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がん=不幸??

手術に向けて、休職準備の真っ最中。2ヶ月ほどの傷病休暇を申請するにあたり、職場の皆様に病名を公表することに決めた。理由は、2ヶ月という長期休業で変に詮索されるのが嫌だったから。休職の理由を同僚や友人にしっかり伝えることにした。

私にとって”がん”はとても身近な病気で父や母も患い、特に、母はステージ3の状況で見つかったため、なかなか大変な日々を過ごした。が、”がん”という病気の特徴は、すぐに意思疎通ができなくなるわけではないということだ。旅立つ数ヶ月前まで、一緒いご飯を食べたり、お散歩にでかけることができた。旅立ちへの準備ができるのだ。父は、早期の段階で見つけることができたので、暮らしを見直すきっかけにもなった。

だから、”乳がん”と告知されたとき、何かを見つめる、見直す、いいきっかけになるかも・・とこっそり思ったのも事実だ。

なので、周りに”乳がん”の手術をすることを話した時の反応に驚いた。空気や固まる・・とはまさにこのことかと。言葉がでず沈黙が続く、「大丈夫だよ」と言い続ける、涙を流して心配してくれる友人もいた。私は、がん=かわいそう、というレッテルを貼られたようでいたたまれなかった。(心配してくれることは本当に有難かったです)

「がんになってよかったね」とまではいかないが、”がん”が教えてくれることもある。だから、がん=かわいそう、不幸、痛い、死、などの脳内変換は少しまってほしい。もし、この記事を読んでくださっているアナタの友人が”がん”ということを話してきたら、まずは耳を傾けてほしい。すぐに脳内で変換するのではなく、今どういう状況なのか、どんな想いなのか。そんなことを聞いてくれたら私はうれしい。

夫くんは、私を病人扱いせずに、一緒に過ごしてくれている。手術の説明を受けたときなど、「聞いただけで卒倒しそうだ・・」と笑いながらいっていた。術後1ヶ月間は腕をあげてはいけないと聞き、台所のお皿や鍋の配置をどうしようかと早速考えていた。「おれ、模様替え好きだから、こういうことを考えるの得意だよ」と自慢げに話す彼は世界一の夫だと思った。(とシメが惚気になってしまい、すみません・・・)


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