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実家暮らしの私が料理長を務める毎日は大変幸せなのです。

「ん~~~~・・・」

今日もまた、朝が来た。

最近は少し暑さも落ちついて、寝室が北側なだけに朝方はひんやり肌寒い。

重たい体をよいせっと起こし、むにゃむにゃと目をこすりながら、

私はいつものように顔を洗い、前日アイロンをかけたシワ一つ無いエプロンを身にまとう。

自然と背筋が伸びた。

「さてさて、今日はなににしましょうか。」

魚の干物をメインに、それとなく冷蔵庫にあるものをみつくろい、鈍る頭をよそにとにかく手もとを動かした。

トントントントン…

カチャカチャ、ジュアァアアァア………

「あっ、お味噌汁の出汁!」

肝心な味噌汁の支度を忘れていた。

急いで、私は冷蔵庫へ向かう。

そう、冷蔵庫だ。

時間の無い朝から出汁をとるのは面倒に思い、以前料亭料理本で見かけた必殺時短技を最近導入した。

それは前の日からのちょっとした下準備。

麦茶などをいれるおおきなボトルに水と昆布をいれるだけ。

簡単でしょ?

ちょぽちょぽちょぽ…

鍋に注がれるだし汁は既に色づいて、昆布の香りが優しく部屋に広がった。

そう、簡単に美味い香りが広がってしまうぐらいの狭い我が家なのだが、私はこの家が好きだ。

生まれてこのかた、一度も引っ越しを経験したことがない愛着故かもしれないが、この長いステイホーム習慣、ぶっちゃけ幸せに思っている自分も確かにいる(笑)

しかし、かなり年期の入った建物なだけに外見的にはいまひとつ…どころかいまよっつ←

そのため幾度となく引っ越し案が家族会議で上げられてきたが、どうも決断しきれないのだ・・・・!!!!!!!!!

こんなにも後ろ髪を引かれる理由はただ1つ。

日当たりや自然を含めた生活環境がすこぶるイイ・・・。

ある程度ハシゴできる分のスーパーにそこそこの駅チカ。

加えて、

ベランダからは日光を遮る建築物は何一つとしてなく、広がる緑には桜、金木犀、銀杏など季節の移り変わりも堪能できる。しかも太陽はダイレクトに台所(食卓)へと注がれる!!!

朝日の光は朝食をみずみずしく輝かせ、昼食はパワーを満たし、夕食は西日で一日を締めくくるにふさわしい、あたたかな温もりが食材を包み込んでくれるのだ。

この家が、確実に私のQOLを上げていることは間違えない。

「ああ~いい焼き色♡」

夏から初秋にかけて旬とされるナスにじっくりと火を通し、そろそろ朝ごはんも完成間近。

あとは、家族のエネルギー源といっても過言ではない、あのバーミキュラ様で炊いたお米をなるべく粒をつぶさぬように、ふんわり、ふんわり盛り付ける。

「完成・・・っ!」

今日もまた、朝が来た。

当たり前でありふれた幸せが、明日も続いていくように

私は毎日を大切に生きようと思う。


泣くほどおすすめの家電です。

もし実家から出ていくことがあれば貯金を崩してでも買いたい←

【最近の手料理写真】


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