2分で読める子育てエッセイ№667『ささ、もう一ついかが?』
先日、ダンナが1泊の出張から帰ってきた。
ちょうど買い物に行くことになったので、車で家族全員で出かけると、ダンナが1泊2日の出来事を好き放題にしゃべり始めた。
出張中、同僚や上司に気を使ってしゃべれなかった反動が、今こうしてバランスを取ろうとしているのか。
まあ、よう、しゃべるしゃべる。
息継ぎも惜しいほどに。
すると、車に弱い小6の娘。
窓を少し開けて換気をしたいと言い出した。
「もしかして車酔い? さっき、酔い止めのんだよね?」
ワタクシ心配になって娘に声をかけると、娘がメッチャ具合悪そうな声でこう言った。
「車酔いしたのかな、お父さんの声がデカすぎて気分悪いのかな」
うそーん。
ダンナの声で気分悪くなったの?
酔い止めも効かない、ダンナの声、すごくない?
「お父さん、シーッッ! 黙って!」
娘に怒られたダンナ、「待て!」と言われたワンワンのように、しょんぼりおとなしくなった。
※
帰宅後、気を取り直して、おしゃべりを始めたダンナ。
でも、車を降りた今、ワタクシには秘策があるのよね~。
できるだけ固いもの、大きいもの、噛み切れないものなどなど、都合の良いお土産はたーくさんある。
そんななか、今回ダンナが買ってきたお土産は、もちもちとなかなか飲み込めない柏餅とた~くさん入っている小さめの饅頭。
あら~ちょうどいい~!
ささ、もう一ついかが?
熱いコーヒーもたっぷり入れてたからフーフー時間をかけて飲んでね。
食べている間だけは静かになるダンナ。
狙い通り、ダンナのおしゃべりをセーブすることに成功した。
完璧。
いいお土産でした。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