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リズム感と処理能力を高める、深呼吸と手遊び歌のすすめ

ピアノレッスン中の、私と生徒さんのリズム感との戦いは、
もうずいぶん長くなります。

・弾けるところは速く弾いて、弾けなくなると遅くなる。
・ゆっくりした曲の白玉(2分や全音符)が待てず、次へ行ってしまう。
・付点4分音符のスキップ感がつかめない。


リズム感は呼吸と深い関わりがある

リズム感は、呼吸と深い関わりがあるように思います。

例えば速さは、1分間の心臓の打つ速さに設定しています。
(テンポ80と書いてあれば、1分間に80回、心臓が打つ速さ)
同じ速さで刻み続けることがベースにあって、その上で様々な長さの音符が絡み合い、リズムを作り出しています。

発達障害のある子どもたちや、中でも知的遅延のある子どもに多く見られますが、4拍子の曲で、1拍目から入ろうとすると、本来なら1.2.3.と数え、4で息を吸い、最初の小節の1拍目に備えます。

でも

・どこで息を吸う(吐く)のが適当なのかわからない。
・呼吸を整える準備をせず弾き出してしまう。
・拍を確認せず弾き出してしまう。


こんな風な弾き始めをすると、最後まで正確な、曲に合った速さを保てなくなります。


歌を歌う時なども、ブレスの位置がずれたり、テンポに合わせた呼吸の速さが調節できず、遅れたり、逆に速くなったりしがちです。


深呼吸はとても大事

なので、毎日お家で深呼吸を継続するようにお願いしています。
特に発達障害のある子どもたちは、呼吸が浅いように感じています。

規則正しい深呼吸のためには、メトロノームなどで合わせるといいと思います。

メトロノームとの合わせ方

メトロノームは、YouTubeなどにも動画がUPされていますし、無料アプリを携帯にダウンロードして使っていただくのもおススメです。

私のお気に入りのメトロノームアプリです。使いやすいし、可愛い色にいろいろカスタマイズできるので、レッスン中にも活躍しています。

お母さん、お父さん、ぜひ、いっしょにやってください。
2-3分でいいので、毎日の習慣にして続けることが大切です。

①速さは子どもによって変えてください。
②また、速い日、遅い日など、バリエーションもつけてください。
③3拍子、4拍子、(3つ吸って3つで吐く)
この時、「せ~のっ!」と声をかける。
吸っている間、吐いている間、背中を軽くトントンと叩いてあげる。

慣れてきたら、子どもの好きな曲でやってみるのも、長続きのコツです。

深呼吸は、気持ちも落ち着かせます。


リズム感を良くするためには

そして、曲をテンポに添って、正しいリズムで弾くためには、

*記憶する力(拍の速さや音符の長さ)
*予測する力(次の展開のために準備をする)
*加減する力(待つ、急ぐ、などの、管理能力)
*同時に数個のことを処理する力

が、必要です。

そこで、提案です。

手遊び歌!やってください。


幼稚園や保育園でよくやっていますが、これは優れもので、


*歌を覚えることで語彙が増える
*言葉を出す瞬間に絵も想像している
*拍を数えている
*複雑な手の動きを覚える
*歌う、手を動かす、リズムをとる/同時に3つのことをやっている


古くから定番の「むすんでひらいて」
手を打って、で、4つ叩いています。(4拍子)

おいでおいでおいでおいで パンダ は、3連符の曲を歌っています。
同時に、パンダを想像し、ウサギを想像しています。

私はこの手遊び歌を正直なめていました。反省です。


小学生でもあきらめないで

もう小学生だから・・とあきらめず、恥ずかしがるようならタブレット端末などを渡して、1個覚えさせてみる。小2.小5の男の子でも、意外に喜んでやってくれています。

もしくは、ママやパパに教えてと言う。

などの工夫をして続けてみてください。
必ず良い結果が出ます!

急には結果が目に見えないことでも、継続することで、後で大きな結果をもたらしてくれることはたくさんあります。

「手遊び歌」で検索するとたくさん出てきます。



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