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「やりたいこと」や「自分らしさ」を見つけるためには、たぶん人と土地と物語が必要

昨日こんな記事を書いたのですが、

今日は、過去のわたしが具体的にやっていたことを書き留めてみました。

わたし自身が「人」と「旅」と「本」が好きということもあって、この3つものがくれる「きっかけ」は大きかったなぁと思っています。


素敵だなと思う人に会いに行く

これはめちゃくちゃおすすめです。

ポイントは「すごい人」ではなくて、「あなたが素敵だと思う人」です。理由は別になくてもOKです。

これはその人の「素敵なエネルギーを浴びる」というイメージなのですが、きっと無意識のうちに触発されると思います。

エネルギーって高い方から低い方(熱い方から冷たい方、大きい方から小さい方)に流れるんですよね。

何かしら周りを惹きつける人は、きっと大きなエネルギーを持っているはずだから、きっとその人に会った帰り道はほくほくしているはずです。

できれば、自分にとっての「希望」みたいな人がいいなと思います。

最初は、ブログを読むとかラジオ聴くとかでもいいと思うのですが、一回リアルで会ってみるのがおすすめです。

今はつながろうと思えば、誰とでも会える時代です。

ぜひ、「あなたが素敵だと思う人」に会いに行ってみてください。

その人を応援するうちに、自分のやりたいことが見えてくる、ということもあります。


わたしの場合は、たまたまWebでフィンランドの記事を見つけて、北欧の教育に興味を持ったのが一つのきっかけです。

その記事を書いた人が、過去にフィンランドの教育視察ツアーをやっていることを知り、その年は開催されるかもわからないまま、とりあえずその人が主催している直近のイベントに行きました。

そうしたらその人がまさかのご近所さんで、仲良くなって、会社(コミュニティ)を手伝っていた時期もあります。

それをきっかけに、わたしは北欧の学びに興味を持ち、デンマークまで行くことになり、その経験が今の仕事につながっています。

気になる場所に行ってみる

わたしは旅好きなので、旅の力をめちゃくちゃ信じています。

旅って、自分が行くというよりも、土地が呼んでくれるんですよ。

呼ばれるときって、びっくりするほどすんなり行けます。

縁がない土地は、行きたくても行けないのです。


なんで呼ばれるかというと、そのときのあなたに必要なエネルギーだったり、誰かとの出会いだったり、何かに気づくためのヒントがあるからです。

北海道だったら大きな視点とか、九州だったら湧き上がるエネルギーとか、歴史ある街だったら文化とか昔の知恵とか。

ただ自然が必要とか、深呼吸が必要ってときもあります。


わたしは1社目の会社を辞めるタイミングで、直感から「マウントシャスタ」という場所に行きました。

どこにあるかもわからなかったけれど、調べてみたら1つだけそれに詳しい旅行会社があって、そこに色々相談したら、全部手配してくれて、1ヶ月後にはその場所にいました。


シャスタで4日間わたしをガイドしてくれたのは、日系アメリカ人ガイドのおじいちゃんでした。

このおじいちゃんは、過去アメリカのキャンプのような施設で日本の不登校の子どもたちを受け入れていた人で、めちゃくちゃ愛の人でした。

その人に出会って、わたしは新しい「教育観」に出会いました。

「教育って本当はつくりすぎない方がいい。
その人に必要なものは、そもそも備わって生まれてきている。
自分らしさを表現できる場所があれば、それでいいのかもしれない」

このおじいちゃんは、手配をしてくれた旅行会社の社長さんの友人でもあったので、その旅行会社に行かなければきっと出会えていなかったのです(担当してくれた人は、社長さんの奥さんだった)。

