『アイドル』っぽいと感じる楽曲の特徴4選!~上級編~
こんばんは。Susanです。
今回は、他のテーマで書いてたらいつの間にか全然違うnoteができちゃったよ!という寄り道noteの更新です。
内容は、タイトル通り『アイドル』っぽいと感じる楽曲の特徴4選!~上級編~ です。これ、書いてたら楽しくなって想像以上の文章量になったの。なので別記事にしてみました。
『アイドル』の楽曲ってなんかなぁ、歌詞がダサいんだよなぁ、歌も上手くないしなぁ、と敬遠しがちなそこのあなた!そう、あなたに呼びかけています。そんなあなたに、『確かに!そういう部分あるかも!』とか『なるほど、こういう歌詞が多いのか』とか楽しみながら、この記事を読んでほしいなと思って書きました。きっとあなたは、今から新しい音楽の世界を見る事ができます。(なんか暗示かけてるみたいで怖いw)
『アイドル』がやる音楽って、『本物じゃない』と思われてしまったり、どこか楽曲そのものの魅力を感じにくかったり、『結局、その楽曲よりもその人が好きなんでしょ?』といったように、軽視されがちな世の中だと思うんですけど、きちんと楽しみ方を覚えれば、彼らが創り出す音楽は想像以上に深いですし、『アイドル』である彼らにしか生み出せない視点の楽曲なので、最強に面白いです。
頼む、『アイドル』好きだけじゃなくて全世界の音楽好きは面白いからみんな読んで。と言いたいところなんですが、上級編はめちゃくちゃ長いです。ぜひこちらの初級編もどうぞ。
アイドルらしさとは?
そもそも『アイドル』っていう概念が、何なのよって話なんですけど。(n十回も話してきた話題)
辞書的な意味だけでなく概念を語りだすと、その人が『アイドル』という言葉に受ける印象や思想の問題になってくるので、特に確実な正解はありません。
Wikipedia先生に聞いてみると、このように定義されています。
一番下の段落を参考にすると、たとえどんな職業(音楽、芸能、スポーツetc…)であったとしても、その人自身の持つスキルや魅力で、熱狂的なファンを獲得している人物は『アイドル』という概念に当てはまるということです。
またその中でも、『成長過程をファンと共有し』という部分が、一番アイドルらしさをもらたす要素だと私は感じています。
ということで、今回のnoteの『アイドル』は、『成長過程をファンと共有し、その人自身の持つスキルや存在そのものの魅力で、熱狂的なファンを獲得している人物』と定義付けをして進めていきます!
アイドルっぽいと感じる楽曲の特徴 4選!
今回は私が男性アイドルに対しての強化オタクということもあり、『日本のボーイズグループ(男性アイドル)の楽曲』に絞って、例を挙げながら書いていきます。私が知っている曲の中で、好みで選んでるので、偏りがかなりあります。
もしかしたら、韓国のボーイズグループにも当てはまるかもしれないし、女性アイドルグループにも当てはまるかもしれません。ぜひこの記事を読んで気になった方は、それぞれの得意分野で楽曲巡りをして、共有してみて欲しいです。
私がアイドルらしいなと思う楽曲には、以下の4つの特徴があります。
これが全部入ってる曲ほど、アイドルっぽさ感じるよね!といった感じで聞いてください。
アーティスト名orアーティスト名を連想させるワードを含む自己紹介っぽい歌詞がある
とりあえず、みんな楽曲の中でアーティスト名を自己紹介してきます。そりゃ名乗るよね。まずは、僕達の名前を知ってもらわなきゃね!挨拶大事!想像以上にみんな名乗ってます。
これに関しては、本当にあるある。きっと、まずはみんなにグループ名を覚えてもらわなきゃ!精神ですよね。
・曲のイントロで名乗るパターン
2021年11月に発売された、BE:FIRSTのデビュー曲です。SKY-HIが開催したオーディション『THE FIRST』を経て、BMSGという事務所の"初のボーイズグループ"としてデビューを飾った彼らの物語の始まりを示す自己紹介です。
