2分で読める子育てエッセイ№716『出てくるセリフはタダ1つ』
子供たちの夏休みも、もうあと2日。
ワタクシいよいよ、宿題が気になって、小3の息子に訊いてみた。
「宿題、全部やっていくの? いかないの?」
すると息子が
「今日全部やる。徹夜で」
そう言って残りの宿題に取り掛かった。
「徹夜? なんでそんな言葉知ってるの?」
そう思っていたら、どうやらその前に、ダンナと男同士の話をしたらしい。その時、ダンナは息子にこう告げた。
「夜中すぎに食うカップラーメン、夜食ってメッチャうまいんだよね~」
※
途中で息子は
「もうやらない」
と音を上げるのかと思いきや、どんどんと宿題を片付けていった。
「そんなに集中してできるのだったら、夏休みの前半でやればいいのに」
などと、自分のことを棚にあげて意見してはならない。
息子は、未知の夜食の味を心の支えに、本当に夜中の12時まで宿題をやっていた。
なんどもなんども
「シーフード味はあるよね?」
と確認しながら。
そのおかげで、残るはあと1枚絵を描くのみ。
何を描くかを決めた終わったところで、息子のお腹が鳴った。
夜食のタイミングは今だよね?
想像以上に頑張った息子に、約束通り、カップラーメンを用意した。
「お母さんも食べようよ」
と息子にささやかれ背徳の一口。
・・・で、済むわけなく、ワタクシも一緒にお召し上がり。
出てくるセリフはタダ1つ。
「なにこれ、おいしいね~」
小3の息子は、この夏、夜食の味を覚えた。
※
「明日は、いよいよ学校~」
前日のおやつの時間、明日の持ち物まで準備が済んで、各自夏休み最後の日をリラックスして過ごす。
「ああ。こんなにゆったりと最終日の夕方を迎えられるのは、はじめて」
※
今後、この手は使える。
できれば、長期休みの前半に。
カップラーメン用意すればいいだけなんて、チョロすぎる。
例のお気に入りのヌードル、全種類の味を揃えるくらいのサービスはアリだと思う。
食いしん坊のダンナの暮らしの知恵、たまには役にたつもんだ。
悪くな~い。
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