見出し画像

子どもに正しい方法を伝えることに関しては、とことんしつこいことのススメ。(ピアノレッスンを通して)

子ども達はふだん、どんな練習の仕方をしていますか?

ほとんどの人が、いきなり両手で弾いて、それを何度も
くり返しているのではないかと思います。

ピアノを始めたばかりの人も、けっこう長い期間ピアノをしている人も、
このパターンから抜け出せない人が多いと感じています。

これで上手く行く曲は問題ないのですが、進むにつれて
新しい課題が出てくるので、課題克服のためには、
難箇所を、何度もピンポイントで練習する必要があります。

そこで大切なのが、
自分がどこでミスをしているか、知ることができること。
これに尽きます。

しかし、どうやらこれが案外、難しいようなのです。

その理由は、
初見の段階から、両手弾きの通し練習しかやっていないので、
ミスをしても気づかず、もしくは自分に甘い採点になり、
日々の練習を終わらせてしまうところにあります。

もうひとつは、早く合格したいと焦るので、片手練習や
部分練習などに気持ちが向かない。

サあ~ッと弾いただけで「練習終わった~っ!」という
自己満足になります。
私がよく言う、「練習してるかと言えば・・してるんだけど、、」
というやつですw。

あんまり練習してないの?と聞くと、「した!」と言うのですが、
丸にはならない。なんで丸にならないかがわからないので
不満が残る。そうすると練習が嫌になる。

で、何故合格にならないのかを説明します。
曲にもよりますが、この曲は、こんな風に練習しましょう!と、
最初から言うこともあります。

譜面に書き込むことが多いのですが、ぜひ、みてほしい。
(と思ってるピアノの先生は多いはず)

では、合格のために、大切なことを言います。

1.僕は、私は、どこでミスをしているのか?
知ることができるようになること

2.なぜ、そこで間違うのか知ること

3.どうしたらできるようになるか知ること


1.は、
・自分の演奏をよく聞くこと。
・まちがったら止まる勇気を持つこと。
・止まったら、鉛筆などで印をつけ、何度もそこだけ弾くこと。
・携帯電話の録音機能を使い、録音して聞くこと


これだけで、ずいぶん合格率が上がります。
「先生、ここ、何度やっても難しかった。
どうやったらできるようになるん?」と聞いてくれる子もいます。
が、一人・・かな・・?w


さて、2と3は、自分で気づき難いと思います。
だから、レッスンに来ているのです。

何故間違うのか?強弱がつけられないのか?
音を見落としてしまうのか?・・・・
間違う原因は多々考えられますが、
それを教えてもらいに行く!そう考えてほしいのです。


そして、3.
じゃあどうしたらいいの?
それを教えてもらいにレッスンに行く!
こう考えてほしいのです。

これが、効率の良いレッスンの流れを生みます。


この記事は、おそらくお母さんやお父さんが中心で
見てくれていると思いますが、この記事をお子さんに見せて、
読んでいただいて説明していただきたいのです。

お家での練習時間に、週一のピアノレッスンは、
時間の量では勝てません。

レッスン中には理解し、納得していても、
時間が経てば、するすると自己流に戻ってしまいます。
人間はみんなそう笑。

だから、忘れたら、言う。
言うけど、言った方も言われた方も忘れる。
だからまた言う。
紙に書いて貼る。紙が景色になったら
また書き直す。
練習前に口頭で確認をする。他・・

正しい練習方法はあっても。短期決戦の
楽できる上手い方法はありません。
ピアノの練習自体が地味なので。

正しい方法を伝えることに関しては、大人はしつこい。という、
誰もができそうで、できない、やり方です。
何度も何度も繰り返す、という、根くらべのような、
でも、実は大切な戦略であり教育だと私は考えています。

子どもはみんな、最初は理屈抜きで、正しいこととそうでないことを
教えられ、体得していきます。
世の中に様々に存在するマナーやルール習得方法とは、
また違ったやり方が、多数存在するのがピアノ訓練。

いつしか大人になるにつれて、様々な体験と結びつき、
学習能力の向上と共に、理屈で理解できるようになっていきます。

                                                                     

Music Lab Melodia



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?