№48【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『なんかヒント頂戴』
最近、ワンパターンの献立に飽き飽きしてきたワタクシ。
自分でやっているのだから、文句を言っていくところもない。
何かヒントが欲しくて、わが家のリビングのAIスピーカーちゃんに、こう訊いてみた。
「晩御飯のおススメを教えて」
ところが、AIスピーカーちゃんからは思わぬ回答が返ってきた。
「料理名と使う材料は何ですか? レシピを検索します」
え? 料理名? 言えたら、今日の献立迷ってないんですけど。
訊き方が悪かったのかと思い、質問の仕方を変えてもう一回訊いた。
「今日の晩御飯のおすすめメニューはな~に?」
すると、一語一句変わらぬ答えが返ってきて、ワタクシ絶望した。
だめだこりゃ。
夕飯の献立は、AIスピーカーちゃんでも考えたくないレベルの厄介なものなのね。
「ありがとう。もういいよ」
自力でなんとかしろってことね、と諦めたとき、AIスピーカーちゃんは、照れるようにこう言った。
「お役に立てて嬉しいです」
質問に質問返し、さらに、役にも立っていないのに「お役に立てて嬉しいです」と勘違い、そして、全力100%で完全に仕事をやり切った感をだして、何やら鼻歌みたいな曲をチョイスし、ご機嫌だったAIスピーカーちゃん。
悩みがなさそうで、いいな~と羨ましくなった。
さて、今晩は何作ろう。
一行目に戻る。
ちぇっ。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