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2022年 12月の読書日記

今月はダレン・シャンシリーズを読破しました。

おすすめ本は5冊ありました。

小説では
テスカトリポカ (角川書店単行本)
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

とくに、テスカトリポカ は圧倒的な面白さでした。

旅行記というのか歴史ものというのか
沢木さんの 天路の旅人 もすごかった。

勉強本からも二冊

運動脳

バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則

すぐれものです。




#2022年に読んだベスト10冊

熱源
国宝上下
流浪の月
マリアビートル
とんこつQ&A
昆虫の惑星
月夜の島渡り
同志少女よ敵を撃て
雌犬
ヒカルの卵


以下、簡単な感想







ダレン・シャン / 9〔小学館ファンタジー文庫〕感想
一気読み面白かった。児童書なので四時間もかからなかった。裏切り者のスティーブのせいで警察に捕まる、そして、連続殺人犯にされてしますジャンたち。しかし、刑事の人りが逃してくれる。敵なんだけど。そして、敵との正面対決。人質の警部も巻き込んでの大王との対決。大王と師匠が相打ち。これで終わりかと思いきや。衝撃のラスト。
読了日:12月03日 著者:ダレン シャン

ダレン・シャン / 10〔小学館ファンタジー文庫〕感想
ハーキャットの正体が判明。にしても、このパラレルワールドはハラハラ・ドキドキの展開だった。酔っ払いコックに、蜘蛛に、絵葉書に龍。そして、最後は精霊の湖でハーキャットの前世とも出会う。面白い。
読了日:12月03日 著者:ダレン シャン

ダレン・シャン 11 (小学館ファンタジー文庫)感想
ミスター・トールが死んだところにはびっくりした。彼の予言では、ダレンかスティーブが闇の大王となり世界は滅亡するとのことだった。そして、スティーブの息子の登場。彼はダレンの妹の子でもある。この最後の大仕掛けにはびっくりした。
読了日:12月03日 著者:ダレン・シャン

ダレン・シャン 12 (小学館ファンタジー文庫)感想
ついに最終回。長いようで短かった12巻。最後は、ダレン・シャンとスティーブの直接対決。そして、二人の出生の秘密。二人のうちどちらかが闇の帝王になり人類を滅ぼすという予言はどうなるのか。色々なことが詰め込まれていたラスト。そして、意外な選択。これしかないよねと思いました。子供向けの冒険小説ですが、なかなか面白かった。
読了日:12月03日 著者:ダレン・シャン

ダレン・シャン 外伝感想
これいらないんじゃないか。ガブナーのパンツの話しや、最後のシャンタクロースだっけがスティーブたちのところに行くのとかは面白いと思ったが、他はとくに読む価値なし。
読了日:12月03日 著者:ダレン・シャン

天路の旅人の感想
沢木さんというと深夜特急だが、あれは実体験の旅。今回は、戦前戦後を密偵とし中国の奥からチベット、インドに渡って潜行していた西川さんのことを書いたもの。思ったのは、これは日本にとってまったく意味がなかったのではないかというみこと、それよりも密偵という立場を使って旅、今で言うヒッチハイクみたいなことをしたという印象。そのたびの大半は砂漠や険しい山であり徒歩で生命がけであったというのがすごい。長いが面白かった。
読了日:12月05日 著者:沢木 耕太郎

世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー感想
あのウイルスでひきこもり生活、自宅で仕事の毎日。本書は、窓から撮影した写真が紹介されている。感じたのは、世界は広いという感覚だ。そして、動物が多い、かわいい、自然の美しさ。普段は意識していない世界を感じることができる写真集です。人がいない町の風景は、それは余計なものを排除した本来の地球の美であり、人間の存在がそんなものの邪魔をしているのかもと感じたりします。とにかく圧倒的。楽しい世界です。
読了日:12月08日 著者:

キノの旅XV the Beautiful World (電撃文庫)感想
今回は少し駄作気味。それでも、フォトの日々は楽しめた。あの子の後日談。犯人のいる国は、面白いが前提の双子という概念がないというのが強引。そりゃ、双子ならアリバイ完璧。ケダモノの国は、そこそこ楽しめる。ちょっとネタ切れっぽい感じがした。
読了日:12月10日 著者:時雨沢 恵一

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)の感想
これはチェスの物語だ。しかし、とても幻想的で世界観が独特だった。リトルアリョーヒンと呼ばれた唇に奇形のある小さな少年の物語だ。彼は人形にチェスをうたせるのだった。その様は映画のエレファントマンを少し想起させた。彼の世界は閉じた世界なのだけど、チェスとバス男とミイラとが外界との接点となる。チェスのプロと互角に戦える力がありながら、どうして年寄り施設で人形の中の人としてチェスを打ち続けたのか。その世界にしがみつこうとしたのか。とても不思議な雰囲気の作品だった。
読了日:12月11日 著者:小川 洋子

分岐駅まほろし感想
過去のある時期に戻してくれる駅。しかし、そのIFの出来事は現実に戻るとなかったことになってしまう。誰しも、あの時、ああいう選択をしていたらと思うことがあり、そしたらどうなったのかということが気になります。それを作品のモチーフにした作品ですが、パターンが同じだから少しマンネリ感も出てしまう。短編集じゃなく長編にしたら面白い展開になったのかも。悪くはないがすごく感動したというほどでもない。
読了日:12月13日 著者:清水 晴木

バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則感想
人はそもそも他人のことに興味がない。だから伝えるのには努力が必要だ。なのに自分はわかって貰えない。評価されないとみんな言っている。他人に自分の意見を伝えなくては、その人の存在はなしに等しい。そこで出てくるのが伝える技術だ。それが本書の核になっている。例えば、比較法。何とかと比べてという説明はわかりやすい。例えたり、数字化したりも面白い。伝えることの技術が具体的に示されていて読んでいてワクワクした。これはとても面白いと感じました。おすすめ本です。
読了日:12月15日 著者:柿内 尚文

トイレでハッピーになる366の言葉感想
ひめくり名言カレンダーというイメージでしょうか。特徴は、その日のニーズにあったような内容になっていたり、季節性とかも取り入れていること。最近のバスケの選手などの若い人も知っている人の言葉もあり、名言というと古い作家や哲学者という印象が強いのですが、それだけじゃないという構成。名言好きの僕にはいい本。サクッと読めるのですが、それだと勿体ない気もしないではない。
読了日:12月17日 著者:ひきたよしあき

テスカトリポカの感想
文章に躍動感があり、キャラがそのまま飛び出しそうな感じだった。ペルー出身のアステカ文明に毒された男が、日本でアステカの人身御供の儀式を現代によみがえらせた。背景にあるのはアイデンティティなんだろうか。それにしても、人間が神に近づこうなんて、それは神話の中にある太陽に近づきすぎて死んでしまうアレに似ている気がした。バルミロたち登場人物は神を求めている。助けを求めている。自国を追い出された人たちの焦りが感じられた。にしても、皮をはいで心臓を抉り取るとかエグい。面白かったが女性向きではないような気がする。
読了日:12月18日 著者:佐藤 究

れんげ出合茶屋感想
江戸時代にもラブホテルがあったなんて知らなかった。経営者は女性。主人公の女中さんの元奉公先のお嬢様。そして、自由奔放な同僚。絵師の男の四人暮らし。いくら茶屋でも、そんな今の時代みたいな同棲生活は難しいような気がします。もう少し長いか劇的なエピソードがあれば良かったのにと思ってしまう。出来はいいし、かなり引き込まれました。
読了日:12月20日 著者:泉ゆたか

運動脳感想
運動のすすめが本書の核です。心や健康にも運動はとても効果的であるということをエビデンスを提示し説明しています。一番、驚いたのは年とともに脳細胞は減っていくと思っていたのですが、運動すると、その減り方が抑制されたり、増えるということもあるという説でした。これは衝撃です。集中力・記憶力・意欲・創造性がアップするというのだから有酸素運動はすごいですね。ストレスまで軽くしてくれます。
読了日:12月22日 著者:アンデシュ・ハンセン

読書について (光文社古典新訳文庫)感想
多読は危険であるという考えには驚いた。読書は他人の頭で思考することであり、その行為は整形手術や義手みたいなものであり本質的ではない。だから、自分の頭で考えることが大切だという話しだった。文体の話やら色んな話しがあつたが、古い書物のためもあるのか納得のいかない考えも多々あった。
読了日:12月24日 著者:アルトゥール ショーペンハウアー

地羊鬼の孤独感想
ホラーミステリーの雰囲気で中盤までめっちゃ楽しい感じでした。殺人事件、密室、内臓が抜き取られて木製のレプリカに代えられている。心霊スポットが現場、それは10年前に発生した事件とも関連しているということ。まぁ、おもしろ要素を詰め込みすぎたのかなミステリーとしても面白かったが、最後の結末とか、色々と嫌いかな、こういう感じ。何かもったいないと思いました。
読了日:12月25日 著者:大島 清昭

後宮の禁書事情感想
偉大な先王の決めた法で妖怪の類は存在しないことになっている国。しかし、その国の後宮には怪力乱神が存在していた。科挙に合格した幽求は祝部という部署にはいぞくされる。そこはゴーストバスターズだった・・・。リーダーは少女で、先王が焼いた禁書をすべて暗記していた。その知識でもって妖怪を退治する短編集。とある魔術の禁書目録に何となく似ている。禁書を暗記している存在が物語の鍵という点。こっちはゴーストバスターズ風でした。わが家は幽世の貸本屋さんの作者ということで読ませてもらいました。そこそこ楽しめるエンタメです。
読了日:12月27日 著者:忍丸

奇譚蒐集家 小泉八雲 終わりなき夜に (講談社文庫)感想
英国のオカルトミステリー。神学校の生徒二人が解決する不思議物語。ミステリーとオカルトを融合した面白いシリーズです。今回は四作目。「終わりなき夜に」と「愛しきものに捧ぐ」が面白かった。にしても、あのリンゴの精霊というのか化け物。いらないものを差し出せと言って、そこにいた人たちの頭の思考を一瞬でスキャンし、あの憎たらしい悪人を殺すというオチが好き。
読了日:12月30日 著者:久賀 理世

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