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新しい文化に出会うこと、取り入れること

トロントに到着してすぐのこと

カフェでラテを飲み終え、ジャケットを羽織り、席を後にしようとしたまさにそのとき

近くにいた女性が私のマフラーを見て

“I like your scarf! (あなたのマフラー、好き!)”

と、話しかけてくれた。




「ありがとう、日本で買ったんだ!」

 「わあ、日本から来たのね!観光?」

「ううん、実は1年間ここにいるつもりで!」

「あら、そうなのね!じゃあ最高の1年を!!」




 


この幸せなやり取りは、実はよく発生する。

誰かがすれ違い様にワンピースを褒めてくれたり

珈琲を淹れてくれた店員さんが、お会計のついでにトートバッグ素敵!と言ってくれたり。

そして、それがきっかけとなって思わず会話が弾んだりする。


私の持ち物を褒めてくれた人達と私はもう会うことがないかもしれない。

それでも今日、その人のおかげで幸せな気分になれた。

なんて、素敵な文化なんだろう。






いいなぁ….♡と思ったから

私もその文化を取り入れてみることにした。

さすがに

電車にいる人や、街ゆく人に

いきなりI like...と話しかける勇気はない。

でも、身近な人になら言えると思った。

あ、いいなと思ったことを素直に口に出して褒めることを。

ということで

さっそく職場の女の子が持ってきたスタバのタンブラーを「それ、可愛いね!」って褒めてみたら

その子は大喜びで目を輝かせてこう言った。

「これはクリスマス限定のもので、1セット買えば他の色も付いてくるのよ!!!」

私もスタバのタンブラーが好きなので、会話は思ったより弾んだ。

なんだか以前よりちょっぴり仲良くなれた気がするぞ…!


なんとその子は

「はい!お揃いよ!笑」

と言って

後日色違いのタンブラーをプレゼントしてくれた。






いいなと思ったことを褒めてもらえるとこんなにも嬉しくなるんだ、心を開きやすくなるんだ、会話のきっかけになるんだということを、欧米で生活して知った。

今までの私は、心の中で思ったとしてもそれをそのまんま相手に伝えることをあんまりしてこなかったかもしれない。

でも、お姉さん達の真似をして

これからはどんどん素敵だと思ったことをその場で伝えてみよう!!

些細なことかもしれないけど、誰かを喜ばせる引き出しが1つ増えたような気がして嬉しかった。






他の国を旅したり、そこで生活を経験する醍醐味は、ここにあると思う。

新しい文化に触れること

いいなと思った文化を自分に取り入れること。


カナダに渡航する前

私は大きな蔦屋書店で早朝書店員として勤務していた。

同じ時間帯で働いていたおじいちゃんはこんなことを言っていた。


これからの時代、翻訳機がますます発展するから、わざわざ外に出てまで外国語を学ぶ必要はなくなっていくよなぁ〜。


本当に、そうだろうか?


たしかに、言いたいことを伝えるためのツールとしては役に立つかもしれない。

でも私は

翻訳機がいくら発達しようが

外国語を勉強する価値はあると思う。

翻訳機を介してよりも、心から湧き出た言葉を口に出して交換しあった方が楽しいし通じ合える。

外国に出て学べるのは、現地の言葉だけなんかじゃない。

現地の言葉を通して

自分の国では決して出会うことのできなかった

人、経験、文化に触れること

そしてそれらを自分の一部にすることこそが

何よりの醍醐味なのだ。


そんなことを思った今日。





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