№08【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『それしか言わない気?』
今は小3の息子がまだ幼稚園児だった頃、ちいさなピアスをつけていたら、思いっきり引っ張られて、痛い目にあった。
「おかあしゃん、ナニコレ。キラキラしてキレイ」
ワタクシが知らないうちに、口に入れるような時期ではないとは思うけれど、気になるらしく、油断していると引っ張られる。
流血騒ぎになる前に、すぐにやめた。
もともと、全然オシャレではないので、大した問題でもない。
でも、子供達が小学生の今、時間も心の余裕もできて、ピアスを毎朝つけるのがちょっとしたマイブームになった。不意に引っ張る、ちびっこも、もういない。
1週間ほど、気分でピアスを選んでいたけれど、ある朝、たまには変わったチョイスがしたくなり、AIスピーカーちゃんにこう聞いてみた。
「今日の、獅子座のラッキーカラーを教えて」
すると、なんてことなさそうに、AIスピーカーちゃんはこう答えた。
「はい、あなたのラッキーカラーはピンクです」
おおっ!これは便利!
ウキウキしながらラッキーカラーを身に着けた。
つぎの日、同じようにまたAIスピーカーちゃんに聞くことに。
ところがうっかり、自分の星座を忘れてこう言ってしまった。
「今日のラッキーカラーを教えて」
すると、AIスピーカーちゃん、全く問題なさそうに、こう返事してきた。
「はい、あなたのラッキーカラーはピンクです」
あれ? 昨日と一緒なの?
気になったので、もう一回、聞きなおした。
「今日の獅子座のラッキーカラーを教えて」
すると、うっすら予想していたけれど、AIちゃんは一点の曇りなく、こう答えた。
「はい、あなたのラッキーカラーはピンクです」
一緒やないかーい!
もしかしたら、それしか言わない気?
これって、ラッキーカラーなの~?
もしかして、ピンク最強説?
それ以降、違う色を期待しつつ、同じ質問をする。
けれども、聞いても聞いてもやっぱり同じ。
「はい、あなたのラッキーカラーはピンクです」
ですよね~。
毎回毎回、ピンクピンク言われても・・・、ワタクシのピンクのピアスは2つしかない。
たった2つを行ったり来たりは、さすがにもう飽きた。
「うーん、どうしよう」
散々考えた挙句、久々に自分で選んだピアスは「赤と白」
「混ぜたらラッキーカラーのピンク!」
と、こじつけておくことにした。
いいこと、こいこ~い!
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