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りこぴんの渡航後 トロント編 最終回

トロントでの生活は、残り僅かになった。

1年の滞在予定だったはずが、あまりにもここでの生活が大好きすぎて気が付けば1年半経っており、2度目の寒い冬を迎えていた。

そろそろ帰ることをホストファミリーに伝えると、君は家族だよ、いつでも帰っておいでねってギュッと抱きしめてくれて泣きそうになった。

遠くに住んでいる友達は寒い中はるばる会いにきてくれて、帰る前に楽しい時間を過ごすことができた。

笑って学んでたまに泣いて、宝物になった一年半の滞在だった。

ここを去るのが寂しい。寂しすぎる。


✳︎


それにしても、2019年にトロントに来ることになって本当によかったと思う。というのも、トロントに長期間滞在する予定は最初からあった訳ではなく、急に思い浮かんで来たのだ。


少しこれまでのことを振り返ってみると、私は社会人になってバリバリ働くつもりだった。

ところがどっこい、新卒で入社した会社が壊滅的に自分に合っていなくて、毎日失敗して、それがきっかけで人間関係も悪化してしまった。

日に日に自信がなくなって、なんのために働いているのか分からない毎日をしばらく繰り返した。

お昼にコンビニに逃げ込んで小さなフードコートでぼうっとするのが唯一の気晴らしだった(笑)

その生活がどうしても嫌すぎて、ある日めちゃくちゃ逃げたくなった。

石の上にも3年っていうけど

毎日嫌だなぁ、時間早く過ぎてほしいなぁって思いながらその石に座り続けることに意味はあるのか...?この生き方で本当にいいのか...?

って違和感がむくむくと湧いてきて。

だったら3年以上座りたくなるような、自分に合ったベストオブ石と、ベストオブ人生を手に入れるための旅にでも出ようと思った(笑)


私は絶対に絶対に、この先自分の好きな仕事と人生を手に入れたい。そこは手を抜きたくない。妥協したくない。

たった一回しかない人生だから、情熱を持って何かに打ち込める日々とか、楽しいなって思える日を1日でも多く増やしたい。。


すぐに辞めたらこの先も何かにつけて辞め続ける人材になるとか、周りに迷惑をかけて失礼なんじゃないとかキビシイ意見もあったけど

このまま嫌々生きて時間を捨てることは、自分がかわいそうすぎるし、自分に失礼だと思った。


というわけでそこから吹っ切れたように冒険したのだけど、まず自分がやってみたいと思った仕事を1つずつ試していくことにした。

大学卒業したばかりで社会にどんな仕事があるかまだよく知らなかったから、まず実際に体験すれば見えてくるものがあるんじゃないかなって。

例えば私の好きな食べ物はラーメンで嫌いな食べ物はトマトだけど、それは実際に食べたからこそ分かる情報で、仕事も同じで経験したからこそ好き嫌いや得意不得意が見えてくるのかなと思った。

結果4つの仕事を掛け持ちする生活になったけど、これがすごく充実していて楽しかった。自分と相性の合う作業が少しずつ見えてきた!

あと違う働き方を経験して初めて、私には正社員として1つの場所に勤めたり、規則に則って何かを進めたり、8時間同じ場所に居座るのがいかに向いてないかを痛感した。

私にとって何よりも大事なのは自由に使える時間であり、心の赴くままに行動できること。だから、自分の時間や運命を誰かに握られずに済むような働き方をこれから本気で見つけて、掴み取っていこうと思った。

この頃インターネットを通してコンテンツを発信し始めることにした。

可能性のあるものは全部やってみることにした。


そしてその後、トロントに来た。

中途半端にレールからはみ出るよりも堂々と色んな世界を探検してみたいと思ったのと、海外で働くってどんなだろう?という好奇心で渡航することに決めた。日本の外に出て色んな形の人生を送っている人に出会ってみたいと思った。


その結果

予想を遥かに超えるくらい『色んな人』に出会った!


ノマド生活を送っている人

外国でスタートアップの会社を立ち上げようと奮闘している人

人生やり直そうと移住しに来た韓国人たち

トロントの大学で勉強している30〜40代の友達

難民としてトロントにやってきた人々

デザイナーから料理人に転職しようと奮闘している人

働いて得たお金で念願のビーガンレストランをオープンした人


そういう人たちと出会って行く内に

なんだ、人生ってこんなに色々でもいいんだ

もっと自分らしくマイペースに生きていいんだ

好きな道を選択してそれを正解にしていけばいいんだって

なんだかすごーーーーーくホッとした。


ワーホリビザを使ってトロントに飛んだあの日から

毎日が社会見学ならぬ、「人生見学」だった。

こんだけ色んな生き様を間近で見せてもらった後だと

もう正直どうとでもなれそうだなと思っていて

この先の進路どうしようかな…というスタンスから

希望の進路がないなら、自分で作ればいいじゃない

っていうスタンスに変わった。

マリーアントワネットスタイルで行こう、今後は(^ー^)


とにかく

自分らしい人生を思いっきり歩んでいくぞー!

っていう、本格的な決意をする事ができた。



あと、この数年間の奮闘期間で学んだことは 

大ピンチなほど、大チャンス ということ。


全ては

もう嫌だーー!!逃げ出したい!

から始まった。

当時は辛かったけど

この出来事がなければ

自分って何が好きなんだ?!

何が得意なんだ?!

何に幸せを感じるんだ?!

って切羽詰まって考えなかったかもしれないし

冒険に繰り出す展開にはならなかった訳で。

可もなく不可もなくな環境とか

ぬるま湯みたいな環境にいたら

こんな猛ダッシュな日々は送れなかったと思うから

ある意味、社会人初っ端から

ハズレクジを引いたこと自体が

オオアタリだったんだなと。

私の人生を開くきっかけになったから。


だから私は3年前に自分がいた場所に感謝をしている。

そこが私の原点になったから。


私のベストオブ石とベストオブライフを探す冒険は今も尚続いてるけど、3年前に比べたら進む方向がだいぶクリアになってきたなって感じ(^-^)

そして今

私は私の人生が前よりも好きです。


そう言えるようになって嬉しい!



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沢山の新しい経験と、学びと、出会いを得られたことに感謝します。

トロントに滞在したことで、夢だった渡航記を書くことができました。

人生がもっともっとおもしろくなりました。


りこぴんの渡航後【トロント編】はここで一旦幕を閉じるけど、また違う国に住んで出来事記録したいから、ここはひとまずto be continuedとしておこうかしらね。

ここまで見てくれた皆様

本当にありがとうございました!!!(^-^)♡



PS

インドネシア人のホストファミリーがインドネシア流のお祝い伝統料理を振舞ってくれたー!嬉 

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愛の塊みたいな食べ物だよね


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