・曲の最初に名乗るパターン
2020年6月に配信された、SUPER★DRAGONの自身のグループ名を掲げた楽曲です。コロナ禍に、ライブができる世の中になる日まで希望を捨てず、成長・進化していくことを誓った決意表明に近い自己紹介です。
・曲の最後に名乗るパターン
2018年5月に発売された、King&Princeのデビュー曲です。メンバーの平野紫耀くんが出演したドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の主題歌でした。曲の最後を締める、僕達はいつもあなた達ファンのKing&Princeでいるよ、という自己紹介です。
・曲のイントロと曲の最後に名乗るパターン
2017年1月に発売された、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのデビュー曲です。ゴリゴリのHIP-HOPでかっこいい。最初と最後にグループ名を名乗る構成になっています。
・フックの前に掛け声で名乗るパターン
2022年4月に発売された、2ndシングルに収録されているINIの楽曲です。こちらは、フックの前に気合の入った掛け声で自己紹介します。
ちなみに、こちらの楽曲はドラマ『君の花になる』にてINIのメンバー演じる"CHAYNEY(チェイニー)" がライブで披露していました。しかし、もちろん"We are I.N.I"とは自己紹介できないので、掛け声の部分は上手いこと編集されてました。まさかのINIの楽曲そのまま使っちゃうの面白い。
・間奏で名乗るパターン
2022年10月に配信された、INIの楽曲です。WANIMA主催のフェスに参加した際にWANIMAによる楽曲提供の新曲を発表、初披露されました。そのため、自己紹介も"INI and WANIMA"となっています。エモい。
メンバーの尾崎匠海くんが、現在出演しているドラマ『コンビニ★ヒーローズ~あなたのSOS、いただきました!!~』の主題歌です。
・フックの最後で名乗るパターン
2011年11月に発売された、Sexy Zoneのデビュー曲です。当時グループ名が衝撃的で話題になった記憶があります。デビュー時には、ジャニーズ事務所に所属して一年未満のメンバーも多く、未熟をも愛するフレッシュさはこの時代のジャニーズならではと感じます。
・連想させるワードが出てくるパターン
2021年11月に発売された、デビューシングルに収録されているなにわ男子の楽曲です。輝く未来へみんなで歩む決意を込められています。関西ジャニーズJr.出身のジャニーズグループあるあるなんですが、とにかく『なにわ』というワードと関西弁ををゴリ押しします。ちなみにラップ部分で『なにわ男子』というグループ名も出てきます。
2017年5月に発売された、6thシングルに収録されているM!LKの楽曲です。こちら個人的には、M!LKの中で一番好きな楽曲&MVなんですけど、グループ名にちなんで牛という表現がいっぱい出てきます。彼らはM!LKなので、夢はどでかい牛になることです。可愛いです。カラオケで歌うと盛り上がる。
以上、『アイドルはとりあえず自分のグループ名を名乗る』説を検証いたしました。
思いついただけでもこれだけの数あるってことは、まだまだいくらでも出てきそうです。そう、アイドルは楽曲の中でとりあえず自分達の自己紹介をします。これはアイドル特有の文化なんじゃないでしょうか。
要するに、マカロニえんぴつが、俺はマカロニえんぴつ!って歌ったりしなくない?っていう話です。知らんけど。
夢を追って世界や時代や未来を超えようとする
アイドルは、とにかく夢を語るし、世界に出ようとするし、僕らの時代創ろうとするし、突き抜けようとするし、掴もうとするし、走り抜けようとします。
