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勝手に運命を感じたホテルの話と、その理由を考える。

たった一つの経験が、自分の中の大きな価値観を根本から書き換えることがある。

そんなときに、『この出会いは運命なんじゃないか?』って思うことはないでしょうか。

そんな経験を久々にしてきたので、もともともっていた感覚の総入れ替えのようなものは、何からきているのか?ということはブランド論に役に立つのでは?とメモっておきたいと思って、筆をとりました。

まさか、こんなに自分のなかで変わるとは…ということが改めて衝撃的だったんですよ…!ちなみに、大きく変わった感覚とは、『くらし』についてです。


『どんなところに住みたい?』と聞かれると、私の中では、『特になし』という価値観でした。

不動産屋に行くと、『条件はありますか?』と聞かれると、『駅から5分くらいであれば…』と答えたら所、『それだけですか?』と言われたことも。

内見も不動産屋さんに提案された、3件だけ見て決めちゃいました。

『もっと、他を見なくていいんですか?』『イイです。』と即答するくらい、こだわりがない。

『この部屋だと光が…』『よくわからないので、大丈夫です。』という感じ。

そして、引っ越しも段ボールかなり少なくて引っ越し業者さんが、『え、これだけですか?』とドン引きされるという始末。(だからこそ、私の引越し屋にお願いする費用は、かなり安く済む。)

家で使うものに対しても、たくさん持っていないし、こだわりがない。


(カバンの中は最小限。)

ただ、今は理想がたくさん沸き起こってきております。

西日の当たるところがよくて、広い空間が欲しい、ときめくものに囲まれたい。

今まで使えればいいと思っていた家具も、多少高価でも色々みてみたい。

こうしたいな〜こうだったら最高だな〜ムフフ〜!という気分です。

ちなみに、以前の私の中にあった『機能として備わっていればいい』というマインドを大きく変えたのは、とあるホテルブランドの体験でした。


あれだけ、人様の素敵なものをみてもときめかなかったのに、たった一つの体験が、私の中の価値観を大きく揺らがせ、そして、自分の中の望みが新しく湧き上がってきたのですよ。

これって、誰にも伝わらないと思うのですが、本当にすごすぎること。

その自分の前提をここまで書き換えたパワフルなものは、そのブランドの力だったのかも、とか思ったりします。

ブランドが掲げるストーリーと、自分の中に脈々と流れていたストーリーが交錯をしたからこそ、ここまで運命的な前提が変わり、そして、自分の中が変わったような感じがするのです。

ストーリーではなく、ただの悩み解決だと、ここまで運命的な感じは演出されることないのです。

(ちなみに、私の中に流れていたものは、なんか、今の家の中じゃ写真撮るテンションが全く上がらない…。なんか、ひらめきの回路が滞ってる気がする…。モヤモヤぐるぐる…っていう感じから始まる、私の中の物語です。笑)

ただ、私の一件悩んだストーリーが勝手に相乗効果を発揮させ、そして、ホテル側が示した意図とは全く違ったとしても、ホテルに流れているストーリーを都合よくハッピーに解釈し、書き換えていく働きもあったりするのかも…とか思ったりします。

(ちなみに、ホテルのコンセプトは、観光客や、横浜と、『繋ぐ』というもの。横浜に住んでいる私にとっては、範囲外ですが、『新しい横浜の魅力しれたわ!』という、都合のいい解釈がはじまるのです。笑 女性脳あるあるですね。笑)

物語って、自分が当事者じゃなくても、なんだか、勝手に感情移入していたりするじゃないですか!?それが、体験でも起こった的な…!

体験することで感じた開放さ、感じた未来、そして、自分の中のもやっとが消えていくイメージ。

そこで、たくさんの人はこう考えるのではないでしょう。

『じゃぁ、お客さまを虜にするためにストーリーを作るべ!!』と。

ただ……下品な思惑はダメだと思います。

意図してこうしてやろう!的なテクニックを駆使したものって、消費者はもう気付くもの。そういった目が肥えてきているからこそ、私たちは、嘘偽ることなく、自分のストーリーを伝えていくことが大切です。

一つ一つにこだわり、それをストーリーへと昇華する丁寧な姿勢こそが美意識となり、そして、自分の中にあった、ナニカの種と共鳴したのかもしれないと思い、そもそもの、ブランドの在り方すら問われてくるんじゃないかと思ったりした経験でした。

そういった、作為的ではない偶然の点と点との繋がりを『運命』と解釈されるんじゃないでしょう?っていうことを思った次第です。

アンコントローラブルではありますが、そういった運命的なものを生むという力がブランドに眠っているのではにか?ということを感じて、意図はしないけど、誰かにとって運命的なブランドになるということは、すごく素敵なことだよなぁって思ったのでした。


ちなみに、その素敵ホテルはこちらのインスタグラムで紹介しております。


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