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HSP/hss 生き辛いとき「会社休んだけど休めない編」

家族四人、コロナ陽性となった。最初は子供たちからの発症だった。

高熱からしんどさを訴える6歳息子の添い寝をしたり、同じく高熱で動けない10歳娘の「のどが渇いた」「トイレに行きたい」という要求にこたえつつ、旦那にうつしてはならぬという使命感までもちながら、病院や保健所の対応もしていた。

当初会社へは、2日ほど休んで自身はなんともないので在宅にて仕事をする旨を伝えていた。まだチームとして若い部署なこともあり「休み」としていても連絡は度々あり、お客さんからの連絡も対応していた。

そんなこんなで「休み」としていた2日間も中途半端に仕事をし、3日目くらいから私も寝不足と疲れからか体調不良を感じるようになった。

しかしチームメイトから電話があってもなぜか「大丈夫!」と答えてしまう。事情を話したお客さんから心配されても考える間もなく「大丈夫です!」という言葉が出る。反射的にといおうかパブロフの犬と言おうか。

体調不良を感じていることと、子どもたちの看病も考えたら解除日まで「休み」にしたほうが賢明なのでは、と頭ではわかりつつも「大丈夫!」と言う言葉が出てしまうし、私自身寝込むほどではなく動けないことはないので継続して仕事もしていた。

ほどなくして私も鼻水、微熱と明らかにコロナの症状が出始めた。すぐに陽性だなと感じた。
一人で病院に電話をしPCR検査を受けに行った。

結果はもちろん陽性。その数時間後、旦那も発症した。

家族が全滅したけれど、私の頭には「仕事を休む」という選択肢が優先されず、寝不足と家族の看護、保健所対応、ネットスーパーの手配、チームメイトからの質問やらなんやらに応えつつ仕事もしていた。

へっちゃらでやっていたわけではない。私も軽症とはいえ陽性中で健康な状態ではないのだ。

「まだ動けるから」
「動けるのに休むなんて」
「まだ大丈夫」
「こんなので休んじゃったらズルいと思われるよね」
「チームメイトも困るだろうし」

そう感じながら、色んな対応ややり取りをしていた。

「ママ、お茶飲みたい」
「ママ、お腹空いた」
「ママ、頭が痛い」
「ママ、トイレに行きたい」
「ママ、なんか食べたい」
「リトルボウさん、保健所です」
「リトルボウさん、病院です」
「リトルボウさん、学童です」
「リトルボウさん、保育園です」
「リトルボウさん、○○です、メールの、、、」
「リトルボウさん、あのファイルアップしてください」
「リトルボウさん、大丈夫ですか」

朝昼晩の食事作りと片付けに洗濯、子どもたちの病気に便乗した甘えの要求。旦那は高熱。

陽性が確定した3日目くらいだっただろうか?先にすっかり回復した娘が散らかしていたペットボトルが目についた瞬間、切れてしまった。
「いい加減にして!!ペットボトルのラベルすら剥がせないの?」
と、大きな声を出した。すると家族がそさくさと身の回りを片付けだした。

止まらないイライラが湧き上がっていた。

ここでやっと、自分が無理してることに気がついた。

翌日他部署の同僚にそのことをチャットしたら
「え、仕事してるの?」
と速攻で返事が来た。

軽症だから休んで良いのかわからなかったと伝えたら
「休まないといけない状況だよね」
と返信がきた。

そこでもやっと「休むべき状況」なんだと気がついた。

ここまできて「本当は休みたい」という自分の本音にやっと向き合うことができた。
誰かに休んでいいよ、と言われないと休めなかったのだ。
すぐに今週いっぱい休むとチームに連絡を入れた。
途端に何かがスッキリとして気持ちが落ち着いた。

結局、何度かは仕事の連絡をとってしまうのだけど「休みにした」という自分の気持ちを尊重できた分、落ち着いて過ごせている。よって家族にも優しくできる。

無理することが長年の癖になっていて、なかなか爆発するまで気がつけない。
(周りからすればいい迷惑である)

自分の気持ちを蔑ろにしていると必ずイライラする。イライラする前に気がついて対処できるようになれば平和なのはわかっている。しかし、わかっていてもなかなか事前に対処できないのがこの気質である。

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