これにはちゃんと理由があって、『アイドル』という存在がデビューする時に、成長の途中過程であったり、まだまだ伸びしろが多い状態でのデビューが多いからです。 つまり、デビューした時点では、彼らにとって夢が一つ叶った段階ではあるんですが、これからがスタートであり、これから先もっと成長・進化をし続け、夢の続きを叶えていく段階ということがいえます。
だからこそ、彼らは応援してくれるファンに向けて、まだ僕たちを知らない世間に向けて、『これから、一生懸命頑張ります!成長して、必ず世界に名を轟かせるぐらいに有名になります!』という意思表示と強い野心のようなものが感じられる、メッセージ性の強い歌詞をデビュー曲に持ってくることが多いのです。
こういう系統の楽曲は、デビュー曲もしくはデビュー初期の楽曲に多いです。
・夢、時代、世界、未来を突き抜けて、フルコンボだドン!天下の嵐
1999年11月に発売された、日本のアイドルの代表ともいえる嵐のデビュー曲は、夢・時代・世界・未来、全ての要素が詰まっていました!そして、楽曲のタイトルも『A・RA・SHI』であるように、サビでいっぱい『A・RA・SHI』だと名乗ってます。自己紹介っぽい歌詞もある王道アイドルソングですね。
・フレッシュに世界に飛び出したデビュー曲!SUPER★DRAGON
2016年11月に発売された、夢・未来・世界の3つのワードが入っているSUPER★DRAGONのデビュー曲です。MVを見ても分かるように、2016年デビュー当時はものすごくちっこいメンバーがいます。最年少の2人が小学6年生でした。フレッシュな歌声が素敵な楽曲です。ちなみに、現在は最年少の2人も高校生。大人な魅力も出てきて、これからが楽しみなグループです。
・燃えたぎる夢が導く先へ世界に駆け上がる!GENERATIONS from EXILE TRIBE
2012年11月に発売された、夢と世界のワードが入っているGENERATIONS from EXILE TRIBEのデビュー曲です。私の勝手なイメージなんですが、LDHはダンサーとボーカルが完全に分かれていて、ボーカルは踊らないと思ってたんですが、この楽曲で想像以上に踊っていて衝撃的でした。すごいですね。
・世界に響かせます!新しい世界はこの手で開きます!INI
2021年11月に発売された、とにかく世界に進出したいし、新しい世界を切り開きたいINIのデビュー曲です。私はINIのファンですが、最初この楽曲を聴いた時には特徴的なフックの歌詞にどうなん!?って感じたのが正直な感想でした。でもよく聴いてみると、彼らのメッセージはものすごくシンプルで、世界目指すよ!頑張るよ!それだけなんです。こんなにシンプルで純粋なメッセージ。今回の楽曲巡りで、私はこの楽曲がより好きになりました。
・世界中に新しい音楽を鳴らす!FANTASTICS from EXILE TRIBE
2018年12月に発売された、夢と世界のワードが入っているFANTASTICS from EXILE TRIBEのデビュー曲です。先ほど紹介したGENERATIONS from EXILE TRIBEのデビュー曲も同じく夢と世界のワードが入っていたので、同じDNAをビシバシ感じました。『たった一つの夢を君と叶えたいから』という歌詞が、最初からファンとともに歩んでいる感じがあって好きです。
・期待を超えて、走り続けて新しい世界へ!SnowMan
2020年1月に発売された、直接的に世界というワードが出ているわけではないですが、地球(ホシ)とworldという表現があるSnowManのデビュー曲です。長年の下積み期間を感じさせる貫禄と圧倒的なスキルもありながらフレッシュさもある、素敵な楽曲です。デビューして以来、常に期待を超えていく人気を誇っていますよね。歌詞の通りに活躍していく、SnowManはカッコいい!
