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2分で読める子育てエッセイ№230『くじと大人同伴の思い出』

我が家の子供達はくじ運がいい。
細かい所で言うと、駄菓子屋で買ったお菓子。

ワタクシ子供の頃には、本当に入っているのかと疑うほど、当たりくじを見る事が無かった。
けれど、子供達は2個買ったら2個とも当たった事もある。

『なんだかな~』

そんな子供の姿を見て、ワタクシの子供の頃の「くじ」関するエピソードを思い出した。


ワタクシの小学生の時代には、当時絶大な人気を誇っていた猫型ロボットのシールが流行っていた。
封筒に1枚シールが入っていて、「当たり」がでたら、そのシールを貼るオリジナルのアルバムを貰えた。

100円を握って駄菓子屋に通っていた時代。それも毎日ではなく
たま~に。

1枚20円位。ちょっと高めなので、買ってもせいぜい1回1~2枚。
その位では、当たるわけもないし、くじ運もない。

『ちぇ!またハズレ』
いつもこのセリフを言っていた。


ところが1回だけ、珍しく母が店に一緒に来て、まさかの一言を言われる。

『10回引いてもいいよ』
子供にとっては、超大盤振る舞い!予防接種の帰りでご褒美だと思われる。


すると、母は、お店のおばさんに シレっとこう言った。

『この子、当たりのアルバムを持っていないの~』
大人同士に無言の笑顔が浮かぶ。

その後、ワタクシが選んでいない封筒を1枚おばさんが混ぜてきて、

『いいから、開けてみてご覧』
と言った。

するとどうでしょう~

『あ!当たりだ』

ワタクシ、初めて当たりの景品を手をすることが出来た。


それからウン十年。
お菓子の卸問屋に行って、当たりのカラクリを知った。
そして、大人の無言の笑顔の正体も知った。

今では、私も大人の無言の笑顔も十分使いこなせている。

【保存版】note mymymama hanko7





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