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独断と偏見に満ちたワイン選びで使えるフレーズ集

ワイン選ぶのって難しいじゃないですか。

恐らくワインを特に選ぶことなく即決で買える人って収入の桁が1つ2つ違う人ぐらいだと思うんですよね。

あるいはそういう人は著名なワインしか飲むことがないから迷いながら選ぶということをしなくていいだけかもしれません。

そして彼らのレベルなら別にワインを迷うことなく買って外れても蚊に刺された程度の話です。

そんな方々を羨ましいと思いながら日々ワインを見て外すまいと買うのですが、結構な確率で外れます。

もしかしたら期待値が高いだけかもしれません。

同じ値段帯で過去よかったワインを引っ張り出してきて、あれのワイン程ではないなとのうたれる(正式には能書きを垂れると言うらしいです)この飲み手が悪いのかもしれません。

そんな私が考えた独断と偏見に満ちたワイン選びのフレーズを考えてきたのでよかったら聞いてください。

そして意味が分からくてもこのフレーズで頼めばそれなりにいいものが選べるはずというフレーズ集のつもりです。


ワインショップ編

1. ボジョレーの村名ワインください。

これですね。私が周りに言い続けているボジョレーの村名ワイン。
ハズレは少なく当たりは大きい。そんなハイコスパのイメージです。
特にモルゴン、ムーランナヴァン辺りの村名ワインが出てくると◎
この辺りはミディアムボディ系の赤も多く、赤ワインで汎用性が高いワインだと思います。

2. カヴァください。

これですね。カヴァは値段の割に美味しいものが多い。
特にワインを買おうとしてシャンパン買うぐらいならカヴァ買ってください。
妙に複雑味のあるシャンパンよりずっと飲みやすいと思いますし、値段も1/3とか1/5とかです。

3. エノテカさんのワインあります?

これですね。輸入業者で絞っていくスタイル。
私基本的に飲食のチェーン店とかあんまり好きじゃないんですけど、ああいうシステム化がきちんとされたところって実際優秀なんですよ。
そういう意味でもやっぱりエノテカクラスになるとラインナップも目利きもうまいと思うんですよね。
困ったときのパワーワードです。

4. ヴィオニエのワインってあります?

これですね。ヴィオニエって個人的には飲みやすさでいえば最も外れのない品種のワインだと思ってるんです。フルーティーで酸もそこまで強くない。フレッシュでちょっとエスニックな料理なんかにも合わせれます。初心者に知名度がないのが残念でならないですが、これは飲み手を選ばない親近感の持てる品種です。

5. ソーテルヌの甘口ってあります?

これですね。ソーテルヌって意外とそこまで高くないんですよ。甘口ワインでアイスワインだとかドイツのワインだとかって結構値段することあるんですけど、ソーテルヌは意外と大丈夫。
甘口ワインを頼みたいときに使えるフレーズです。

6. スペインか南イタリアの重いがいいんですけど。

これですね。スペインも南イタリアもアルコール15%とかのワイン造ってます。
そんな重たい系の代表格と言えるこの2つの国。そしてこの両産地は値段もそんなに高くない。ちょっと重ための食事を考えてる場合に使える一言です。

7. ニュージーランドのワインが欲しいんですけど。

これですね。ニュージーランドは世界でも最もワイン1本の輸出単価が高いとかなんだか(詳しくは忘れました)。そんな国なので国策として質の良いワインを造っていくという方向を取っています。そのためきっとお国の名に恥じをかかせるようなワインは輸出されていないだろうという期待を元に。多くの場合白はソーヴィニヨンブラン、赤はピノノワールが出てくると思います。
少しお値段するので、ちょっと背伸びしたいときなんかに使うといいフレーズです。

これぐらいですかね。

レストラン編

次はレストラン編です。
ただお店の場合は色々な状況が考えられるので、このまま使うというわけにはなかなかいかないかもしれません。

1. 本日のグラスを

これですね。本日のグラスって結局お得だと思うんですよ。グラスで飲める種類ってあまり多くはないですし、それに本日のグラスをきちんと出してるところで、ワインの扱いが適当ならすぐにそのお店は淘汰されるはずです。
なのでわからないから「本日のグラス」じゃなくて自信をもって「本日のグラス」を頼むのです。

2. <リストに一番多い値段帯>ぐらいの値段でオススメありますか?

これですね。リストに多いということはつまり、そこの値段帯のワインを頼む層が多いということなので、その店相応のラインナップが期待できます。それはつまり料理のレベル感とも合わせられるということでもあるのでおすすめです。
ただこのフレーズの後にもう1つ2つ質問がサービス側から飛んでくるかもしれないですが、そのときは素直にスキなタイプをいうか、それが特にない場合、頼む料理から選んでもらうかにすればいいと思います。

3. この中でどれがスキですか?

これサービス側にとっては苦しい質問なんですかね?自分がサービスしてるときにこれ聞かれると、なかなか難しいなぁと思ってしまいそうなフレーズです。消費者としての私としては結局リストが1択か2択ぐらいに絞られるので楽なんですが。それにさすがに美味しくないもの好きにはならんでしょう。多少好みに違いはあれど、コスパの悪いワインが出てくることはないはずです。

4.<予算が許す限り高いもの>ください。

これですね。結局値段が上がるっていうのはハズレを減らすことになるんです。悲しいかなこれが現実です。特にワインにそこまで力を入れてないようなお店ならある程度の値段より下になったり上になったりすると有名なワインを置くこともあるんですよね。だから逆も然り、とりあえず安いのを頼むというのも戦略としてはアリです。安くて流通するにはそれなりに理由がありますから。

レストランではこれぐらいですかね。
結局は使い分けなのですが、品種とか味わいの言葉とか覚えなくても国名とか値段とか見ながらなんなと選べるんですよね。
ただ今回ワインショップ編で紹介した
ヴィオニエ、ボジョレーの村名、カヴァという単語ぐらいは覚えて頂いて損はないと思いますよ。
特に前者2つは私がワインショップで見つけたら真っ先に買うか検討するワインの類です。

ということで独断偏見フレーズ集でした。
注文前とかお店に入る前にこれをちらっとカンニングして是非使ってみてください。
ただハズレても保証は出来かねますのでご了承ください。

それは違うとか、これもいいんじゃないとか色んな角度からのコメントお待ちしております。


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奥村 嘉之/WineHacker
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