・最高を証明して、時代を動かす!BE:FIRST
2022年8月に発売された、時代と未来のワードが入っているBE:FIRSTの楽曲です。こちらはデビュー曲ではなく、1stアルバム『BE:1』に収録されているリード曲です。『時代の動く音 聞こえたら 声あげな』という表現、時はすでに俺たちの時代であり、この時代が俺たちに着いてこれてないことを示しているようで、圧倒的な自信と誇り、そして強い覚悟を感じます。
・時代のチャンピオン、No.1掴み取ります!Kis-My-Ft2
2011年8月に発売された、時代というワードが入っているKis-My-Ft2のデビュー曲です。歌詞もシンプルで特に語ることもないんですが、圧倒的な元気とパワーを感じられる楽曲で私はものすごく好きです。ため息が歓声に変わるってなんか素敵。
以上、『アイドルは夢を追って世界や時代や未来超えようとする』説を検証いたしました。
すでにお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは1つ目の『アイドルはとりあえず自分のグループ名を名乗る』説とのコラボレーションが多いです。そのため、よく聴いてみると1つ目の仮説で紹介した楽曲もよく夢を追ってますし、世界や時代や未来超えようとしています。
ファンを示すような存在が出てくる
圧倒的に多いのは「君」だと思うので、今回は「君」に絞って楽曲を巡ります。
この「君」という表現も、『ファンのことですよ~』って直接言われているわけではないんですけど、そう捉えられる部分で「君」という歌詞を持ってくる楽曲はアイドルっぽい。
「君」という歌詞には、直接的に"ファン"を示していて『支えてくれる人、大切な人』という意味合いでストレートに使われている場合と、恋愛ソングの中に出てくる『君=恋しく想う人』というのが比喩表現として "ファン"に向けているようにも捉えられる場合の二種類があるかなと思います。
厳密に言えば、一つの楽曲の中で両方の意味合いが入っているように感じる楽曲もありますし、ガッツリ王道恋愛ソングの中でこの部分の歌詞はファンに向けてのようにも感じるな、というものもあるかと。
・これまでも、これからも、君と僕で描いていくDrama!JO1
2022年5月に発売された、JO1の2ndアルバム『KIZUNA』に収録されているリード曲です。この楽曲の「君」はもちろん、ファンに向けてのようにも聴こえますし、JO1のメンバーそれぞれが一緒に歩んでいる他のメンバーに向けて、歌っているようにも聴こえます。タイトル通り『これまでも、これからも、どんな時もいつも一緒に行こう』という素敵なメッセージが込められています。
・君がいれば僕らの歩みは色づいていく INI
2022年8月に発売された、INIの3rdシングル『M』に収録されているカップリング曲です。この楽曲の「君」は、ファンに向けてのように聴こえやすいです。そばに「君」がいれば僕らは『気分は良くなるよ、救われてるよ、その歩みは色づいていくよ、どこまでも行けると信じられるよ』という優しいメッセージが込められています。
・君の笑顔がダイヤモンド!王道アイドル恋愛ソング なにわ男子
2022年7月に発売された、なにわ男子の1stアルバム『1st Love』に収録されているリード曲です。最初は初心LOVEを選んでいましたが、こっちのほうが「君」がファンに向けてだと感じたので変えました。落ち込んでため息をつく「君」を励ましてくれたり、僕だけを見ててねといったちょっとした浮気しないで宣言をされたり、ザ・王道アイドルソングです。
・また明日って言える世界にファンファーレ!Hey! Say! JUMP
2019年8月に発売された、Hey! Say! JUMPの25thシングルに収録されている楽曲です。がっつり恋愛ソングなので「キミ」は、彼女でもありファンでもあるように捉えられる楽曲です。「キミ」に出会ってから『これから行く未来は明るくなったし、心が踊るようになって、僕らが輝けるようになったよ』というメッセージにも感じられます。
・もう一度生まれてきても、君と歩みたい BE:FIRST
2022年8月に発売された、BE:FIRSTの1stアルバム『BE:1』に収録されているカップリング曲です。こちらもがっつり恋愛ソングなので「君」は、MVを観ればそれぞれが恋しく想う人に向けてのように聴こえますし、コンサートで披露されるとファンに向けてのようにも聴こえます。MVでは意味合いが広がり様々な形の『愛』が表現されています。奥深いです。
・You are my Buddy!僕となら無敵!超特急
2017年7月に発売された、超特急の25thシングルに収録されている楽曲です。この楽曲の「キミ」は、男女の特定なく大切な人に向けて歌っているように聴こえやすいのが大好きポイントです。「キミ」となら『一人じゃ見れなかった世界に行けるし、奇跡が起きる!僕らは無敵だね!』という底抜け明るくて爽やかメッセージが込められています。この曲聴いたら、何でか涙が出ちゃうんだよね。
