2分で読める子育てエッセイ№551『英語禁止のゲーム中』
休日の夜、家族で近所を散歩した。
小2の息子は自分用のライトがうれしくて仕方ないらしい。
「僕の」
と言って離さない。
それはだんなのライトのおさがり、その1。
ちなみにワタクシのはおさがり、その2。
たしかそのあたりにもまだあったような・・・。
小5の娘も自分のライトで影遊び。
「足がすっごく長い~」
と、光と影で遊んでいる。
朝の散歩もいいけれど、こうやって遊べるので夜は夜で面白い。
※※※
散歩中にちょっと会話が途切れ、無言が耐えられず、娘がこう言った。
「静かでさみしいから、なんか遊びながら歩かない?」
だったら、前にやったあのゲーム、英語禁止の会話しようと決まった。
5個先に英語を言ったら負け。
今からね、よーい、スター・・・はじめ。
相手に言わせよう言わせようと仕掛ける。
「のど乾かない? お姉ちゃんの好きな飲み物、自動販売機にあるかな」
指さしたのは、アイスティのレモン。
「あ・・・ちょっと酸味のある冷たい紅茶ね。今はいらない」
ちぇっ。お姉ちゃん、全然引っかからない。
だったらこっちはどうだ!
自動販売機のチョコレートアイスを指さしながら
「これもお姉ちゃんの好きなやつだよね? ええっとカリッとした食感のあれ、なんて言ったかな」
それを見ていたダンナが、我も我もと参戦してきた。
「ねえねえ、これなんだと思う?」
見せたのは、ダンナがつい最近買い替えた、自慢の懐中電灯。
なるほど・・・うっかり「ライト」といわせようと思っているのね。
いやいや、ワタクシそんなチョロい手に乗るものかとこう答えた。
「まだ使えるのがたくさんあるのに、何回も買い替えた挙げ句、めっちゃ明るいって何度も自慢している懐中電灯」
すると、ダンナがいいねそれ、といいながら
「これさ、商品名こう書いてあったんだよ。
『小型手持ち筒型照明器具』
普通に、フラッシュライトでよくない?」
調べたら懐中電灯は、エレクトリックトーチや、トーチとも言うらしい。
それを聞いてワタクシ、ハッと気がついた。
この商品名を書いた人・・・
もしかしたら、英語禁止のゲーム中?
あともう1つで負けだったに違いない。
フラッシュ、ライトで英語2つ、トーチだけでも、もうアウト。
それは、そんな漢字ばかりの商品名になっても仕方ない。
納得。
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