2分で読める子育てエッセイ№764『じゃない使い方』
小3の息子が学校から帰ってくるなり、こう訊いてきた。
「お母さん、このポロシャツ新しい？」
比較的新しいものだけど・・・。なんか変な質問してきたな、と思いながら理由を訊いた。するとポロシャツのお腹の辺りをバーンと見せながら
「えへへ。絵の具で汚しちゃった」
と、なんか申し訳ない感じで自己申告。
ひょ～っ！
先日、絵の具の日と習字の日は気をつけて、汚してもいい方のポロシャツを着せようと肝に銘じたばかりなのに！ やっちまった・・・と後悔しつつ、洗濯の方法をネットの達人に訊いてみることにした。
するとネットの達人は「『洗濯のり』『ご飯粒』でなんとかなる」と知恵を授けてくれた。詳しい理屈は知らんけど、とにかくやってみよう。
そこで小6の娘に声をかけた。
「洗濯のり、ちょうだい！」
すると娘はいい顔してこう言った。
「洗濯のり？ 余っているからどうぞ～」
小6の娘から洗濯のりを調達するってなに？と思われるのもムリはない。実は洗濯のり、娘が夏休みの宿題で作ったスライムの素。スライムになるため順番待ちしていたヤツ。
早速、洗濯のりを絵の具汚れにぶっかけて、もみもみしてみた。達人が言うには
「そろそろ水で流した方がいいような感じになってくるから、適当なところで水で流して。あとは気が済むまで何度か洗濯のり、水、洗濯のり、水を繰り返して」
おおっ！ だんだん色が薄くなってきた。これはいい。最後に他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗って、色落ちを確認してみた。
「あれ？ 絵の具どこ？」
間違い探しなみによくよく見ても分かりづらい。絵の具汚れの洗濯スキルが上がった。ラッキー！
ところがワタクシ、ちょこ～っとだけ、物申したくなった。
洗濯のりって、シーツとかワイシャツをパリッとするための物だよね？ 頑固な水性絵の具を落としたり、スライムの素になったり。わが家では、本来の使い方じゃない、いわゆる「じゃない使い方」ばっかりで使われていることを洗濯のりはどう思っているのかな。
とはいえ本来の使い方、ワタクシも知らんけど。
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スライムの素①
スライムの素② ＆ 水性絵の具でお困りの白いポロシャツの洗濯に（個人的な感想です）
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