毎月1回：1dayアーユルヴェ―ディック・ファスティング
今月からCORE塾では
心身をニュートラル状態に調える目的で
毎月1回、新月の日に
アーユルヴェーディックファスティングを行います。
今月は2月10日（土）。
今ではファスティングは一般的になっていますし、
皆さんご存知のとおり、
その健康効果は数えきれないほどあり
たとえば以下のものなどがあります。
■ファスティングの健康効果
１．老化予防:オートファジーによって細胞内の古いミトコンドリアが一掃され、新しく生まれ変わるので細胞の老化がくい止められます。空腹によって成長ホルモンの分泌が促されることも老化予防につながります。
２．腸内環境改善: ファスティングにより腸内細菌のバランスを整え、腸の健康を促進、善玉菌を増やしてくれます
３．アレルギー予防: ファスティングにより免疫システムを刺激し、免疫機能を向上させます。
４．がん予防: 空腹状態になると、がん発生の原因となる慢性炎症が改善し、活性酸素の働きが抑制されます。またオートファジー活性が高まり細胞内の修復が行われて、がん細胞の発生を防ぎます。
５．精神の安定：ファスティングは腸内で分泌される「セロトニン」の分泌を促す効果があり、気持ちを安定させ、幸せ感を感じられます。
６．認知症予防: 高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、認知症のリスクを高めることがわかっているほか、活性酸素もかかわっているとされています。ファスティングはこれらの要因を防ぎ認知症予防につながります
７．高血圧予防:内臓脂肪から分泌される、血圧や血糖値を上昇させる悪玉アディポサイトカインの量も減り、血圧や血糖値も改善します。
などなど。
ファスティングが最強のホームレメディといわれる
理由がよく分かります。
上記は個人差はありますが、
ファスティングの効果についてはたくさん情報がありますので、
ご自身でもお調べになってみてください。
■「安心感」と「幸福感」が得られる
ファステングすることで得られる多幸感が感じたくて
ファスティングを習慣的に行っている人は
少なくありません。
スティーブジョブズなども
健康や思考をクリアにする目的もあったようですが、
この多幸感を得るためにファスティングを
していたそうです。
多幸感のしくみとして、
ファスティングをすることで体内で作られる
GABAが原因。
精神を安定させる「GABA」。
GABAは
主に精神を安定させる作用があり、
アミノ酸の一種、抑神経伝達物質です。
GABAは、
医薬品として
睡眠薬・抗不安薬として実際に使用されていますが、
このGABAが脳内で増えると、
神経が抑圧され、不安が解消します。
つまり
「心が安定した状態＝安心感、幸福感」
になります。
このGABAがつくられる仕組みは、
ここで説明をすると長くなりますので、
また何かの機会に書きたいと思います。
■アーユルヴェーディック・ファスティングとは
ファスティングときくと
完全に食事を断つことをイメージする方もいるかもしれません。
ですが、
アーユルヴェーダでいうファスティングは、
少し違います。
アーユルヴェーダのファスティングは
身体と心の浄化を促進し、
心身のバランスを取り戻すための
伝統的な手法。
これは「Upavasa（ウパヴァサ）」
として知られ、
個々の体質（ドーシャ）や
心身の健康状態に合わせて行って生きます。
具体的にいうと
・食べ物
・呼吸
・思考
・感情
・感覚
など、
一瞬一瞬、
1回1回のすべてに気づき、意識を向けることで
完全に消化させ
身体と心を浄化する方法。
1口1口の食べ物
一瞬一瞬の呼吸、思考、感情、感覚に
に「気づき」続けることで、
身体や心に溜まったアーマ（毒素）を丁寧に浄化していきます。
呼吸、思考、感情、感覚、
に気づき続ける大切さについては
普段から書いているので、
今回は「食べ物」を意識する、ことについて。
ここでいう
「食べ物」を意識する、というのは、
・自分の身体に有害な食べ物を避け
・自分の体質に合った食べ物を選択する
こと。
そのたえめ
むやみに
「食べ物」を断つではなく、
日頃の暴飲暴食や
身体に有害なものや、
体質に合っていないものを
食べることによって落ちてしまった、
「消化力」「吸収力」
を取り戻し、
生命エネルギーを回復していくこと、
オージャスを取り戻すことを目的にしています。
■体質にあったものを取り入れる
アーユルヴェ―ディック・ファスティングは
完全に食べ物を断つことだったり、
単に空腹になったら
酵素ジュースやプロテインで空腹を紛らわして
過ごすことでもありません。
今の自分の
身体の状態
心の状態に「気づき」、
