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忘れられない8月5日

8月5日を一生忘れないだろう。僕が初めて告白して、しっかり振られた女の子の誕生日である。(以下Sちゃんでいきます。)告白したのは高1の時だから、約8年前という事になる。8年か、、うーん、早いな。確実にあと2年は覚えているだろうから10年経っても、忘れることはできないんだろうな。よく言えば、純粋。悪く言えば、、、何になるんでしょう?

Sちゃんを好きになったのは同じクラスになった中学2年生の時だ。好きになったきっかけは、ハッキリ覚えてないがとにかく見た目が可愛いかった。陸上部ですらっとしていて、目鼻立ちがはっきりした子。僕以外にも、Sちゃんの事を好きな男子はいっぱいいたし、人当たりも良かったので同性からも人気のあった絵に描いたような人気者、リアル浅倉南である。(以下、南ちゃんでいきます。)僕の記憶の中では初恋だった。南ちゃんを見るだけで、心臓がドキドキしていたし、今でも、彼女がつけていたシーブーリーズの石鹸の匂いを嗅ぐと少し興奮する。あ、引くのはまだ早いですよ、皆さん。まあ、とにかく中学2年の間は見ているだけだった。

中学3年でも、クラスが一緒になった。クラスが離れたら諦めようと思っていたので運命なんだと当時は本気で信じた。そして、南ちゃんと仲の良かった子がたまたま僕とも少し話す間柄だったので、その子の力を借りてメアドをゲットした。好きな子のメアドってほんと輝いて見える、ティファニーのネックレスかと思うくらいに。そこから、メールをする事になる。天国である、極楽に逝ったのかと思うくらいに。しかし、当時の僕は自意識過剰がすごく女の子と話すことが出来なかった。きもいって思われたらどうしよう、周りからは何と思われているんだろうと考えていた。好きな子と話すなんていうSランク任務はこなせなかった。

そんなこんなしているうちに受験のシーズンになる。南ちゃんの志望校を聞いたら僕の学力でも、いける高校だった。それなら、このまま告白なんかせずに同じ高校にいってから言えばいいじゃないか!と舞い上がっていた。しかしその志望校はサッカー部がなかったのである。彼女とサッカーで迷った結果サッカーを取り違う高校に進学する事になる。この時の判断をした僕に僕は感謝しきれない。

チキンだった僕は卒業式でさえも、アクションを取れずそのまま卒業してしまうのだが、違う高校で、最悪降られても、大丈夫かという事で告白する事にする。2ヶ月ぶりくらいにメールをした。

「ちょっと、久しぶりに会えない?」(一度も遊んだ事はない) 「ああ、うん、いけるけどどこ行けばいい?」「じゃあ、中学高まで来て!」「わかった」そして、彼女がきた。心臓は口から出る寸前である。さあ、告白するぞと思い。「ああ、久しぶり。…………。「久しぶり。どうしたの?」「あ、いやー。うん。」見事なチキンぶりである。結局何も言わず解散したが、高揚していたのでメールで告白してしまった。彼女から返事がきた。

「なんか束縛されそうだから、無理かな」。絶望である。おれ束縛しそうなの!?と聞き返そうになったが堪えてお別れを告げた。この時から、告白自体が苦手になったのと、付き合っても思いあがるな絶対束縛なんかすんなよ!と言い聞かせるのである。

そんな彼女も、無事に夢だった美容師になれたのだろうか。僕はまだ夢を追いかけている途中だよ。いつか同窓会であったとしても、まだ南ちゃんと話せる自信はない。自意識過剰なのはわかっているが、、、

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