2分で読める子育てエッセイ№724『ハート玉ねぎ』
小3の息子は玉ねぎが好き。
好きな野菜のベスト3に入るというので驚く。
「ホントに?」
ワタクシ、玉ねぎのおいしさに目覚めたのは、大人になってからだというのに、なんだか息子に負けた気分。
息子によると、火が入って甘いのが好きなんだとか。
なので、夕飯にキーマカレーを出したところ、こうリクエストされた。
「お母さん、レンチンの玉ねぎ作って~」
キーマカレーの上にレンチン玉ねぎのトッピング?
うそ~ん。
「カレーの中にもたっぷり玉ねぎ入れたのに、さらに玉ねぎいる?」
二度手間に戸惑うワタクシをよそに、早く早く!と息子がせかし始めた。
仕方ない。
玉ねぎを切って、レンチンするだけだし。
すると、重い腰を上げたワタクシに思わぬご褒美が待っていた。
「ひょ~っ! ハート玉ねぎ~」
見た目ヨシ! 食べてよし!
満足そうな息子の笑顔よし!
それはたとえレンチン直後フンワリラップをとった瞬間、強烈なツーンの玉ねぎ臭にやられてしまっても、その地味な攻撃に涙し、しばらく台所で孤独に目頭を押さえるハメになったとしても、悪くない。
カレーに入れるみじん切りの玉ねぎと、ヤバしレンチン玉ねぎ。
このダブル攻撃に、1日2度、涙した甲斐があったというもの。
我が手作りキーマカレーに悔いなし。
やり切った!
こんなに苦労したのだから、文句なしに、もう2~3日続けて食べてもらう。
うけけ。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