不要なものを抜き、
必要なものを必要なだけ入れていきます。
本来の自分に戻すことが目的です。
１．体に良くない食品を排除する
まずはファスティングの第一歩は、
不必要なものを排除することからです。
砂糖、精製炭水化物、グルテン、
市販の乳製品（チーズ、ヨーグルト等）、
マーガリンなど不健康な脂肪
肉、遺伝子組み換え食品、
加工食品、冷凍食品、ファーストフード
カフェイン、アルコールなどなど。
これらは、
ラジャス（激性）、タマス（惰性）の食べ物であり、
サットヴァ（純粋性）を低下させていきます。
これらを食べ続けることで
私たちは
感情のコントロールが難しくなったり、
だるくてやる気が起きなくなる、などの影響が心身に
でます。
まずはこういった食品を日常の中から
少しづつ、できる範囲で排除してみましょう。
２，心に良くなものを排除する
本来の自分に戻すためには、
身体だけでなく、心からも不要なものを排除する必要があります。
そのため、
ファスティングの日は、できるだけ情報カットを。
出来る範囲でデジタルデトックスをオススメします。
たとえば、
・携帯、PCなどは電源を切って、すぐに確認できない状況をつくる
・時間を決めて、特定の時間以外は携帯を触らない
・外出時には携帯は家に置いていく
など。
デジタルデトックスをすることで、
情報疲れもなくなりますし、時間が増えます。
また、私たちは日々、自分の思考に振り回され
疲れていますから、
その思考を振り回してしまう「情報」を遮断することで、
頭の中が静かになり、
それだけで
心が穏やかになり、幸福感、満たされ感を
感じることができます。
３，体質に合わせたファスティング
アーユルヴェーダでは
その方の体質（ドーシャ）によって違いますが
定期的なファスティングをおすすめしています。
アーユルヴェーダを受けたことがある方は
ご自身の「ドーシャバランス」をご存じかと思います。
チェックしたことがない方は
アーユルヴェーダライフさんの
アーユルヴェーダ体質診断が見やすくオススメです。
ご自分のドーシャ（個々人の体質・体調）によって
ファスティングの方法を変えて行きましょう。
その時々のご自身を良く観察し、
その時の自分にあった
ファスティングを行っていくことが大切です。
①ヴァータ向けファスティング
そもそもファスティングを行うことは
ヴァータの性質を強めます。
そのためヴァータ体質の人や
ヴァータのバランスが崩れている人は、
ヴァータの性質が高まりすぎてしまいますから
水だけのファスティングや
2日以上のファスティングをせず
月に1回程度のファスティングがオススメです。
おススメのファスティングジュースは
ヴァータを鎮静してくれる
バナナ
アボガド
甘みのあるオレンジ
マンゴー
などのジュースを。
そこにジンジャーやシナモンなどの
スパイス加えると、
よりヴァータを落ち着かせる助けになります。
グーっとお腹が鳴るくらい、
お腹が空いた際に、ちびちび
常温で、細胞ひとつひとつに届けるイメージで飲みます。
またヴァータの方は身体が冷えやすいので
生姜＋塩少々＋レモンを絞った紅茶、
生姜とフェンネルの紅茶、
などなど、ファスティング中も
体を温めるものを積極的に飲んで過ごしましょう。
もっと身体を温めたい時は、
トリカトゥ
（ジンジャー、ピッパー、ロングペッパーを混ぜたもの）などを
お白湯と一緒に摂ると
代謝を上げ、消化力をあげ
身体をあたためてくれます。
②ピッタ向けファスティング
ピッタ体質の方にオススメの
ファスティングジュースは
葉野菜や
苦味や渋みのある野菜ジュース。
たとえば、
ニガウリ、ブロッコリー、キャベツ、人参（加熱したもの）、
セロリ、コリアンダー、ズッキーニ、ケール、
レタス、オクラ、オリーブ（黒）、
ピーマン、ラディッシュ（加熱したもの）、ほうれん草（加熱したもの）
など
または、
甘い果物全般、
りんご（甘いもの）
スイカ、クコの実、
ココナツジュース、レモン、アロエなどのフレッシュジュースで。
こちらも、
ぐーっとお腹が空いた際に
ちびちびと、全細胞に届けるイメージで。
ピッタ体質の方は
もともと消化力が強い方が多いです。
そのため
水だけのファスティングはしないこと
お腹の空きすぎはイライラに繋がります。
行う際は長期間行わず、
長くても3日以内のファスティングで。
断食中にイライラしてしまう方は、
クミンシードやコリアンダーシードで
煮出して作った
クミンティーや
コリアンダーティーを飲むのがおすすめ
スパイスは全般的にピッタの質を高めますが、
コリアンダー、シナモン、カルダモン、ターメリック等は
適量であればokですから、
スパイスティーにしていただいてください。
