感想 カササギ殺人事件〈上下〉 アンソニー・ホロヴィッツ こんな形の二重構造は珍しいが、ごちゃごちゃしすぎです。
ミステリーで二重構造の作品は、そんなに珍しくはないが、この形は、はじめてだ。
上巻は、ある町で起こった二件の殺人事件に関する話しです。
家政婦が、まず、死に、その後、その屋敷の主人が首なし死体で発見される。
余命わずかな名探偵アティカス・ピュントがやってくる。
この探偵、灰色の脳細胞と言われたポワロばりの名探偵です。
たぶん、この作者、ポアロを意識して書いていると思う。
家政婦の犯人を告げたところで上巻は終了。
だが、下巻になると、このミステリー作品の作者が死んだとわかる。
結末がわからないのだ。
イライラする。
館の主人を殺害した犯人はわからないのです。
そこで編集者の女性スーザン・ライランドが探偵役となり、この小説の作者であるアラン・コンウェイが誰に殺害されたのか、原稿の結末はどこにあるのか、犯人の動機を探る形になります。
最終的に小説の結末も、アラン・コンウェイ殺人事件の犯人もわかるので安心してください。
このアラン・コンウェイ殺人事件の下巻が、上巻のカササギ殺人事件に何となく登場人物が似ているのも本書の魅力。
謎解きなので、これ以上は言えないが、少し複雑系でごちゃごちゃしていて読みにくい。
没入しにくいので、評価としては++++です。
アラン・コンウェイを殺害した犯人の動機を読んでいると
何故か、Twitterでミステリー作品の犯人の名前を教える奴みたいな印象を覚えた。
違うんだけど、何かそう感じてしまう。
興味のある人は読んでみてください。
少し読むのに疲れるが楽しい作品です。
2024 4 26
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