以上、アイドルっぽい楽曲は『ファンを示すような存在が出てくる』説を検証いたしました。
引き続き、1つ目の『アイドルはとりあえず自分のグループ名を名乗る』説と2つ目の『アイドルは夢を追って世界や時代や未来超えようとする』説とのトリプルコンボも多いです。
ファンを示すような存在が出てくるのって、まさに『アイドル』らしさですよね。ファンがいてこそ完成する音楽があるというか。そういった部分が、アーティストとは違う性質を持っているなと感じます。
それこそ、Saucy Dogがシンデレラボーイで『未だに「君」がいちばん 最低で大好きだった』って歌うんですが、たとえどんなにSaucy Dogが好きだとしても、その「君」を自分のことだとは思わないですよね。そういうことです。
彼ら自身の今の感情や人生のBihindとリンクしている
彼ら自身の人生、今までの苦悩やこれからの決意などが歌詞とリンクする。そして、歌詞の中に "僕ら"(今のメンバーだったり、共に苦悩した過去の仲間) がいる。
これは一番最初に定義付けしたように、『アイドル」という存在が『成長過程をファンと共有し、その人自身の持つスキルや存在そのものの魅力で、熱狂的なファンを獲得している人物』だからこそ、成り立つ要素です。
そして、私たちが彼らの人生やその考え・想いについて、他のツール(たとえば、雑誌のインタビューや動画コンテンツetc…)を通して知っていてこそ、さらに魅力的になっていく要素でもあります。
それならば、彼ら自身のことを知らなかったり、その人生のBihindを知らなければ、この楽曲が意味をなさないのかといえばそうでもありません。
逆を言えば、彼ら自身のことをよく知らなくても、『アイドル』の楽曲は『歌詞に彼ら自身の人生や苦悩・決意などが含まれていることが多い』と認識しておけば、彼らの楽曲を聴くだけで、彼らの歌声と歌詞だけで十分すぎるほどに、彼らの歩んできた人生の中で抱いたリアルな感情を受け取ることができるのです。
これが、『アイドル』っぽい楽曲の最大の特徴であり、『アイドル』の楽曲の一番の魅力だと思っています。
・デビューする前~デビュー頃の苦悩と葛藤を歌う関ジャニ∞
2005年3月に発売された、2ndシングル『大阪レイニーブルース』のカップリング曲として収録されている関ジャニ∞の楽曲です。この曲を紹介しない選択肢はなかったので一番に入れました。私が本格的にアイドル沼に浸かるきっかけになったのは、関ジャニ∞の楽曲に込められた強いメッセージ性でした。彼らの楽曲がなければ、アイドルオタクになっていなかったかもしれない。
この楽曲のタイトルの意味は『究極の精神』。彼らのデビュー前からデビュー頃の苦悩や辛い経験、心の葛藤をありのまま歌い上げた楽曲です。関ジャニ∞のデビューは、華々しいジャニーズのイメージとはかけ離れて、レコード会社の屋上でノボリを掲げて行われました。それでも、彼らは『どんな経験も挫折も、夢に向かう途中』だと歌う。まさに不屈の精神を持った関ジャニ∞にしか歌えない、切なくも希望に溢れた力強い楽曲です。
・新体制になって、過去への想いと明日への希望を歌うDISH//
2018年7月に発売された、12thシングルに収録されているDISH//の楽曲です。初期メンバーのBa.小林龍二が脱退し、新4人体制になって始めての楽曲でした。2011年12月に結成してから6年という長い時間を共にしてきたメンバーとの決別。それは、あまり綺麗な終わり方ではありませんでした。様々な事情や感情が飛び交うなか、それでも残された彼らはここから『再出発』『新たな旅立ち』を迎えます。彼ら自身も『僕らの背中を押してくれる楽曲、一曲を通して一つの物語のようになっている』と語っているように、まだ消化しきれない感情も抱えたまま、それでも前を向いてファンとともに夢に進んでいく、等身大の彼らの姿が表現されている楽曲です。
・これまでの軌跡とこれからの道を流星に喩えて歌う三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE
2014年6月に発売された、13thシングルに収録されている楽曲です。彼らの代表曲の一つともいえる名曲ですよね。歌詞の感じから、彼ら自身の人生との繋がりを感じたので、調べてみたらやはりそうでした。
『七つの流星』はメンバー7人のことを示しています。『この道(夢への道のり)がどこで終わるか分からない、でもこれまで7人が一緒に歩んで、どんな努力をしてきたのか、どんな想いでどこからやってきたのか、それだけはみんな分かってる』『一緒に過ごしたい仲間(メンバー7人)とともに、これからも夢をつかむまで駆け抜けよう』という、歌詞に込められた彼らの想いを感じ取ることができます。(歌詞を見た感想なので間違ってたらすみません!彼らのこと詳しくないんです......)
