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ほんのちょっとでいいんだよ

どうも、彼に「無宗教だ」と言い張った数日後に
神社にお参りに行く系女子の私です🙋‍♀️
お寺にも神社にも行くし、クリスマスもハロウィンも祝うからある意味
無宗教って強いよね←

さて、今回は最近ちょくちょく出てくる職場の話。
初めてのフロント業務が大変というよりかは
業務外のところが少しばかりややこしく(笑)
人間関係のアレコレはどの職場にもそれなりにあるので
少々のことはお酒のアテとして笑い飛ばしてしまうのが
私のお決まりなのだが、
そんな中でもきちんと頑張りを見てくれている人がいることに
救われているお話です。

その人はフロントではなく接客(仲居さん)の責任者。
仕事での関わりはほとんどないけど
夕食時に厨房内で会えば軽く世間話をする程度。
そして何故か会うたびにお菓子や飲み物をくれる。
それはキャラメルだったりチョコだったり
お茶だったりカフェオレだったりレパートリーも豊かだ。
貰ってばかりな事に少し居心地の悪さを感じつつも
いつも有り難く頂戴していた。

その日は忙しくて最低限の業務をこなすことで精一杯。
やっと一息ついて事務所に戻るといつも私が飲み物を置いてるところに
未開封のカフェオレがポツンと。
誰かの置き忘れかと思っていれば、どうやらその人から私への差し入れらしい。
フロントの目の前の売店に来ていたことにすら気付けないほど余裕がなかった…
乾いた喉に甘く広がるカフェオレに「後半戦も頑張る」と誓い再び戦場に(笑)

業務終了後、文字通りボロボロの状態で向かった厨房でその人を見つけたので
カフェオレのお礼を伝えると返ってきた「頑張ってたもんねー(笑)」の一言で
「自分の頑張りが足りなんじゃないか」と悶々としていた心が少し軽くなった。
「優しさが心に沁みました😭私も優しい人になるぅー」
なんて調子のいい事を言う私に
「ちょっとでいいんだよね、優しさなんて、ほんのちょっとでいいの」と
言い残し仕事に戻っていくその人の背中に天使の羽を見た気がした。

言葉でも贈り物でも、どんな形であれ、優しさは荒んだ心を溶かしてくれる。
「見てる人は見てる」を実際に体感するのは難しい。
「正直者が馬鹿を見る」なんてコトワザがあるくらいなのだから
世の中は世知辛い。
それでも、ほんの少しの優しさをばら撒けるように
ほんの少しの優しさに気付けるように、ほんの少しの優しさに
世界が救われる日が来るように、夢見てもいいよね。


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