Book:Holes
読み終わってから時間が経ってしまいましたが、とても面白かったのでレビュー投稿。
2回連続で読みました!これまで読んだ洋書の中でもダントツ。
全米図書賞、ニューベリー賞他受賞の傑作。無実の罪で砂漠の矯正施設に入れられた少年スタンリー。大地に穴を掘るだけの苦行の日々から脱出し、不運を幸運に逆転する冒険へと踏み出す。友情と感動の物語!
何を書いてもネタバレになりそうなので詳細は控えますが、洋書多読にオススメポイントは3つ。
① 文章がシンプル
ちょっと洋書を始めたばかりって、難しめの本を選んでしまうんですよね(経験あり)。日本語で読んでるから大丈夫だろうとか、自分の英語力なら読めると思って買ってしまって、読めずに投げ出す。
仕事している社会人や、学生時代の専門的な内容を知ってるとか、日本語での知識でも下地があるなら読めることが多いのですが、小説や日常的な内容が書かれている洋書は子供向けから始めるのが一番。(子供向けでもハリーポッターは読みづらいのでオススメしていません。)
ティーン向けの小説なので一文が長くありません。←ココ大事。言い回しの長い文章が続くと理解度が下がるので話の内容が頭に入ってきません。このティーン向けの「Holes」なら長い文章ではないので、読み進めやすい。
② 話の展開が素晴らしいので飽きない
母国語でも同じだと思いますが、本のボリュームがあると途中で飽きることが多いです。大体、中だるみになって飽きて読まなくなっちゃう。
「Holes」では時系列が交錯します。これがオススメポイントでもあるんですが、章ごとに時系列が違っていることがあります。これによってテンポよく話が進んでいくので飽きない。何でこの話?と前半に思うこともありますが、読み進めていくと止まりません。
これだけボリュームあっても、完読できるのは話の展開のすばらしさだと思いますね。
③ 読了後の爽快感
読書そのもの好きなので色々なジャンルを読みましたが、この爽快感に出会えるのは中々ありません。今思い起こしても、この読了後の爽快感があったのは20年前に読んだ「ソフィーの世界」くらい。
ネタバレになるので、言いたいけど言えないもどかしさを感じるんですが、読んだ後の〇〇ロスに近いような感覚になりました。
最後に
私の英語力では初見で読んで単語の理解度は8~9割くらいでしょうか。7割くらい単語が分かるようであれば、何とか読めると思います。
「Wonder」を読んだ後に、この「Holes」を読みましたが飽きることなく、一気に2~3日で読み終えるほど夢中になりました。
まずは簡単な絵本で、自分の英語の理解度を把握してからでも是非、一度手に取ってみてください。ペーパーバックだと字が細かいので、長いな、分厚いな、と思うかもしれません。でも読み切った後には、このボリュームでも洋書を楽しみながら読み切れるという嬉しさに出会えるはず。
私がフォローしてるSugiharaさんもオススメしています。
実は「Holes」にも2冊続編があります。スピンオフの続編なのですが、「Small Step」には今、世界中で巻き起こっている、Black Lives Matterにも関連してくるポイントがあるのでそのうちご紹介します。
では。
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