・THE FIRSTの集大成とBE:FIRSTのはじまりの歌 Shining One
2021年8月に配信された、BE:FIRSTのプレデビュー曲です。この楽曲は、SKY-HIが開催したオーディション『THE FIRST』の最終審査で課題曲としても披露されていました。SKY-HIが『THE FIRST』では既存の型に合わず、まだ活躍できていない原石を見つけ出して、そのままの魅力でありのままの自分で輝ける場所、ボーイズグループを作るといった話をしていました。
今までのもどかしい日々やついに来たチャンスへの期待を『追い越されてく日々に 運命からの招待』、ここがありのままの自分で輝ける場所であることを『あの日の自分の身勝手が胸の中で光ってる』と表現しているんですよね。そして、彼らはデビュー前の『最高の未完成』を誇って最終審査を迎えるのです。また、『THE FIRST』から誕生し、結成されたBE:FIRSTがプレデビュー曲として歌うのも素敵です。
・PRODUCE101 JAPAN Season2 のフィナーレを飾った RUNWAY
2021年7月に発売された、PRODUCE 101 JAPAN SEASON2の初アルバムに収録されている楽曲です。国民投票によりデビューメンバー11人が決まる韓国発祥のオーディション『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の最終審査・デビュー評価の課題曲として披露されました。同オーディションで、デビューが決まった11人で再収録したINI Ver.もあります。
最終審査を経て、デビューができるのは21人中11人。このメンバー構成で披露できる本番は、たった一度きり。彼らの刹那的で儚く美しい姿がありのまま表現された透明感溢れる楽曲です。
ちなみに、この時ボーカルメンバーつよつよ構成だったんですが、私にとっては佐野雄大くんが歌唱パートと声質も含めて大優勝の楽曲です。彼らがあまりに一生懸命で、儚くて、美しくて。その歌声に惹かれて、私はINIにズボンと沼りました。
・新章突入!SKY-HIが率いる大船で世界中を大航海 BMSG ALLSTARS
2022年9月に配信された、BMSG ALLSTARSの楽曲です。6月に『新章突入』という真っ黒のポスターで渋谷をジャックし、大きな話題を呼びました。9月17日18日に行われた、BMSG所属アーティスト&トレーニー総出演の野外フェス『BMSG FES’22』で『新章突入』を示す最後の一曲として初披露されました。彼ら一人一人の新章突入と同じ旗の下に集まり一つの船(音楽)を創り上げたBMSG全体の新章突入が表現された楽曲です。
全体をまとめるような歌詞を社長であるSKY-HIが、一人一人のBihindに深くリンクした歌詞をそれぞれのメンバーが歌うこの楽曲は、まさに『BMSGがどんな集団なのか、どんな人達が集ってきたのか、どうあろうとしているのか』が示されているように感じます。
以上、アイドルっぽい楽曲は『彼ら自身の今の感情や人生のBihindとリンクしている』説を検証いたしました。
最初にも言った通り、この4つ目の特徴が『アイドル』っぽい楽曲の最大の特徴であり、『アイドル』の楽曲の一番の魅力だと思っています。
私は『アイドル』である彼ら一人一人が歩む、彼らの人生そのものを愛したいし、常に大切にしたいです。人生をかけて追いかける夢を、音楽を通して表現してくれて、パフォーマンスを通して魅せてくれて、共有してくれてありがとうっていう気持ちになります。
『アイドル』って本当にすごい存在!どんな覚悟でその道を選んだの?ってその強い信念に尊敬の念を抱きながら、私の日々を彩ってくれる彼らに想いを馳せています。
『アイドル』の楽曲って意外と奥深いんだぞ~!!!分かれ~!!!
