見出し画像

ほろ酔いラプソディー『71.人参とフェンネル』

人間ドックでポリープが見つかり、切除のために1週間入院した。合わない枕とベッド上での生活、点滴をつけたままの入院生活は不便で辛いことばかり。でも今回入院してとても良かったと思っている。

それは、食事に対する意識が変わったこと。術後2日間の絶食と3日目からの流動食、5日目でようやくお粥が食べられたけど、お粥と共に食べた味気のない離乳食のような人参は感動的な美味しさだった。

退院後も回復食を続けていて、薄味の野菜の煮物がハマるほどに美味しい。今まで味わっていたのは素材ではなく調味料だったと実感し、料理や食事について改めて考えさせられる経験だった。

最高の調味料は空腹ではなく味覚のリセット。でも徐々に味の濃いものを食べ始めて味覚が調味料を求め始めているから、あの人参の感動を忘れないように、人参の甘味を活かしたおつまみで一献。

『 感動は感謝から生まれる 』

にんじんのバターソテー

材料
・にんじん
・A:醤油1、酒1、おろしニンニク
・B:バター、フェンネル(パウダー)
・小麦粉
・黒胡椒、パセリ
作り方
1.にんじんは皮を剥き縦半分に切る
2.1を600Wのレンジで3分加熱する
3.バットにAを混ぜ2を30分浸す
4.3の汁気を切り小麦粉をまぶす
5.弱火でBを溶かし4をソテーする
6.器に盛り胡椒とパセリをふる

※醤油と酒はにんじんの半身が軽く浸る程度の量で大丈夫です。両面返しながら浸して下さい。
※バターは焦げやすいので、最後まで弱火で蓋をしてソテーして下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?