わたしは元々教育学部を出ていたけれど、新卒で旅行会社に就職していて。

それはそれですごくいい経験だったけれど、このときの出会いがまた一つのきっかけになって、この後教育の会社に転職しました。


行ってみないと、何に出会えるかはわかりません。

帰ってきてすぐには、そのギフトに気づけないこともあります。

でも、出会いは「出かけて」「会う」ものなので、出ていかないと会えないんだそうです。

そして、旅から帰ってくると日常の見え方もちょっと変わるはずです。

視点が変われば、見えるものは変わります。

それもまた、旅がくれるギフトだと、わたしは思っています。

好きな映画・小説に共通する「物語」を見つける

これは、まだわたしも、探し中ではあるのですが。

コロナ前まで定期で放送されていた、「世界の村で発見!こんなところに日本人」という番組が好きで。

その中でも、自分がどうしても気になる場所に行ってみて、もしくはやりたいことを辿っていったらある場所に辿り着いて、そこに縁もゆかりもないけれど、その場所に住むって決めたときに、天職と思える仕事や家族になる人と出逢うっていう物語がめちゃくちゃ好きだったのです。

それに気づいたときに、

「あぁわたしはまず、自分の人生を追求したいのかもな」
「それをやり切ったときに、すべてが変わるのかもしれない」

って思ったのです。


映画なら、「風の谷のナウシカ」が好き。

「プラダを来た悪魔」とか「ムーラン」も好き。

生まれ育った場所を自ら出て、その先で自分らしさを見出したときに、その人が本当の輝きを放っていく感じがたまらなく好きなのです。


あと、「きっと、うまくいく」とか「天使にラブソングを」も好きです。

「日常は自分たち次第でめっちゃ面白くなるじゃん!」っていう感じが好きだし、何かを極めて突き抜けたとき、周りが自然と巻き込まれて、誰も邪魔できなくなる感じが好き。

もしかしたら、こういうところにもわたしらしさってあるかもしれないなって思っています。


ちなみに、デンマークにある教育機関・フォルケホイスコーレの学びの中に、「ストーリーテリング」というものがあります。

そして、そこでわたしが学んだことは「一人の物語が、誰かの人生をインスパイアすることがある」ということでした。

人は、誰もが自分だけの「物語」を持っています。

だからこそ、きっとあなたが好きな「物語」の中には、あなたらしさのヒントが備わっている気がします。

あなたが好きなストーリーはどんなものでしょうか?
どんなシーンに感動しますか?
なぜそれに惹かれるのでしょうか?


物語のパターンは、ある程度「神話の法則」に則っているので、みんな似ていますが、途中のシーンや起きてくる展開は、一つひとつ違います。

感動する「何か」はきっと、あなたが今回の人生で叶えたい「何か」とリンクする気がするのです。

だから、それを知っておくと、どこかで「はっ!」てなるかもしれません。


自分の人生を一つの「物語」だって思えたときに、苦しいこととか失敗みたいなことが、次の感動のフックなんじゃないかって思えるようになってきます。

ちょっとずつ、俯瞰して見えるようになってくると、これまでのできごとがつながって、自分の人生に感動する日がきます(わたしは最近ちょっとずつ、これがわかるようになってきました)。

どうせなら、自分の人生でも感動しましょ。


▼神話学者ジョーゼフ・キャンベルが、世界中の神話を研究し発見した神話の法則「ヒーローズ・ジャーニー=英雄の旅」

「頭」ではなく「心」と「身体」を使う

ここまで書いてきたことは、主に「心」が動く瞬間を増やす感じです。

あなたの中にあるエネルギーを動かす感じです。

素敵な人に会うと、エネルギーの熱量が上がったり、
気になる場所にいくと、必要なエネルギーが補充されたり、
好きなもののパターンを知ると、エネルギーの純度が上がったりします。

気をつけないと、わたしたちはどうしても「思考」優位になって、日常生活を惰性で過ごしてしまうから。


ちなみに、「好きなこと」「やりたいこと」は「気づく」とか「湧き上がってくる」とか「感じる」です。

「考える」とか「導き出す」とか「見つけ出す」とかっていう感じでないです。なので「思考」の先にあるものではないと思っています。


もし、気になることが1つでもこの中にあれば、ぜひやってみてください。

「本当にやりたいこと」「本当に好きなこと」は「やってみて、わかるもの」だと思うので。


今日も素敵な1日を。
よしこ

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