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グレーゾーンの子どもに言ってはいけない言葉


グレーゾーンの子どもに絶対に言ってはいけない言葉

「どうしてこのくらいのこと、できないの?」
「どうしてこのくらいのこと、わからないの?」

はっきりとした診断のつかないグレーゾーンの子どもたち。

発達障害なのか?それとも、少し変わってるだけなのか?
単純に性格や個性なのか?・・・それにしても疲れる。。😥

こんな風に感じているご両親が、最近増えてきているようです。

かも?しれないと思って育てる


ただ親が、専門機関にかからないまでも、
「もしかしたら」という気持ちで、
同じ叱るのでも冷静に言ってきかせ、適切に導いてやるのと、

全く気付かず、単に能力や頭の良し悪しのみで判断し、
上記のような言葉を幼少期からかけ続けた子どもは、

小学生になってしばらくすると、とても自信を失った子に
なってしまうことがあります。

成長するにつれて、じっくり取り組めば理解したり
できたりすることも、自信を失い、
最初からわからないと思い込んでいるので、
覚えることが苦手になります。

叱られる恐怖もあるでしょうし、

「どうせ、どうせ、できない。」
「わからない。」

そんな口ぐせも増えてきます。

興奮して叱っても良い結果は得られない

もちろん、どんな子どもにもゆってはいけない言葉です。
でも親としたら、つい熱くなってゆってしまう。

特にグレーゾーンの子どもたちは掴みどころがなく、
何故?そうなるのか?そうするのか?
はっきりとした原因がわからず、故に、叱ってしまう。

叱られる恐怖から、記憶できない、
記憶できないからさらに覚えられない・・知的に問題が出てくる。。
という、負のスパイラルに親子で落ち込む結果になったりします。


診断の出ていない分、このままで大丈夫なのか?と
よけいに将来への心配は尽きないし、
ちょっとした天才的な発言やこだわりも時折見せてくれたりするので、
さらに期待と不安に振り回されてしまう。

その親の気持ち、よぉ~くわかります!

ただ、こんな風な言葉をかけながら育ててしまい、大きくなってから、
「やればできる!」「自信を持ちなさい!」ってゆっても
子どもには響き難く、褒めてもあまり喜ばず、
なんとなくいつも緊張している子もいます。

叱ってもいいとき


ただ、めっちゃ叱ってもいい時があります。
それは、その行為自体が

自分に危険を及ぼすとき
相手に危険を及ぼすとき
自己中心的な思いやりのない考え方や行動のとき
約束した、やるべきことをしないとき

その時は、しっかり目を見て、しっかりわかるまで、
言ってきかせます。

怒るのではなく、叱ること。


じゃあどうすればいいの?


1.私は可能であれば、「やりたい!」と言ったこと、
興味関心を持ったことを
金銭的、時間的にできる範囲で、
どんどんやらせてあげればいいと思います。

はっきりとした発達障害の診断の出ていない子は、
これぞ天才と凡人の境目にいるような雰囲気。

本人かやりたいことは、時として親がやってほしいこととは
違うことも多いようですが、例えば受験をさせて良い学校に!と
塾に毎日行かせるより、

音楽(ピアノ、エレクトーンなどの鍵盤楽器)
〈弦楽器や管楽器は、鍵盤ができれば苦労なくできるようになります〉
絵、お習字、水泳、体操、そろばん、サッカーなどの部活など・・

こんな様々な経験が、将来ミックスされて、
グレーゾーンの子どもだからこそ、生きてきます。

2.もうひとつは、その時々に興味のあることに付き合ってあげること。

たくさんの経験をさせてあげましょう。

私の教室に、4歳から来てくれている今、小5の男の子。
就学するくらいまで、私は何度かお母さんに発達検査を勧めました。

ワークブックをさせていると、いつの間にかふざけて落書きをしています。
でも今は、ちょっとしたイラストが得意です。

レゴが好きで、お家はレゴランドに。
かなり複雑なものも作ります。手先が器用で学校の成績も良いです。

やりたくないことは全く興味を示しませんが、
全く練習しなかったピアノも、ご両親と相談し、指示ではなく、
「ボクが決めて、ボクがやる!」スタンスに変えてあげると、
どんどん進み始めました。


鶏の例え

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昔、聞いた話に、
歩いている鶏の首を捕まえて、コンクリートの上に横向きに寝かせ、
目の前にチョークで一本、線を引きます。

横たわった鶏は、寝ながら目の前の線を見て、
自分がその線で縛られていると思い込むらしく、
一切身動きがとれないまま、ずっと横たわっているそうです。

縛られていないのに!です。

親や周囲の大人からかけ続けられたマイナスの言葉は、
いつしか無限の可能性を持った子どもたちを、こんな風に
ないはずの紐で縛ってしまうのかもしれません。


可能性いっぱいの、何かに秀でていて,
天才肌が多いグレーゾーンの子どもたち。

冷静に言葉を選び、正しく導き、愛情たっぷりに、
時には厳しく、じっくりと育ててあげてください。


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