ピアノの先生の私が、子どもを叱る時
弾けない、できない、で、子どもを叱っても仕方ない。
弾けないのは先生の教え方が悪いか、
その子の今の能力に適した指導ができていないか、
練習のコツを掴んでいないか、
譜読みを間違えてるか、
家での練習不足か、、
自分の指導不足を反省することなく、
できない、と、叱る先生が理解できない。
でもたぶんこれって、発達障害の子ども達を
教えるようになってから、変わってきたんだと思う。
いつもいつも考えてる。
「どうやったら出来るようになるんだろう。」
「どう伝えたら理解できるのかな?」
って。
練習不足に関して言うと、
なんで練習してないの?と言っても手遅れ。
そのレッスンには間に合わなかったんだから、
そこまでの家での練習を、とやかくゆっても仕方ない。
済んだことだから。
ただし、練習不足があまりに長い期間続くと、
お母さんとはしっかり話す。
おうちで練習できる環境を整えてもらってるか?
声かけをしてもらってるか?
しっかりおだててくれてるか?
▲「〇〇ちゃんのピアノが聴きたいなー」
▲「いいなーピアノが弾けていいなー」
練習時間を子どもと話し合って決めてくれてるか?
ピアノを習いたい!と自分で言い出した子は別として、
大体の子どもが親の希望なので、協力していただいている。
ピアノは親の習い事
▲私の母の名言▲
私が子ども達を叱る時。
それは、マナーが悪い時につきる。
いつまでもふざけてダラダラしていたり、
挨拶も返事もしなかったり、
ワークブックに落書きをして遊んだり、
物を投げて渡したり。。
とってもナメた態度の時。
集中できない理由も、
気が乗らない時もあるだろうけど、30分という短い時間。
その時間は、自分のためにだけある。
その時間は、そこまでの家での練習を出し切る場。
私は会えることを楽しみに待っている。
お母さんが送ってくれて、お父さんが迎えに来てくれて。
お金も払ってくれてる。
弾けるようになる喜びは、
真面目に取り組んだ後じゃないと手にすることができない。
やらないとわからない。
どんな理由も、家に置いて来るしかない。
その場にふさわしい言葉を選び、徹底してロジックを通して話す。
相手が子どもだろうと、わかるまで。
だいたい小4くらいまでだけど、図星なんだろうな、
ほとんどの子が泣く。
そして納得して弾き始める。
次から別人のようにがんばれるようになる。
何を伝えないといけないのかな?って思う時、
もちろん、技術、理論、表現力、・・・
いーっぱいありすぎるくらい、ある。
ただ、表現力ひとつ取っても、ひたすらにピアノを弾いてれば
身につくものではないと思う。
優しい曲を奏でるには、思いやる気持ちがいる。
激しい曲を奏でるには、負けず嫌いの自分が役に立つ。
柔軟に教えを請う姿勢は、子ども達の人生を早く豊かにしてくれる。
ピアノを通して、「生きる力を身につけてほしい」と
願っている私は、ピアノをリスペクトできる子に育ってほしいと
心底 願ってる。ピアノが一生の友人になってほしいと願ってる。
そのためには、私自身が学び続け磨き続ける。がんばる。
私を通して、子ども達がピアノを好きになり、
自分たちの奏でる音楽をリスペクトできることに
繋がっていくのだから。
その子に良いと判断したことは、これからも全力で取り組んでいきたい。
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