2分で読める子育てエッセイ№585『和む』
最近、我慢できないほどではないけれど、朝イチリビングでほんわかしたくて、少しの間、石油ストーブをつける。
すると寝ぼけ眼でやってくる小2の息子はストーブ前でごろんと丸くなり、そばの椅子に座っている小5の娘はスマホで小説を読みながら文句を言う。
「もう! 私もぬくぬくしたいのに! イチ君がストーブ独り占めする!」
これが朝イチのストーブ前の光景。
その後、子供たちが学校に出かけるくらいのタイミングで、わが家の小鳥、キンカチョウ二羽を鳥かごごとリビングに連れてくる。
小鳥たちは気持ちよさそうに羽根を広げ羽繕い、水を飲む、餌を食べる、さえずる、気に入らないようにしおれた葉っぱを下に落とす、など一連の行動をした後に、かごの一番上のあたりで、何か言いたげに上を見始める。
「そろそろ鳥かごの蓋をあけてくれないかな~」
はいどうぞ、お好きなところに行ってくださいな。
すると、ストーブのそばにある、椅子の背もたれにキンカチョウ二羽並んで静かにくっついて今度は交代で相手の羽繕いを始める。
人間ぽくいうと、イチャイチャし始める。
ところが最近気がついた。その小鳥たちの向き。
あれ? さっきはストーブを見つめるようにとまっていたのに、いまは揃って逆向き?
メッチャ気になってきた。
それからというもの来る日も来る日も、おしりの向きばかり気になる。
やっぱりストーブにおしり向けていること多くない?
ワタクシもストーブを背にして温まることが多いけど、小鳥たちも同じなのかな~?
そういえばさっき、豪快に水浴びしてたよね。
だったらきっとこう言っているに違いない。
そんな小鳥たちの姿をみながらワタクシハタと気がついた。
小2の息子もストーブに背中をむけるというより、おしりを向けて丸まっているね。
も、もしかして、う、疑っているわけではないけどぉ~ 布団に地図を描いている、ってことはないよね?
・・・セーフ。 失礼しました!
寒い朝のストーブ前の光景。
今日も、ストーブに並んでおしりを向けている二羽と一人。
おしりで暖を取る。
おうっ、和む。
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