番外編!夢のHollywoodを実現させた!Travis Japan
この楽曲は番外編として、絶対に最後に紹介したい一曲でした。2022年7月に、アメリカNBCで放送中のオーディション番組『America’s Got Talent(通称:AGT)』でアメリカに留学中のTravis Japanが披露した楽曲です。
私は最初AGTでパフォーマンスを披露している姿を観て『この楽曲は一体何!?AGT出演のためにわざわざ作ってもらったの?』と、今の彼らを表すような楽曲と歌詞に感動しました。さらに詳しく調べてみたら、とある衝撃的な事実が。2017年に単独コンサートにて披露された、Travis Japanにとって初めてのオリジナル曲の全編英語Ver.だったのです。その瞬間鳥肌がブワーッと立って、感動というのか、なんと表現したらよいのか、分からない不思議な感覚になりました。
『アイドル』の楽曲の一番の魅力として『彼ら自身の今の感情や人生のBihindとリンクしている』ということを、4つ目の特徴として書いたんですが、これは逆パターンなんです。今の感情や人生Bihindを表すような楽曲が、その出来事が実際に起こる5年も前に作られている。そんなすごいことってありますか?
私はジャニーズがアメリカに行くという考えもなかったですし、Travis Japanがアメリカに留学するという話が出た時は、正直それって大丈夫?行ってどうなるの?と先の見えない未来を勝手に心配していました。でも、何も心配はする必要なんてなかったんですよね。彼らはアメリカに行って、アメリカでしかできないことを、沢山学び経験して、ちゃんと素晴らしい舞台に立っていました。それが、彼らにとって初めてのオリジナル曲を実現させるような結果になるなんて素敵すぎます。
彼らは結成して10年。初期メンバーが脱退し、新加入の現メンバーが入ってきてから5年。同世代の多くが次々とメジャーデビューしていくなかで、本当に苦悩や忍耐が多い下積み期間だったんじゃないでしょうか。
Travis Japanは2022年10月28日に1stデジタルシングル『JUST DANCE!』で、全世界配信リリースによるデビューが決定しました。こんなにわかにまで、信じられないくらいの衝撃と感動を与えてくれたTravis Japanには最大の祝福を送りたいです。
配信リリース楽しみだー!!!(バカでかボイス)
最後に
はい、ここまでたどり着いたみなさん、本当にいつもいつもお付き合いありがとうございます。悲しいことに寄り道noteだったはずが、とんでもない長文になってしまいました。
このnoteは、アイドルオタクだけじゃなくて全世界の音楽好きのみんなに読んでもらいたかったんですが、到底読めるわけねぇ文量になってしまいました。というわけで、こちらは上級編でした。
ここまで、アイドルっぽいと感じる楽曲の特徴 4選について、いろんな楽曲と歌詞を紹介してきましたが楽しんでいただけましたでしょうか?
冒頭にも書いたように、『アイドル』の楽曲というのは『アイドル』である彼らにしか生み出せない視点で描き出されているのです。
このnoteを読んで、さらに『アイドル』の楽曲を愛するきっかけになれば嬉しいですし、『アイドル』に良いイメージを持っていなかった方が少しでも面白いなと思ってくださればもっともっと嬉しいです。
ここまで、長文にお付き合いいただいたみなさまに心より感謝をこめて。
2022.10.20.
Susan
いつも優しい心をありがとうございます! 届けてくださった愛は、noteの投稿でお返しできるように頑張ります♡ 感想やコメント、スキ♡だけでも十分気持ち伝わっております(T_T)♡