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【Vol.5】教育採用試験で「指導」と「支援」の違いを問われたら、答えられますか?

私たちは常日頃から私たちは常日頃から「指導」と「支援」という言葉をよく使います。

例えば、「●●くんの●●について、指導しましょうかね~。」や「具体的な支援を考えていきましょう!」などです。

ではこの2つの言葉の違いは何でしょうか?辞書で調べてみると以下のように記載してあります。

★指導…目的に向かって教え導くこと
★支援…他人を助けること

岩波国語辞典

教師生活を振り返ってみると「支援」という言葉を初めて聞いたのは、今から約10年ほど前。大学2年生の時に参加した特別支学校での教育実習の時だ。

一方、同時期に体験した附属中学校の教育実習では、「支援」という表現はなく「指導」という言葉が多く用いられていました。

当時は二つの言葉の違いなんて気にも留めていなかったのだが、最近、『自分は「指導」と「支援」を区別できているのだろうか?』と考えるようになた。

そこで、イメージしたのが「登山」である。スタート(実態把握)からゴール(指導目標)までの線を結び、その山頂(ゴール)まで導くのが「指導」である。

指導のイメージ

一方、山頂(ゴール)までたどり着く過程で雨が降ったり、道に迷ったり、様々なトラブルに対応しなければならないこともある。その際、登山者が困らないようにサポートすることが「支援」である。


支援のイメージ


教育採用試験の面接想定

〈面接官〉

Q.現在では特別支援教育の充実が大切だと考えられています。そこで「指導」と「支援」の言葉の違いをどのように考えられいますか?

〈受験生〉

A .私は「指導」と「支援」を登山に例えて理解しています。登山をする際には「地図」と「仲間」が必要です。

地図はゴールが示してあります。地図があるとゴールに辿り着くまでにどこで休憩をして、どこで食事をとってなど、ゴールに辿り着くまでの目標を立てることができます。

そう、地図はビジョンを示すことができます。つまり、指導とは児童生徒にビジョンを示すことです。そうすることで、山を登ることでどんな成長が待っているのかを想像させ、小さな変化の先にある成長、そして、進化した自分の姿を示すことができます。

ゴールを目指す過程で道に迷ったり、体調が悪くなったり、怪我をしたり、と仲間のサポートが必要になることもあるでしょう。登山者(学習者)がゴールを目指す過程で、最大限の力を発揮できるようにサポートすることが支援することだと考えています。その仲間の存在を支援と定義しています。

以上が私が定義している「指導」と「支援」についてです。


どうだったでしょうか?教育採用試験における面接時の質問において、抽象的な言葉を説明させることで、受験生の頭の中を探ることができます。できるだけ、具体的に、例え話を用いて説明することで、試験官を納得させることができのではないでしょうか?

学校現場でも、まだまだ、「教育」と「支援」という言葉は混同して使われているますね・・・。
 

“プロフィール”
特別支援教育に携わる30代。一児のパパ。ジブンの脳内で起こっている出来事をカタチにしたいと思い、noteを始めました。将来、ジブンのコンセプトを再現できるプライベートな教育機関を設立するのが夢です。趣味は読書、音楽鑑賞、勉強、カフェ。

2010.4 某大手学習塾 勤務開始
2015.3 某大手学習塾 退社
2015.4 某特別支援学校 勤務開始
2019.4 某中学校特別支援学級 勤務開始

【Now】
・特別支援学級担任 
・特別支援コーディネーター
・サッカー指導
・「児童発達支援管理責任者」の資格取得予定
・教育論文執筆予定

【Future】

🌟携わった子ども一人ひとりにとって「かけがえのない存在」になる!
🌟ジブンism=「   」をカタチにした、プライベートな教育機関を設立する!
🌟ジブンの考えをカタチにした子ども、保護者、教師が幸せになる特別支援教育に関する本を出版する!
🌟最高の学級を作り、最高のチームティーチングを実践する!

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