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№104【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『妙に登場回数の多いキーワード』

ある日、ダンナがどこで知ったのか珍しい商品の話を始めた。
それは「波型ポテトにスライスできる調理器具」

へ~、そんなのがあるんだ~。知らなーい。

よくわからんのでダンナにいろいろと質問すると、妙に登場回数の多いキーワードに気がついた。

「だれでもできるその商品、そんなに高くないらしいよ」
「だれでも簡単にできるから、家でもできるんだって」
「うちの子供たち、楽しんでやりそうだね~。だれでもできるって言うし」

・・・だれでも・・・と言ったよね? それも何回も何回も。

そこでワタクシ、ダンナにこうお願いした。
「次の休みの日に作ってくれる? 食べてみないと分からない」

すると、ダンナが目を泳がせ始めた。
まずい。これは「俺はちょっと」とか言いだす3秒前。
ワタクシダンナに、さっさとこう言った。

「『うちのダンナを除く』とは書いていないと思うよ。だからダンナもモチロン簡単にできる」

それを聞いたダンナ、慌ててこう反論した。
「うちの子どもでも『できる』とは言ったけれど、だれでも『やる気』がでるとは言ってない」

結論。
次の休日は波型の揚げたて薄味あっさりポテトが出てくるのを「ビール飲みながら待つ係」というささやかな願いは、あっさりと波にさらわれた。
出てるんだか、出ていないんだかわからない「やる気」と共に。

「やる気」のある人~知りませんか~。うちにはいませーん。

ちぇっ。


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