③カパ向けファスティング
ヴァータ、ピッタ、カパの体質の中で
一番定期的にファスティングをすると良い
体質がカパの方です。
アーユルヴェーダでは
カパ体質の方で健康であれば、
年間を通じて週に1日断食をすると良いといわれます。
おススメのファスティングジュースは
お湯、レモンと蜂蜜、
リンゴ、クランベリージュース。
カパ体質の方は
消化力を高めるために、
トリファラパウダーなどを摂られると
消化力が上がり、身体がとても軽くなります。
特に花粉症（カパの悪化の症状）
をお持ちの方は、
定期的なファスティングとトリファラパウダーで
症状はかなり軽減されます。
４，内側に意識を向ける時間を増やす
ファスティング中は、
身体に合わないものを排除し、
食を断つことで、
感覚がとても研ぎ澄まされます。
働きすぎず、休息を大切にして
呼吸法や瞑想、ジャーナリングの時間を増やし、
いつも以上に
自分の身体や心の状態に意識を向ける時間を過ごしてください。
携帯やPCも出来る限り見ない、触らない、ように。
集中力や心の穏やかさだけでなく、
インスピレーションや直感も得やすくなります
■ファスティングが終わったら
ファスティングを終えたら、
急に通常の食事に戻さないことが重要です。
回復食を。
例えば
終日ジュースファスティングを終えたら、
翌日の朝食は
新鮮な果物や少量のおかゆを食べ、
昼食はシンプルで消化の良いもの（温かい野菜スープなど）を食べます。
夜は食べ過ぎない程度の普通食で。
準備期間
ファスティング期間
回復期間
は、同じだけの時間をかけてあげてください。
たとえば、ファスティング期間が1日であれば、
準備に1日、そして回復に1日です。
■ファスティング中の過ごし方
①クミンシード、コリアンダーシード、フェンネルシードを
煮だしたお茶は毒素を穏やかに取り除きながら
消化の火をサポートするので、どの体質の方にとっても有益です
②いつもよりも活動量を減らして、いつも以上にしっかりと休息をとることを忘れないでください。
③アーユルヴェ―ディック・ファスティングは強力なホームレメディです。心身の毒素を排出してくれます。ただ、空腹感などの自然な衝動を不適切に抑えると、バランスが崩れたり、消化がうまくいかなくなることもありますので、教科書どおりにすすめるのではなく、自分の身体と心の状態をいつも観察し、相談してすすめてください。
④断食の長さはその日の身体や心の状態に合わせて行ってください。
体力や気力が落ちたり、
イライラしたりするようであれば、
消化に良いキッチャリ―や野菜スープなどを
増やしてあげてください。
⑤断食中は、毒素が排出され、体が浄化されるため、
少し疲れたり、頭がぼーっとしたり、頭痛がしたりすることがあります。
これらは大抵の場合は良い兆候で、短時間で治まりますが、
これらの症状が続く場合は、ファスティングを中止してください。
⑥感覚器官が鋭くなります。
PCや携帯の見過ぎなどに気を付けてください。
いつも以上に刺激を感じやすくなっています。
■ファスティングをしてはいけない人
ファスティングは体を軽くするものなので、
超高齢者、妊娠中、授乳中、
低体重や栄養不足の人、慢性疾患のある人など、
体力を消耗する可能性がありますのでお気をつけてください、
今月のアーユルヴェディック・ファスティングDayは
2月9日（金）が準備の日
2月10日（土）がファスティング日
2月11日（日）が回復の日
ですすめたいと思います。
月に1度の
身体と心をニュートラルに戻す日、
ご一緒しませんか？
▶2024年2月「個人セッション」空き状況
・2月26日（月）9時～12時
・2月27日（火）20時～22時
※セッションのお時間は上記時間内で、
90分～120分程度みていただき、
ご希望のスタート時間をお知らせくださいませ。
詳しくはこちらからどうぞ。
▶第４回「奇跡のコース」×「インド哲学」講座
2月25日（木）9時～10時（残2席）
ご希望の方はご連絡ください
詳しくはこちらからどうぞ
●CORE塾・個人セッションへの
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■魂を調える■
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■身体を調える■
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2024年８月のご予約を受け付けております。
※2024年７月末日までいっぱいになっております。
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