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本の感想

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2024年4月の記事一覧

感想 体育館の殺人 青崎有吾 密室殺人事件としては完成度が高いのですが、何かやた…

ミステリー作家として評価の高い青崎有吾さんの初期の作品です。 鮎川哲也賞受賞作品。 創元推…

武藤吐夢
3週間前
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感想 トータル・リコール (ディック短篇傑作選) フィリップ・K・ディック 古い作品…

友達に、ディックを読まないなら、今後一切、お前はSFを語るなと言われた。 で、彼のアドバイ…

武藤吐夢
3週間前
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感想 メインテーマは殺人 アンソニー・ホロヴィッツ 老婦人は自分の葬儀を申し込ん…

ミステリー小説の中には、意図的に印象操作をしてみたり、卑怯な手口で読者に判断材料を隠す…

武藤吐夢
3週間前
20

感想 BIGTHINGSどデカイことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?  V・フリウビヤ …

大阪万博の追加費用が膨大で驚くばかりなのですが、世界のこういう大規模プロジェクトは、ほぼ…

武藤吐夢
3週間前
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感想 カササギ殺人事件〈上下〉  アンソニー・ホロヴィッツ こんな形の二重構造は…

ミステリーで二重構造の作品は、そんなに珍しくはないが、この形は、はじめてだ。 上巻は、あ…

武藤吐夢
3週間前
21

感想 家族解散まで千キロメートル 浅倉 秋成 仏像の盗難事件発生、神主が返したら罪…

引っ越しまで数日という日、倉庫から仏像が見つかる。 それは東北で盗難事件になり、今まさに…

武藤吐夢
3週間前
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感想 闇に願いを   クリスティーナ・スーントーンヴァット〈闇に生まれた者は、かならず闇に帰る〉。罪人の子は罪人という世界で、刑務所で生まれた彼らはどう生きるのか?。

ニューベリー賞候補作となったファンタジー作品です。 「刑務所で生まれた」というだけで罪人にされてしまうポンたち。 彼は法律により、13歳になるその日まで、刑務所を出ることができません。 彼は何の罪をおかしたのでしょう?  この国を統治する総督は言います。 〈闇に生まれた者は、かならず闇に帰る〉。 罪人の子は必ず悪いことをする。 この国では、この総督が光を与えてくれました。 それは魔法の光です。 それは水や空気のような必需品なのです。 ポンが刑務所を脱走してから物語

感想 鎮魂 染井 為人 後半から、かなり動的で楽しくなったが復讐の話しは好きではあ…

半ぐれ集団の面々が一人ずつ殺害されていく連続殺人事件を描いた物語。 当然、復讐なのですが…

武藤吐夢
1か月前
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感想 悪い夏  染井為人 生活保護とは何なのか。それを問いかけてくる問題作。ラス…

これを読んで感じたのは、声の大きな者だけが得をするという日本社会の闇みたいなものだった。…

武藤吐夢
1か月前
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感想 私たちの世代は  瀬尾まいこ コロナの時代に小学生だった二人の少女の物語と…

まるで血液型占いのように、世代によって、その性格を評されることがある。 昭和時代生まれは…

武藤吐夢
1か月前
27

感想 あいにくあんたのためじゃない  柚木麻子 切り口が斬新、展開も読めない。め…

独特の切り口の短編集。 もちろん、あたりとハズレがありました。 当たりがとんでもなく面白か…

武藤吐夢
1か月前
22

感想 人は見た目が9割  竹内 一郎 相手に自分の意思を伝達する手段として言葉が一…

本書は、数年前にベストセラーになった新書です。 タイトルを見ると、ルッキズムの話しかと思…

武藤吐夢
1か月前
21

感想 ブラウン神父の童心 G.K.チェスタトン ミステリーの古典と言われている作品だ…

ミステリーの古典作品ということですが、さすがに古いし、謎解きというのか設定がちょっと無理…

武藤吐夢
1か月前
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感想 禁じられた遊びふたたび  清水カルマ 映画化もされた禁じられた遊びの続編、これ駄作です。

はっきり言って駄作だと思う。 前作は、貞子とペットセメタリ―の融合みたいな世界観がうけて映画化もされたのですが、映画見ました。そこそこでした。 遺体の一部を土に埋めて変な呪文を唱えると化け物として復活するという話し。 その子や親にも超能力があってという貞子っぽい感じでした。 二匹目のどじょう狙いなんだと思うが、これはダメな気がする。 怖くない。 無理設定。 美雪を生き返らせる少女の出生の秘密がありえない。 産業廃棄物の山奥のゴミ捨て場に、その妊婦は殺害され放置されたのに