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2分で読める子育てエッセイ№673『ギリギリ日記』

小3の息子の恒例、お休みの日、寝る前になってから書くギリギリ日記。

早くから書くように、散々言っているのに、いつもこのタイミング。

それからの
「なにを書こう」
と悩むので時間がいくらあっても足らない。


仕方ないので、家族から、ヒントがたくさん飛び交う。
「お買い物いったことは?」
「今日、公園に遊びにいったよね?」
「あ、牛丼屋さんの話は?」


すると、ようやく、息子は牛丼屋さんでの出来事を書くことにしたらしい。いつもは、どうやって書こうか散々悩んでいるのに、今日はどういうわけか、すらすらと書き始めた。


気になって、のぞき見するワタクシ。


息子の日記は、時系列にずらずらと結構なボリュームで書かれていた。

「朝、起きたら、だれも起きていなかった」
から書き始め
「お父さんが牛丼を食べたいと大騒ぎ」

なんだか、休日のだらしない、わが家が包み隠さず公開されている感じが、ドキドキする。

すると次に、確かにそういったけれど、そんなこと書く? という一言が目に飛び込んできた。

「お母さんが、お父さんのおごりね、と言った」


ひょーっ!

そんなこと、担任の先生に告げ口する?
参観日に読み上げられたら、爆笑間違いなし!
うわ~。こんなこと、子供の前で言ったらダメなヤツ!

と、思っていたら、こんどはちゃっかり、自分のおもしろエピソードも盛り込んでいた。

「みんな、牛丼を頼んでいたけれど、ぼくは牛丼屋なのにカレーをたのんだ」


はい、お見事!
ワタクシ的には1000点満点~!
座布団全部、持ってきて~!



今まで、文章を書くのが苦手だと思っていた息子が、オチまでつけとる。
なんだなんだ。息子の文章めちゃ面白いんですけど、続きが読みたいんですけど。

正直、ワタクシ、勉強になりました。



息子のギリギリ日記、時間よりも内容がギリギリだと気がついた。


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