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太陽にすかさずに


胸が詰まりイメージの中に暗雲が立ち込めるような心持ちの時は、自然と両の手のひらを見る。


呼吸が重く硬い。
食道から肺の入り口でつっかえてしまって、余力でそれを押し込む。

金はたまらないが、たまる一方なのは仕事とストレスで


そしてまた手のひらを見る。
シワ見るわけでもなく、古傷を見るわけでもなく、           ただただボーっとそれを見る。


今日も見ている。

久々かもしれない。


別に心が落ち着くわけでもないし、そう言う心理学的な効果があるわけでもない。おそらく


知らぬ間に始めていたこの行為、儀式?は何のためあるのか、僕の心を支えているのか、何かしらのバロメーターなのか。


そんなことを山手線の出勤途中に考えていれば、長い旅路も短く感じて心の暗雲のことも忘れているだろうと。



夏の雲のように高く空をフライ アウェーーー





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