2分で読める子育てエッセイ№566『凝っている息子とワタクシ』
ある日、夕飯を準備しているときのこと。
グリルで焼き物をしようと思い、AIスピーカーで10分のタイマーセットした。
これで「焦げちゃった」の心配なし。
すると息子がAIスピーカーに話しかけているのに気がついた。
嫌な予感しかしない。
そーっと覗いてみてみたら、
「AIスピーカー! 10分のタイマーセット」
と何回も何回もしつこく追加していた。
ちょっと~!
タイマーに凝っているのは知ってる。使えて面白いのは分かるけど、どれが本物のお知らせかわからなくなるじゃーん。
ところが息子は上の前歯が2本抜けていて発音が微妙。
「10分後がAIスピーカーにうまく伝わらず、
「50分後タイマーをセットしました」
と思いっきり間違えられていた。
「50分でなくて10分! 違うよ」
息子が訂正すればするほどドツボにはまり息子が一人で大騒ぎ。
結局AIスピーカーを息子に乗っ取られてしまった。
なんでそんなことするかな~。
「お母さんが笑うと思って」
え? ワタクシを笑わせようとイタズラしてたの?
息子がワタクシを笑わせようと思う数だけ要らん仕事がもれなく増える。
息子が張り切れば張り切るほど、どんどん増える。
いいから、わざわざ笑わせようとしなくても、十分面白いから。
※※※
別の日、今度はにらめっこしようと息子が勝負を挑んできた。
「1分間で3回以上お母さんが笑わなかったらお母さんの勝ち」
えー。
ワタクシ、にらめっこがメッチャ苦手。
「だったらお母さんが勝ったら1分間肩もみしてあげる!」
これを言えば大抵遊んでくれるということも息子は知っている。
「じゃあ、始めるよスタート。」
タイマーに凝っている息子。ご丁寧に時間をはかる。
えーそこまでする?
でも、この日はワタクシ肩が凝り凝り。
どうしても勝ちたかったので、息子に知られないようにある手を使った。
1分後、ピピピピ
その手を使ったら案の定、ワタクシの勝ち。
息子がムキになってもう1回と言い出す。
しめしめ、肩もみの時間もどんどん増える。
さて、一体どんな手をつかったのでしょうか。
実は、息子が3回と言ったのを逆手に取った。
ワタクシ笑いだしたらしばらく止まらない。
その時間、20秒? いや30秒?
するとどんなに頑張っても1分で笑えるのはたったの2回。
この技、息子に気がつかれずワタクシの大勝利。
あともう2~3回、いや5~6回は使えそう。
肩が凝ったときに今度はこちらから声をかけようか。
笑えるし肩もみしてもらえるし文句なし。
ウケケ。
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