、データ集め

異国にワーホリに行ったり留学したりすると、毎回絶対に聞かれるFAQ(よくある質問)がある:


どうしてこの国に来たの?

どうしてワーホリしようと思ったの?


この二つは初対面の人に会うと90%くらいの確率で尋ねられるし、私も自分と同じようなワーホリ民に出会ったら同様にその質問を尋ねる。

恋人ティムや昨日会ったCさんは、人に出会うたびに同じ質問が飛んできて永遠に同じ回答を答えることにツカレタとぼやいていたが、私はこの手の質問を尋ねるのも答えるのも大好きだ。

理由は、この質問をするとその人の価値観や人生観や性格が一気に垣間見えるから。


母国を飛び出して異国に1年住むというのは大きな決断である。

その決断の背景には決定打になる出来事やその人の理想の人生たるものが潜んでいる。私はいつだってそんなことを知ることに興味津々である。




最近、大人数の言語交換イベントに参加した。

大きな空間は色んな国からやってきた人で賑わっていて、私もジンジャーエールっぽい爽やかな炭酸を片手に、色んな人とおしゃべりした。

その中で出会った31歳の女性は放射線技師として長年働いていた方で、なんか疲れたんで来ちゃいました〜アハハと笑っていた。

オーストラリアにいる間も機会があれば専門分野のお仕事をしたいですかと尋ねると


いや、全然違うことがしたい。メルボルンといえばカフェの街だからローカルなカフェで働きたい。そのために出国前に一瞬カフェでバイトしてラテアート習得してきた!


と言っていて、専門職を極めてきた彼女だからこその戦略っぽくておもしろかった。


壮大な気分転換、180度違う人生の試着。


これは紛れもないワーホリの醍醐味だ。

彼女にはやりたいことがたくさんあるらしい。

趣味のダイビングをオーストラリアの海でもやってみたい、コアラやカンガルーを実際に見て見たい、メルボルンでバリスタとして頑張りたい、ニュージーランドを旅したいとのことだった。

なんだかワクワクをおすそわけしてもらった。


メルボルンに来て思ったのだけど、住人はもちろんワーホリ民もコーヒー好きな人が多い。

というのも、来た理由が「コーヒーをもっと知りたくて」とか「帰国後にカフェをオープンしたいからカフェカルチャーが盛んな国で経験を積みたくて」とかなのである。

ちなみに昨日会ったCさんもコーヒーラバーのようで、カフェ勤務の他に、コーヒー大会のボランティアにも参加しているそうな。


飲み物が一人の人間を異国に導くってとてもおもしろいよね!!




ここからは私の回答を書いてみるとしよう。


どうしてワーホリしようと思ったのか?

今回の渡航に関してはどうしても恋人ティムとの件が大きな理由に絡んでくるのだけど

それはいったん隅に置いて、どうして私がワーキングホリデーという名のビザを使ってトロントに行ったりメルボルンに行ったりしたかったのかについて個人的な理由を申し上げると、新しい経験がほしい、未知の冒険がしたい、データ集めに最高の環境だからというものになる。


私は毎日同じ生活の繰り返しというのがイヤでたまらない。

常に変化していたいし、進化していたい。

その欲望は、長年馴染みのある生活圏で満たすのは難しい。

見慣れた街、住みなれた家、既存の人間関係、いつも通りの仕事がある環境はたしかに快適だし安心感がある。

でも、大きな変化や進化とは無縁なのである。

私が求めているのは「同じ毎日を繰り返すこと」ではなく「何が起こるかわからないワクワク」。

だから、時折何もかもがゼロで右も左も分からない環境に飛び込みたくなる。

どうぶつの森のように見知らぬ土地で生活をゼロから築き上げるというのは、今のところ私にとって最高の娯楽であり、その喜びをもう一度体験したかった。

あと

ハンターハンターの登場人物みたいに未知なる冒険を楽しんで成長していくという人生を希望しているので、難しくて複雑な試験を受けなくても年齢という名のパスポートで異国に1年間自由に住むことができるというビザは私にとってもはやお宝で、使わない手はないと昔から思っていた。

木登りするティム



最後の「データ集め」に触れてこの記事を締めたいのだけど

データ集めというのは私の趣味の一つだ。

色んな人に出会い、会話し、こんな考え方もあるのか…こんな人生もあるのか…Z世代のトレンドはこんな感じなのか…独身貴族のライフスタイルはこんな感じなのか…と衝撃を受けることがたまらなく大好きで、一人の人間の価値観をディグることは本を読むことよりも遥かに楽しい。

念の為補足しておくと、記者会見やインタビューのように相手に質問を投げ続けることはしない!

ただ、ご飯を食べたり飲み物を飲みながら会話をして、その中で気になったことを自然に尋ねてその人を少しずつ知っていくのが好きなのである。

ワーキングホリデーは老若男女と話す機会が得られるし、日本にいると絶対に巡り会わないだろうな、仮に出会ったとしても共通点がなくて友達にならないだろうなという日本人とどんどん繋がれる。異国にいる日本人という”最強の共通点”が期間限定でできるから。


私が日本に住んでいても、放射線技師の女性とは絶対に出会う機会はないだろう。

サイバーセキュリティーとして働いているオジサンとは絶対に出会う機会はないだろう。

19歳の学生と交流を持つことはないだろう。

でも、ワーホリ中はそんな人たちとのご縁がある。だからおもしろい!

私は異国にいる期間、自分と全く違う人に出会いたい。カルチャーショックを受けまくりたい。

私はコーヒーLOVEではあるけれど、メルボルンのカフェで働きたいという強い欲望はない。

好きを仕事にするってどういうことか』の記事でも書いたように

私はカフェでコーヒーを飲むのが大好きなのであって、カフェで働くのは苦手なのだ。

メルボルンでのお仕事はご縁があるものであればなんでもいいけど、多国籍なチームがいる場所というものはデータ集めに最高の環境なので「多国籍」というキーワードを見つけたら即応募するようにしている。

1件、多国籍で個人店なお寿司屋さんとの面接が決まった。来週行ってきます。笑



「データ集め」は個人的な趣味であるものの、色んな人と出会って会話をすることは大きな社会勉強にもなる。

あと、記事を書くことをプチ生業のひとつにしている私にとっておもしろい記事を書くためにはデータ集めや社会見学が必須科目なので

記事をプチ生業ではなく歴とした生業にして行きたいからこそ、これからも積極的にメルボルンの街に出て人に出会って行きたい☺︎

ちなみに

人に「どうしてワーホリに来たの?」と尋ねられた時、ここまで詳細な理由を語ることはない。

ただ、新しい経験がほしくてとか、未知の冒険が好きでしてと答える。

私には「いや〜実は色んな方の人生や価値観のデータ集めがしたくてですねぇ!」と語る勇気は今のところ持ち合わせていない。

だから

ここにひっそりと書いておくことにする。笑


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