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私は、仕事でも何でもキリのいいところまでやらないと落ち着かないので、若い頃から夜型人間だったけど、たまに朝型になって早朝に仕事をすると効率がいいし、体のためにもやはり早起きのほうがいいと感じます。

ここ1年ほどはトイレで目が覚めて、また寝るとダラダラしそうなので、思い切ってそのまま起きておくことにしています。自慢するほどの決断ではないけど、いつからか5時半ごろ目が覚めて新聞を取り込んだり、カーテン開けたりと、ごそごそしたあとにすることが自然と決まっていきました。

まず、顔を洗ったら舌磨き。
U字型の道具(タングスクレーパー)で舌を10回ほど軽くしごいて汚れを取ります。起きてすぐの口の中には細菌がいるので、それを体に戻さないため。ヨガの兄弟であるインドの伝統民間療法「アーユルヴェーダ」の健康法の一つです。最初は自分のことながらちょっとゾッとします。

舌磨きをしている間にお湯を沸かし、お白湯を作ります。
アーユルヴェーダに関してはまだまだ勉強できていないので簡単に言うと、「水」を「火」にかけてしばらく沸騰させると「風」が加わってエネルギーが高まり、それを飲むと私たちの心身のバランスを整えてくれるというのが白湯です。アーユルヴェーダでは、土・火・水・風・空の5つが物質を構成していると考え、人間の心身もこの5つのバランスを見ながら管理します。白湯はお金のかからない栄養ドリンクですね。

そしてヨガマットを敷き、時々お白湯を飲みながらストレッチ系のゆっくりとしたヨガをします。
20代の頃から一人でヨガをしてきましたが、50代に入って教室に通い、インストラクターの資格を取る勉強をしました。最もポピュラーなRYT200(全米ヨガアライアンス)と、ある流派の指導者資格です。

知り合い主宰で6人ほどのヨガ教室(更年期のお年頃対象)を1年間していましたが、コロナで中断しています。教室を積極的にする予定ではないのですが、インストラクターの勉強をしてよかったことは、「自分で自分にインストラクションできる」ということです。アサナの効果がわかったうえで、より効果的なアライメント(姿勢、体勢)がとれるわけです。

ヨガといえば体操のようなポーズ(アサナ)がまず浮かぶと思いますが、より充実した人生を送るための考え方を説く「ヨガ哲学」まで踏み込むと面白さアップです。でも、そういう世界があまり好きではない人もいますから、日々の生活ではあまり熱く語らないようにしています(^^;

そういった宗教的な要素を表に出さないようにしたから、これだけヨガが世界に広まったとも言われています。今の時代の宗教のイメージとは違って、「道徳」に近いような、人生訓のような、あらゆる宗教のベースになった原始宗教とでもいうか。自己啓発セミナーなどで語られることはほとんどヨガ哲学の中にあります。もちろんアサナもヨガの大切な部分で、ヨガの学びは一生続くと思っています。

何も考えず体を動かすアサナ自体が瞑想ですが、時間があれば瞑想も。
ヒマラヤ秘境のヨギー(ヨガ行者)たちの瞑想からしたら、昨今巷で話題の瞑想は本当の瞑想とは言えないのですが、心静かに自分を見つめる時間をつくることは心身にとても良い影響をもたらすので、ぜひ習慣にするとよいと思います。本当の瞑想の境地には、そう簡単には到達しませんけどね。

ここまでで約1時間半。
たまに夫が早く起きてくると途中でやめなければならず、残念なのですが、30分しただけでも、一日のはじまりがとても落ち着いた気持ちになります。

質の高い睡眠は、深い瞑想状態と同じだとも言われます。睡眠の質を高める工夫をしながら、早く目が覚めたら一日を始める前に、ゆっくりと体と心を整える。ヨガはハードなポーズ(アサナ)ばかりではありません。ベッドの上で静かに体を動かすだけでもOKです。

私のざわつく心を1日ごとにリセットするには、このゆるっとした朝のルーティンが、一番よい方法のようです。





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