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2分で読める子育てエッセイ№296 『お家に帰れなくなりそう』
車での移動中、小4の娘がこう言い出した。
『みんなで【す】から始まる言葉と、終わる言葉、何個言えるかチャレンジしない?』
すると、フライング気味に小1の息子が立て続けに2つ答えた。
『すいか!すずめ』
この時点で、お断りする間もなく強制的に全員参加が決まった。しかも、
一番年下の息子がすでに2つも先行している。家族全員意地になって、答え始めた。
『スライド!ストップ』
娘が、英単語を出してきた。
『おお~っつ』
今度は大人がムキになって答える。
『すねかじり。すね毛』
なんだろう・・・このギャップ。子供はめちゃいい事言っているのに、
親のワタクシがこのレベル。恥ずかしすぎる。
『それ、さっき言った』
と、時々チェックが入り、却下されるものが出る物の、競うように言い出したら、あっと言う間に50個を突破した。
『すごいね!50個言えたから終~了!』
と言うと
『まだ答えられる』
と、息子がいい顔して続けた。
お、おう・・・終わりが見えないゲームが始まった。どうしよう。
『だったら、100個。100個挑戦しようか。』
子供達が納得して、ゲームは続いた。
お蔭で車酔いしやすい娘は、車酔いを忘れるほど夢中になっていた。
しかも、ちょっと混んでいたものの楽しく移動が出来る。有難い。
すると、90個までもう少しと言う所で家にも近づいてきた。
『あ!まだ、100個言ってない!!』
子供達が超焦った。
『結構頑張ったよ。もう十分でない?』
とワタクシ一人終わった気でいると、だんなが、この道をまっすぐに行けばそこが自宅という所で、突然右折した。
『まだ続けるんかい!』
もはや、100個言うまで自宅に帰れないシステムに変更されてしまった。
頑張れ、みんな!言い終わるまで家に帰れないぞ!
幸い100個答えられたので、その後すぐ車は無事に自宅の駐車場に停まった。
調子にのって
『500個ね』
と言わなかった自分をほめてやりたい。
うっかり家に帰れなくなるところだった。
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