😱人はなぜ怠けるのか④ 『勝手に』成長に向かい始める『仕組み設計とその哲学』

🔴はじめに

本記事は、徹底的な自己管理/成長を目指したい人に向けて、『低いハードルで行動し、それが続く方法』を提供し、また、『メカニズムについても理解してもらい、他の場面で応用を効かせてもらう』ことを目標に書きます。納得・効果・効用については、ご自身で判断していただき、「スキ」でのフィードバックを参考にしたいと思います。

• 資格を取ろうと持ったけど、すぐに辞めてしまった
• 早起きができない
• youtubeや本で刺激を受けた！だが、3日後にはもう辞めている
・ついついコンビニのお菓子を買ってしまう

そんな人に呼んでいただきたい記事です。

⭐️本記事・本シリーズの目指す場所
・「怠慢」を特徴とする思春期高校生の事例を題材として、【人が行動しないメカニズム】を新しい切り口で説明

・行動を定着させるためにノーコストで直ぐに取り組める○つのノウハウの提供

・自分や周囲の人を行動に駆り立てるノウハウを導き出す【考え方】を紹介

それでは、よろしくお願いします。

🔴おさらい

これまでの3シリーズでは、次のような内容を書いてきた。

シリーズ第1回記事（こちらから）
教育困難校生徒の学習への取り組みのじつじょうから、3つの仮説を立てた。

仮説①人は、追い込まれなければ動かない。
仮説②いわゆる優等生は、【追い込まれ感受性】が高い。
仮説③「追い込まれた状態」を当たり前にすれば、怠け者も行動に向かうのではないか？

シリーズ第2回記事（こちらから）
・仮説③をもとに、教室に『追い込まれ状況』を作った。
・「励まし」「命令」などの『言葉がけ』の効果は虚しい。
・『追い込まれ状況』という『仕組みづくり』の効果はめざましかった。
・結果、音読/ペア活動や問題演習への自発的な取り組みが圧倒的に増えた
・この仕組みづくりが賞罰教育にならないように、【義務に初め、自発に収束する】という正の循環システムを作る必要がある。

シリーズ第3回記事（こちらから）
いくつかの『追い込み』のための状況づくりの例を紹介した。
❶朝起き管理シート
❷パブリックコミットメント
❸【箱】作り　ー『習慣ログ』と『我慢貯金』

シリーズ第4回目かつ最終章となる今回は、『状況づくり』をする上で大切な哲学について紹介したい。これを知ることで、他のあらゆる場面で活用ができるようになると思う。全て、私自身が毎日、毎時間、毎秒、『息を吐くように』拘っているポイントでもある。

納得していただければ嬉しいし、否定されたら、とても傷つくかもしれない･･･（笑）

結論から示します。

⭐️状況づくりのポイント
❶『気持ち』による追い込みをしない。『人間関係』や『モノ』をうまく組み込む。

❷イチゲンカ
❸『やったら絶対できること』にする

🔴❶『気持ち』による追い込みをしない。『人間関係』や『モノ』をうまく組み込む。

余裕のある方は、前回記事をもう一度おさらいしてもらった方が良いだろう。


前回、3つの『追い込まれ状況づくり』について紹介した。
❶朝起き管理シート
❷パブリックコミットメント
❸【箱】作り　ー『習慣ログ』と『我慢貯金』

何かしたい時に、私たちはどうしても気持ちで乗り切ろうとする。

が、『気持ち』＝『自分』ほど信用できないものはない。
これまで何回、自分との約束を破ってきただろうか･･･

そのためには、仕組みに組み込むのは、『私』ではない。

『人間関係』と『モノ』だ。

この2者が、行動を要求してくるように、に配置できれば、どんな面倒なこともやるようになる。

・『朝起き管理シート』は、『人間関係』を配置している。

・『習慣ログ』、『我慢貯金』は、「空白」という『モノ』を配置している。

💡『仕組み/状況』→ 義務　→ 行動

と言う図式が成り立つわけだが、このうちの『仕組み』とは、言い換えれば、『【人間関係/モノの的確な配置】のことだ

🔴❷イチゲンカ

さらに大事なのがこのイチゲンカ。前にこちらの記事で書いたが、あれ以降かなり考えも整理されてきたので、また書く。

何かというと、とにかくこれまで書いてきた『仕組み』や『アクションプラン』を【同じ場所】で【勝手に】思い出せるようにすることだ。

ある行動を定着させるために『仕組み』が大事だと散々言ってきたわけだが、この理論は、今のままでは根本的な欠陥がある。それは、『仕組み』は作って終わりではなく【発動】させなければ意味がないと言う点だ。

【発動】のためには、次のいずれかが必要だ。

❶自動的に目に飛び込んでくる
❷動線に立ちはだかってくる

そう言う意味で、前回記事の3つの仕組みは、全て「イチゲンカ」してある。

・『朝起き管理シート』
・パブリックコミットメントの記録
・『習慣ログ』と『我慢貯金』

これらすべてが同じ場所にある。具体的には、Google Spreadというアプリを開けば、こうした『仕組み』が全て目に入るようになっている。

先程、自分のやる気で乗り切るのではなく、『人間関係』と『モノ』を配置することが大切だと言った。
【一元化】とは、配置場所の問題。
要するに、自分のいつもの『動線』の上または『思考線』の上にうまく配置していくことだ。

既に定着している無意識行動または、ルーティン行動に、定着させたい行動を紐づけていく。どれか一つの『仕組み』が作動したら、自動的に他の『仕組み』が目に入ってきて、思考と行動を促す。

これが、『イチゲンカ（一元化）』ということだ。

行動を引き起こす『仕組み』、もっと言えばその仕組みの中にある『刺激』が同一の場所に保管してある設計をすること。

こうすることで、せっかく『仕組み』づくりをしたのにうっかり忘れると言うことを防げる。

🔴❸『やったら絶対できること』にする

前の記事でも書いたが、やはり『追い込み』がプレッシャーやストレスにつながらないようにすることも大事。

『仕組み/状況』→ 義務　→ 行動　→ "X"

このプロセスの『X分岐』が肝だ。

Xの分岐
負のループ　”X” ＝【失敗→『仕組み/状況』→ 義務 → ストレス 】
正のループ　”X” ＝【達成　→ 自発行動　→ 習慣】

ターゲットとなる行動は、『やったらできる』レベルのものにしたい。ハードルを上げるのは、「やみつき」になってから。

・筋トレを習慣化した時は、腕立て5回から始める。
・早起きをするなら、昨日より5分早く起きる。
・勉強をするなら、『ノートを開く』ことを目標にする。

🔴まとめ

以上、シリーズ4回目となる今作では、『自分を追い込み、行動に促す状況づくり』の背景にある『哲学/ポイント』について触れた。おさらいする。

⭐️状況づくりのポイント
❶『気持ち』による追い込みをしない。『人間関係』や『モノ』をうまく組み込む。

❷イチゲンカ

❸『やったら絶対できること』にする

最初に述べたように、本記事の目的は、ノウハウの提供におわらず、メカニズムにも触れたいと思っていた。

今後は、このメカニズムを踏まえて、私自身も、『他の場面での応用』を効かせていきたいと思う。

この記事が少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです😼最後までお読みいただきありがとうございました‼️